美味しい盛り付け、できますか?
筆者は以前とあるチェーン飲食店に勤めていましたが一人の同僚が、まるで店舗のポスターのような完璧な盛り付けをする人がいました。
適当に盛り付けようが、汚く盛り付けようが味には違いはありません。けれど、美しく盛りつけられた料理を出されたお客さんは、綺麗に残さず食べる人が多いような気がしました。
その時、思いました。盛り付けも味付けなんだと・・・・。
というわけで、今回は様々な料理コンテストに出場経験のある料理研究家、松本玲沙さんに美味しい盛り付けの極意を聞いてきました。
盛り付けに迷っている方、必見です!
ポイント1:高低差を意識した盛り付けを!
料理を盛り付けるお皿に高低差をつけることで、テーブルの中にメリハリが生まれ、より料理美味しそうに見えます。
オシャレなカフェで出てくるパスタなどは必ず、高さがありますよね。
さて、では高低差はどう出せばいいのでしょうか?
高低差の出し方1:小皿や小鉢を使う
大きなお皿がある場合は、小皿や小鉢をお皿の上に乗せることで高低差が生まれます。これであれば不器用な人も真似できますね!
100円均一で売っている「これは何を入れる皿なのだろう?」という小さなお皿はココで活躍できるわけです。
早速、買いに行きましょう!
高低差の出し方2:野菜やソースを活用する
料理の中に添えられている野菜は彩りだけでなく、高低差の演出にも使えます。
意外・・・と思われるかもしれませんがお刺身ですとツマで高低差を出していますよね。なので日本人ならよく見ている手法なのです。
やり方は簡単。
今回の例であれば、ほうれん草の山を作りお肉を寄りかからせればOK。平面に配置するよりもぐっと高級感が出てきますね。
逆のパターンとして・・・
逆にこちらのあぶり鴨のソースである「クリームチーズ」はあえて上にのせて高低差を出しています。
クリームチーズのように柔らかくてお肉が支えられないものは、お肉の上にのせることで高低差が出せます。
高低差の出し方3:重ねる
ウインナーやペンネなど細長いものは積み上げて高低差を出します。
お箸で上手く出来ない人はトングがオススメですよ!
《積み上げるためのポイント》
基本は、タテ・ヨコ・タテ・ヨコで積み上げます。
ウインナーのように大きい物は無理をせず二段程度にします。
一方ペンネのように小さく軽いものは土台に対して山を積み上げるような形で積み上げると写真のように綺麗に積み上がります。
ポイント2:彩りの赤は右側に持ってこよう!
座っている人に対して右側に赤いものを持ってくると、料理が美味しそうに見えるそうです。今回で言うと、こちらの生姜と蓮根の甘辛煮を右側に配置します。
ご覧のように、美味しそうに見えますね。
しかし、これがもし黒いものになると・・・一気に彩りがなくなるのがわかります。やはり右側に赤いものがあると料理は美味しく見えるようです。
ポイント3:大量に盛らない!ゆとりは30%!
お腹が空いてしまうとついつい、たっぷり盛りつけてしまいがちですが実は美味しく盛り付ける際にはNG。
お皿の中には、ゆとりをもたせましょう。
とはいえ、どれくらいゆとりをもたせればいいのかわからない人も多いはず。そんな時は、目安としてお皿の中のうち30%のゆとりをもたせること、を意識しましょう。
オシャレなフレンチやイタリアンのお店は大きくて綺麗なお皿の真ん中にパスタがよく盛られていますよね。
ゆとりを持たせるためのワンポイント
お菓子や揚げ物によく使われるクッキングペーパーの敷物。この敷物の確度を意識したことありますか?
ここにもゆとりを持たせれば、料理はさらに美味しく見えます!
やり方は簡単です。上記のような正方形のキッシュだった場合は下の敷物とキッシュの角度を水平方向性にせず、少しだけずらしましょう。
たったこれだけで、視覚的に大きなゆとりができちゃいますね。
ポイント4:全体の彩りを意識し、最後の一手間を!
魚に限らずですが、包み焼きは調理の過程で中の具が沈みがちですね。
このまま沈めたままにせず、最後少しだけ盛り付け直せば、ぐっと美味しさが増します。その際、明るい色の食材はできるだけ前に持ってきましょう。
彩りを持たせるためのワンポイント
冷凍のグラタンや温めるだけのグラタンで色づきが足りないことありませんか?
そんな時は、はパン粉を少しだけふりかけてから加熱すると、より色づき食卓に彩りを加えられます。
ポイント5:甘いモノは、白くて丸いお皿に盛り付けよう!
テーブルセットを用意する上で迷うのがデザートのお皿。一体どんなお皿に乗っけたらいいのでしょう?
答えは丸くて白いお皿です。白くて丸いお皿に乗せることで人は甘いものと認識するそうです。
確かに、シュークリームも上から見ると丸いですし、白い粉砂糖がかかっています。プリンも下は黒いですが上は白っぽいですね。
世の中の甘いものは丸くて白っぽい物が多いです。
【まとめ】美味しい盛り付けのための5つのポイント
ポイント1:高低差を意識した盛り付けを!
ポイント2:彩りの赤は右側に持ってこよう!
ポイント3:大量に盛らない!ゆとりは30%!
ポイント4:全体の彩りを意識し、最後の一手間を!
ポイント5:甘いモノは、白くて丸いお皿に盛り付けよう!
美味しい盛り付けで、日々の生活に彩りを加えましょう!
また、毎年第2日曜日、2015年の母の日は5月10日です。是非、お母さんに美味しい料理をプレゼントしてみてはいかがでしょうか?
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執筆協力
松本玲沙
1988年生まれ 料理研究家。日本テレビ「ヒルナンデス!」の人気コーナーレシピの女王に2年連続出場するなど様々なレシピコンテンストの出場経験を持つ。自身の料理を載せたレシピブログは毎日更新。
(みんなのごはん編集部:クロカワ)