今回の料理:モロヘイヤつけそば
昔の彼女
枝元 今回は、大好きな鴨(かも)せいろをヒントに考えた料理なんです。
西原 私もつけそば大好き!
枝元 15年前に考えて、当時は本当にはまったんですけど、すっかり「塩そば」(2015年11月16日毎日新聞掲載)にその座を奪われていました。
西原 昔の女ですね。ご主人は新しい女に夢中になっちゃってね。分かるよ、おまえの気持ちは。
枝元 ごめんねー。すっかりご無沙汰しちゃった。
西原 それでお嘆きの女性陣、大丈夫ですよ! 先に幸せになっちゃえばいいんです。
枝元 こうやって戻ってくることもあるしね。
西原 自分を不幸にした人間を見返すには、自分が先に幸せになるのが一番の近道です!
枝元 あははは。だいぶ話が飛んだところで、鶏肉の下ごしらえを。筋や皮をしっかり取った方がふんわり仕上がります。
西原 鶏のだしが出たつゆが最高なんですよね。私なんてそば湯入れずにそのまま飲んじゃうくらい。
枝元 よく店で「こんなちょっとじゃ足りない!」って思う。江戸っ子がさ、つゆはちょっとでそばを味わえとか言うけど、ちゃんとつけたほうがうまいに決まってるじゃん。
西原 ざぶざぶにつけます。そばにつゆがしみるまで放置するくらい。
枝元 分かる。今日は簡単に、市販のめんつゆで作ります。
西原 よかった、めんつゆを一から作れって言われたら、もう途中でやめたくなるもん。
枝元 あははは。鶏肉を煮て、刻んだモロヘイヤを最後に入れるだけ。
西原 いただきます。なるほど! 昔の彼女やるじゃん!
枝元 鶏肉もうまい。
西原 もっとモロヘイヤの癖やアクが出るかと思ったけど、なじんでる。この渋みととろみが最高。
枝元 栄養価が高いし、とろみがつくから、お年寄りにも食べやすくてオススメ。
西原 まあ、炭水化物をいかにうまく食うかって話ですね。
枝元 はい、命かけてます!
【構成・中川聡子、写真・中村藍】
モロヘイヤつけそば
材料<4人分>
- 鶏モモ肉 200グラム
- ショウガ薄切り 3枚分
- モロヘイヤ 1束
- めんつゆ(かけつゆ濃度) 3と1/2カップ
- そば 適量
- お好みでゴマやサンショウなど
作り方
- 鶏モモ肉は小さめの一口大に切る。ショウガは千切り。モロヘイヤは硬い茎をよけ、細かくみじん切りにする。
- 鍋にめんつゆとショウガを入れて煮立てて、鶏モモ肉を入れる。8分ほど煮たら、モロヘイヤを加え、ざっと混ぜて、つゆにとろみがついたら、火を止める。
- そばをゆで、2.のつけつゆで食べる。お好みで、すりゴマやサンショウを加えても。
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