※編集部追記:値段が改定されたため、本文を公開当初から一部改めています。
池袋は回転寿司戦国時代
破ッ!色・食・是・空!!
こんにちは。グルメ修行僧・東山です。
みなさん!寿司食べてますか!?
つやつやに炊き上げた銀シャリに、新鮮な魚介の刺身を乗せ、腕を磨きあげた職人が心を込めて握る珠玉の逸品。
仏の戒律など忘れて、普段は肉や脂っこいものばかり暴食しておる私めでございますが、今日は日本人のソウルフード“寿司”を腹いっぱい食べたいと思います!
そして、皆さん……実は池袋駅前が“回転寿司激戦区”だって知っていましたか?
[池袋 回転寿司]で地図検索をかけた結果をご覧ください。
なんと!?
さながら、“回転寿司戦国時代”の幕開けです!
地図上では20店舗ほど表示されていますが、実際に歩いてみた実感値ではもう少し多くの回転寿司店があったように思います。
そして、今日紹介するのが、「大江戸池袋西武前店」です。
なんでも、友人の池袋在住の美食家に聞いたところ、
「気が抜けない回転寿司店」
だというのです。
食事の時間くらいは気を抜いていたいものですが……果たしてどういうことなのでしょう?
全ての寿司は一律150円
行き方としては、まず池袋駅東口を出て、横断歩道を渡ります。
池袋駅東口を背にすると、このような路地がありますので、入っていきます。
はい、着きました。駅から徒歩20秒ほどとかなり近いです。
これなら断食明けでも安心ですネ!
席は、漆の如く黒く光るテーブルが落ち着いた雰囲気を演出しております。
※編集部追記:上記の写真は2016年5月の取材時に撮影したものです。
明朗会計!
全ての寿司は一律150円です!小学3年生で算数につまずいてしまった小生でもお会計の計算ができます!ありがたや~。
※編集部追記:上記の写真は2016年5月の取材時に撮影したものです。
なんと!うにや、いくらも150円です!まさに仏の慈悲のような価格!
まずは、着席してすぐにレーンを廻ってきた「ハマチ」をいただきましょう。
みずみずしさ125%です!たまらん!
お味は……うひょーーーーーーーーーーー!!
キリッと角が立った刺身はシャッキリしていて、噛むととっても瑞々しく、旨味が爆発します!
それにとっても身が甘い~~。
お次は「サーモンしゃぶしゃぶ」。
サーモンを炙って寿司に乗せる店は数多くありますが、しゃぶしゃぶにしたのは初めて見ました。
そして、これが実にうまいっっっ!
サーモンはさっと茹でていることで余分な脂が抜けて、さっぱりと食べれます。それに熱によって旨味が活性化しているため、普通のサーモンの寿司に比べてよりサーモンの味わいが強く感じられるのです。
また、身がぶ厚くカットされているのが最高に嬉しい!
お次は……「鯛」!
見てください、この皮目の美しいこと……
鯛と言うのは、皮にゼラチン質が多く含まれているため、皮までおいしい魚なのです。
しかし、皮を美味しく食べるには、サッとお湯をかけて皮をやわらかくする“湯霜作り”という調理が必要で、手間がかかってしまいます。
そのため、多くの回転寿司では皮を除いて提供しています。
この皮つきの鯛、最高の味でした。思わず目を閉じて味わってしまうくらいに、鯛の旨味、皮のくにゅくにゅした心地よい食感に酔いしれました。
お次は……お次は……!!
うにーーーーーーー!!!!
うにうにうにうにうに!軍艦の王様、うに!
見てください!このトロトロ、フレッシュなみずみずしさ!
これが2貫で150円というのは絶対ウソだと思います!
ふわぁ……うまぁ……甘くてとろけます。このうまさはウニ好きには説明不要でしょう。
そして、お次は……驚くことなかれ、「活あわび」です!
あわびといったら魚介類の中でも最高級クラスの食材です。
それが1貫とはいえ150円が価格大破壊と言わざるを得ないでしょう。
味は、もうコリッコリ!辞書の“コリコリ”のところに“あわびの食感”と書いてほしいです。
そして、あわびというのは不思議な旨味を蓄えた貝だなぁ、と思います。あわびの旨味はあわびでしか味わえない独特な旨味だと感じます。
そして、「チリあわび」というあわびもあります。
こちらは2貫で150円。活あわびよりも薄づくりになっていて、口のなかにしっとり吸い付く食感がとても気持ちいいです!
そして、珍しいネタでは「馬刺し」というのもありました。
馬刺しは厚めにカットされており、馬肉の食感、味わいが充分に感じられて美味しい!
肉好きの私としては、この寿司だけで20皿はいけちゃいそうな感じです。
……しかし、友人が言ってた「気が抜けない回転寿司」とはどういうことでしょう?
今のところ非常にリラックスして食事ができておりますが……
「気が抜けない回転寿司」とは
……ん!!?
なんだこれは!「ツブ貝切り落とし」!?
メニューに載っていない寿司が流れてきました!
ふおぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!
こぼれとるこぼれとる!ツブ貝がこぼれておるわ!
あまりのボリューミーさに、カウンター内の職人さんに質問しました。
東山「スミマセーーーン!なんかすごい豪快な寿司が流れてきたんですけど、一体この寿司はなんなのですか?」
職人さん「うちでは、ネタを捌いた際に切落とした部位をまとめ軍艦に乗せて提供しているのです」
素晴らしい!
回転寿司店の中には、ネタを切り身のまま仕入れて、シャリに乗せるだけの店もありますが、そういう店では決してできないサービスですね!
大きく口を開けてほおばると、口の中でつぶ貝が爆発しながらあばれています!
コリコリ、プリプリ、シャキシャキ、食感がとても忙しいです!
それにシャリより多いんじゃないか?ってくらいのツブ貝が食べられて、満足感が物凄く高いです!
そして、またレーンを注意深く見ていると……
「釜あげしらす」!
あの……こぼれすぎ!
しらすって本当にご飯に合いますよねぇ。ふわふわした食感が幸せすぎる。
そして、釜あげしらすを堪能していたら、レーンに「白身切り落し」なる軍艦が流れてきました!釜揚げしらすを口にいれたまま、急いで手を伸ばし取ります。
なるほど……!これは確かに「気が抜けない」!!
白身切り落としも、とにかく軍艦に乗ってるネタの量が多いんですよ!
普通の寿司の2~3皿分は乗っているんじゃないか?ってほどです。
軍艦がどれもビックリするくらい美味しい!
これも見てください。サーモンのトロの部分を叩いて、上にいくらを乗せた「親子サーモン」です。
サーモンのコクのある脂と、いくらの濃厚なエキスが相まって、あぁ……
軍艦の大定番「ネギトロ」もこぼれ落ちんばかりに溢れちゃってます。
さて、そろそろ締めにサッパリしたものを食べようかしらん。
そこで、「オクラ納豆」。
オクラと納豆の組み合わせって素晴らしいですよね。トロトロ、ネバネバ、シャキシャキ、美味しゅうございます。
そして、最後の締めは「鯛のお吸い物」。
お吸い物が届いてビックリしました。
写真では伝えきれないのですが……コレ……めちゃくちゃデカいんです!
まず、椀が直径20cmほどあるんですよ。
バレーボールの球が直径21cmらしいのですが、大きさ伝わりますか?
150円だし、魚の王様“鯛”のお吸い物だし、普通のお味噌汁とかを飲むお椀のサイズで来ると思ったら、その4倍近くのサイズがあって本当に驚きました。
鯛の切り身もたっっっぷり入ってます!
もう、ぷっくりふかふか旨味ジュワぁぁぁ~です!
お吸い物の汁もビックリするくらい旨味が濃いです。
いやぁ~、なんというか、終始“豪快”でした!
それに、全品150円で本当に安いッ!
回転寿司を食べに行って、こんなに驚きの連続だったことはなかったですね。
そして、気を付けてください……
ここ……本当に気が抜けない回転寿司店ですから!
紹介したお店
大江戸池袋西武前店
TEL:03-5957-3628
住所:東京都豊島区南池袋1-27-2
※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。
著者プロフィール
グルメ修行僧 東山広樹
中学生の時から料理を始め、高校生の時にはMy中華鍋を買い、更に料理に没頭。その後、調味料や酒を研究する大学の学科へ進学や、都内人気ラーメン店でのアルバイト、料理・飲食系の雑誌社での編集業務など、料理に関わる経験を積む。現在はラーメン屋の開業に向けて修行中の身。
【ブログ】Cooking Maniac