ご飯の上に明太子が丸ごとドン!「元祖博多めんたい重」はもう元に戻れないくらい旨い博多民も納得の味

福岡といえば辛子明太子が有名ですよね。旅行のお土産に買って帰る人も多いのではないでしょうか。福岡現地でたっぷり明太子を楽しめるお店は実は少ないのですが、福岡の西中洲には、日本初の明太子料理専門店を謳う「元祖博多めんたい重」があります。こちらの看板メニューは店名と同じ「元祖博多めんたい重」。ご飯の上に自家製の明太子が1本ドーンとのったビジュアルで、明太子好きにはたまりません。ただの明太子ごはんなのではなく、こだわりのタレをかけていただく、立派な明太子料理に昇華しているのもお見事です。2017年10月からは新メニュー「めんたい煮こみもつ鍋」がデビュー。モツを明太子の旨みが溶け出したスープはおかわりしたいレベルで美味しいそうです。シメには、ちゃんぽん麺ではなくもつ鍋専用の麺を使います。朝7時から営業しているので、観光や出張の際に立ち寄るのにもオススメです。(西中洲・春吉のグルメランチ

ご飯の上に明太子が丸ごとドン!「元祖博多めんたい重」はもう元に戻れないくらい旨い博多民も納得の味

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こんにちは、福岡在住ライターの篠原修司です。

福岡名物と言えば「辛子明太子」が有名ですよね? 福岡にこられた方がお土産に買って帰る姿をよく見かけますが、お土産じゃなくて外食で思いっきり味わうようなことはあまりないと思います。

けれどなかには「明太子を持ち帰りじゃなくて現地でガッツリ食べたい」という旅行者の方もいるはず。

そんなメンタイコスキーにおすすめしたいのが、日本初の明太子料理専門店をうたうこちらのお店「元祖博多めんたい重」です。

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元祖博多めんたい重は、福岡市内の天神駅と中洲川端駅の中間あたりの位置にある明太子料理専門店です。

「生の明太子や焼いた明太子が一品として出てくる」といったかたちではなく、明太子が料理として出てきます。

もちろんそんなお店の明太子は自家製。この店舗の3Fで明太子を製造しています。ちなみに、東京の池袋にあるつけ麺専門店「元祖めんたい煮こみつけ麺」では、ここで製造された明太子が使われているそうです。

 

4種のタレで味わう明太ご飯「元祖博多めんたい重」

このお店の看板メニューがこちら、店名と同じ「元祖博多めんたい重」です。

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見ての通りご飯の上に明太子が1本ドーン!」と載ったお重でして、いわゆる「明太ご飯」を思う存分楽しめます。

そしてこのメニュー、明太子の数を倍の2本にした「元祖博多めんたい重・上」もあり、2本目の明太子は生か炙り、どちらか選べるとのことです。

 

こちら、明太子をただご飯にのせただけではありません。「明太子料理」なのです。

 

上にのった明太子、じつは昆布巻き明太子でして、白板昆布がうすーく巻かれています。わかるでしょうか?

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これにより明太子に昆布の旨味がプラスされます。

さらに、そこに甘辛いタレをかけて食べるというのです。そんな明太ご飯、聞いたことない……!

 

タレは基本・小旨辛・中旨辛・大旨辛の4種類が用意されており、小旨辛から大旨辛にはタレに唐辛子が追加されています。

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単純に唐辛子の量を増やしているのではなく、小・中・大によって使う唐辛子の種類を変えているというこだわりよう。

今回は特別に4種類すべてのタレを用意してもらいましたが、通常はお店の入り口でタレの札を選んでから注文するスタイルとなっています。

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というわけで早速トトト...とタレをかけていきます。

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海苔ご飯+明太子だけでも美味しいこと間違いナシなのに、追加でタレまでなんて。

 

どんな味になのかワクワクしつつご飯と明太子を口に入れると……。

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あー、これ明太ご飯が料理に進化している!!!

 

明太子とご飯を一緒に食べるなんて、福岡の人間からしたらよくある日常です。

でも、このめんたい重は「いつもの家庭の味」じゃない。明太子の辛味とご飯の甘みに、タレの味、昆布の旨味が加わって……たまりません。これは料亭の味……!

こんなの食べたらもう戻れなくなるじゃないですか、どうしてくれるんですか。

 

ちなみに全てのタレで食べましたが、辛いのが苦手な方には基本か小旨辛をオススメします。

小旨辛は基本と違って少しとろりとしており、辛味があとからやってきます。明太子の味もしっかり感じられるので、個人的には小旨辛が一番かも。

中旨辛も美味しいんですが、辛いです。辛味が襲ってきます。辛いのが苦手なボクにはギリギリの辛さ。これ以上辛くなると味がわからなくなりそうです。

そして大旨辛は……口が燃えます。マジで。ヤバイです。燃える。持たない。痛い。これは死ぬ。

 

以上がそれぞれのタレを味わったときの感想です。ぜひ基本か小旨辛から挑戦してください。ギリギリいっても中旨辛で。まずはそこから始めていきましょう!

 

10月からの新メニュー「めんたい煮こみもつ鍋」

そしてこの「元祖博多めんたい重」にはオススメのメニューがもうひとつあります。それが10月から17時以降の夜限定で始まった新メニュー「めんたい煮こみもつ鍋」です。

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この新メニューのもつ鍋。明太子で煮こむ?」と疑問に思われるでしょうが、モツの下味付けに、明太子を漬けたあとの調味液が使われているそうです。まさに明太子が自家製だからこそできるワザ。

また、一緒に入れる野菜もちょっと変わっており、よくある「ニラ」に加えて「ニンニクの芽」が使われています。

もつ鍋はできあがった状態で運ばれてくるのですが、ニンニクとあわさったパンチのきいた香りが食欲を刺激してきてたまりません。

 

そして肝心のモツには国産のシマチョウと小腸が使われています。

まずはモツだけ食べてみると……

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味そのものが普通のもつ鍋と違う……?

 

「めんたい煮こみもつ鍋」だから明太風味――ではないのです。

食べているときに少し辛味はありますが、それが唐辛子の辛さなのか明太子の辛さなのかはわかりません。わかるのは、モツだけでは絶対に出せない魚介の旨味がすること。辛味はあとからじわりとやってきます。

ニンニクの芽と一緒にモツを食べると、甘みと辛味の両方を感じられてとまらなくなります。

そして何よりもオススメしたいのがスープです。モツと明太の旨味がスープに溶け出しており、これだけでも飲みごたえがあるというか、もはやスープだけおかわりしたいレベル

 

それにしてもなぜこんなにもスープが美味しいのか?

その秘密は、自家製もつ鍋専用麺を頼むことで明らかになります。

 

ちゃんぽん麺じゃダメ。専用のもつ鍋麺!

もつ鍋の締めと言えばちゃんぽん麺ですよね?

でも、それはちゃんぽん用であって、もつ鍋用ではありません。そこで、元祖博多めんたい重ではもつ鍋専用麺を開発したそうです。それがこちら。

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ちゃんぽん麺に比べると少し細く、角がピンと立っているのが伝わるでしょうか?

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そしてこの麺が、スープとよくからんでうまいんです。うまいんですよ。大事なことなので2回言いました。

この麺を食べているときに気づいたのですが、スープのなかに明太子の粒がいっぱい入っているんです。それが麺にからんでくる。そしてその粒があるから魚介の旨味を感じられるんですね。

 

めんたい煮こみもつ鍋は、めんたい重のあとに食べても美味しいです。中旨辛を食べたあとだと、もつ鍋の熱さがほどよい刺激になり、しかもモツの甘みがより感じられるようになります。

嬉しいことにもつ鍋は一人前から受け付けているとのことですので、福岡にきたときはめんたい重とセットでぜひ頼んでみてください。

 

112席ある広々とした店内

お店は外観の雰囲気が高級っぽいのですが、実際は若い女性にも人気の入りやすいお店です。

とくに正面の看板が「インスタ映え」するらしく、よくここで記念撮影をされるお客さんもいるんだとか。

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そんなお店のなかに足を踏み入れると、まず目に入ってくるのがズラリと並んだサイン色紙たちです。

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これ全部、このお店に明太子を食べにきた芸能人さんたちのサインだそうです。

 

「どれどれ、誰が食べにきたのかな?」と眺めていくと……以前取材した『一蘭の森』に続いて、ここにもGACKT様のサインが……!

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GACKT様は福岡の美味しいお店を制覇しているのかもしれません。

 

店内は1Fと2F合計で112席が用意されており、2Fは和風モダンなつくりとなっています。

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このほかに個室も用意されています。

 

メニュー

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海外からの旅行客向けに英語、韓国語、中国語のメニューも用意されています。

持ち帰り用のお弁当や早朝の来店もOK!

なお、店舗では持ち帰り用のお弁当も注文できます(タレは基本のみ)。連休期間中などはどうしても行列ができるため、めんたい重だけ食べたい方はお弁当を頼むと行列に並ばずに食べられます。

お弁当は注文してから5分くらい、混雑していても7~8分ほどでできるそうです(お弁当の注文は行列とは別口でできる)。

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また、お店は朝7時から営業しているため、出張最終日で「お昼には福岡から出てしまう」というときでも朝ごはんとして、めんたい重を楽しめます。

 

紹介したお店

  • 店名:元祖博多めんたい重
  • 電話番号:092-725-7220
  • 住所:福岡県福岡市中央区西中洲6-15
  • 営業時間:7:00~22:30(ラストオーダー22:00)
  • 定休日:年中無休

r.gnavi.co.jp

 

アクセス

著者プロフィール

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篠原修司
1983年生まれ。福岡県在住。フリーライターとして九州各地を取材しながらその土地の美味しいものを食べるのが趣味。『Yahooニュース!個人』や『ASCII.jp』などで連載中。
Twitter:@digimaga
ブログ:デジタルマガジン

 

                             
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