熱々の鉄板一面にスパゲティを敷き詰め、その上にこれでもか!というほどチーズをのせていく。そしてフォークでくるりとスパゲティを巻けば、トロットロになったチーズがフォークを追うように絡みついてくる。
もう、間違いなくウマいであろうこの食べ物の名前は「スパピザ」。
スパゲッティのピザ風焼きと呼ばれていたこのメニューは、知名度こそ他のご当地グルメに及ばないものの、港町ヨコハマで愛され続ける一軒の洋食屋でしか味わえない名物。日本のカルチャーをリードする横浜の自由な空気が育んだ一品であり、横浜市民として日本全国の方に全力でオススメしたいメニューなのです。
春の山下公園を通り抜け、港町ヨコハマの空気が感じられる名店へ
今回ご紹介する「ホフブロウ」は、港町ヨコハマの象徴でもある山下公園からすぐの場所にある一軒です。
ランチタイムの前に、ゆっくりと山下公園を歩きながら港町の老舗「ホフブロウ」へと向かいます。日和がとても心地よく、何度も来ているはずの山下公園がとても新鮮に見えてくるこの季節。海の青とカラフルな花々、そして芝生のグリーンのコントラストがとても美しく、乾いた心が潤っていくとはまさにこのこと。改めて横浜、素晴らしき場所です。
大事なことなのでもう一度言います。横浜、素晴らしいです!
「ザ・ホフブロウ」と書かれたこの看板1枚にも、どこか横浜らしいノスタルジーが残っています。
ここは1951年創業の老舗で、横浜港に立ち寄る外国船の船員たちに愛されてきたというお店。そして横浜でバリバリの青春時代を過ごした世代の皆さんにとっても、かつての青春の味と記憶が残る一軒なのです。
2012年から2013年頃の一時期、横浜っ子の間では「あのホフブロウが閉店したらしい!」という話もありましたが、店内の一部の改装を経て営業を再開。今も昔ながらのホフブロウのスタイルとメニューが受け継がれています。
ステンドグラスの窓や洋風の外灯など、港町ヨコハマらしい異国情緒を醸し出している店構え。創業から60数年を経ても、未だに通い続けている地元の常連さんも多いのだそうです。
店内にも古き良きインテリアの数々が並びます。外国船の船員さんたちの人形も、ちょい悪風でワイルド。「よし、ホフブロウでガッツリ食ってから出港するか!」とでも言ってそうな雰囲気とポーズ。帆船の置き物も年季が入っている感じでイイ味を出してます。
爽やかなマリンスタイルのインテリアもなぜか新鮮に見えてきます。
時代が1周?いや2周、3周分くらい回って、再びのオシャレといった感じかもしれません。長い歴史を経てきたはずなのに、この色褪せないカッコよさがいいですよね。
ランチメニューには横浜らしい洋食がずらり(しかも結構リーズナブルなんです)。ホテルニューグランド発祥で横浜の伝統料理と言えるナポリタン、ビーフカレーやビーフオムハヤシ、クラシックビーフシチューなどのメニューも捨て難い。
しかし、今無性に食べたいのは「スパピザ(1,000円・サラダとスープ付)」。あのチーズトロットロの名物をガッツリと頂きたいのです。
これが横浜の鉄板×スパゲッティ×チーズの名物「スパピザ」!
そして到着早々、思わず一口がっついてしまったのがこのビジュアルの「スパピザ」!熱々の鉄板の上で、カリカリに固まったチーズの焦げ目がもう堪らんです。
フォークをズンッ!
と差し入れて、スパゲティの麺を引き寄せてみるとこんな感じ。スパゲティに大量のチーズをのせてピザみたいに焼くって、発想が素晴らしくてけしからんですよ!
うぉ~、このチーズ山が好きすぎる!
さらに勢いよくスパゲティを巻き巻きすると、とろとろチーズが麺に絡みまくり!チーズ好きの皆さん、これが横浜の誇る必食グルメ「スパピザ」ですよ。
時にはチーズがびよ~んと伸びて糸を引く感じになるのですが、固まらないうちにガッツリと口に入れちゃってください!
(ハイカロリー飯最高~!)
ちなみにトマトソースもたっぷりと入ったミートソースには海老がたっぷり。パセリの香りも良いアクセントになっていて、チーズの香りと合わさると食欲を刺激すること間違いなし。食べ応えもなかなかなのですが、これでも昔より麺の量を少なくしたのだとか。
スパピザを存分に堪能した後は、食後のコーヒーでまったりタイム。こちらのコーヒーもランチタイムに限ってはプラス100円で付けることができます。
ホフブロウの帰り道、ハイカロリー飯の腹ごなしも兼ねて再び山下公園へ。新緑の山下公園を歩くと本当に爽やかな気分。
目の前にはナポリタンスパゲティの発祥地と言われる「ホテルニューグランド」も。最近はマリンタワーの1Fにもオシャレなお店ができていて、みなとみらいから赤レンガ倉庫、象の鼻パークを経て、海沿いの遊歩道をマリンタワーまで散歩するのも楽しいですよ。
ちょうど今横浜では、全国都市緑化よこはまフェアというものが6月4日まで開催されているので、山下公園の中もいつもより華やかになっています。
フェア開催中の場所にはこんなスポットもあります。カップルや家族が横浜の海をバックに可愛く記念撮影できちゃうみたいです。
ホフブロウや山下公園を散策した後は、中華街に立ち寄って美味しいおやつを探すのも楽しいですよ。個人的には鼎雲茶倉(テイウンチャクラ)というお店のタピオカ杏仁豆腐と台湾かき氷が超おすすめです!
ホフブロウ
住所:神奈川県横浜市中区山下町25上田ビル1F
営業時間:11:30~15:00/17:00~23:00(土日は11:30~23:00)
定休日:年中無休
電話番号:050-3476-1179
アクセス:みなとみらい線「元町・中華街駅」から徒歩約5分
※掲載された情報は取材時点のものであり、変更されている可能性があります。
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取材・編集/ソーシャルグッドマーケティング