渋谷へのアクセスも抜群で、オシャレなレストランや飲食店に加え、古き良き風情のお店も多く残る三軒茶屋の街。昔ながらのお店と新たなお店が共存するこの街には、魅力的なパン屋さんも多数あるのです。今回は東は三宿通りの世田谷公園周辺から、西は世田谷線の松陰神社前駅周辺まで、三軒茶屋の街をぐるりと歩きながら見つけた、本当に美味しいパン屋さんの数々をご紹介していきます。
1. 低温長時間発酵で、小麦の香りが最大限に発揮されたバゲット!「Signifiant Signifié」
世田谷公園のすぐ近くにある、洗練された外観のパン屋さんです。こちらでは魅力的なラインナップに目移りするものの、シェフのこだわりが凝縮されているという、バゲット・プラタヌ(540円・内税)を購入してみました。
低温長時間発酵で、小麦の香りを最大限に活かしたというこのバゲットは、もちっとしたクラムが特徴で、噛みしめると深い味わいが広がります。雑味の少ない透明感というのでしょうか、使っている素材の力を見事に引き出しています。実際に食べてみると、多くのパン職人たちがこの味に魅了され、当店の志賀シェフのもとで修行をするというのも納得。他には真似のできない、まさに孤高のバゲットでした。
店名:シニフィアン シニフィエ
住所:東京都世田谷区下馬2-43-11 1F
TEL:03-3422-0030
営業時間:11:00~18:00
URL:http://r.gnavi.co.jp/9engayvb0000/
2. これぞ商店街の実力派パン屋さん。「Boulangerie Bonheur 栄通り店」
多くの店が立ち並ぶにぎやかな栄通りの中で、落ち着いた外観が人目を引くこちらのお店。テラス席やゆったりとしたイートイン席もあり、街の憩いのスペースになっているようです。こちらでは売上トップの「クロワッサン」(200円・内税)、並びに店員さんお薦めのパン「ショコラ」(200円・内税)を買ってみました。
クロワッサンは甘みが際立ち、生地がほろほろと剥がれる度に、口の中に幸福感が広がります。ショコラは乳製品系の優しいクラムの上に、多少の食感を残しながら溶かしたチョコチップがふんだんに入っています。チョコは上質な甘さと苦味のバランスが良く、ベタベタした甘さはありません。まさに商店街で愛される、かつワンランク上の上質さを兼ね備えたパン屋さん。三軒茶屋のパン屋さんの底力を感じました。
店名:Boulangerie Bonheur 栄通り店
住所:東京都世田谷区三軒茶屋1-36-2
TEL:03-6805-2590
営業時間:9:00~22:00
3.こぼれ落ちそうな「くるみレーズン」がオススメ!「Richu 濱田家太子堂本店」
渋谷ヒカリエなどにも出店しているこちらのパン屋さん。一番人気は「豆乳まめパン」ですが、今回は店員さんお薦めの「くるみレーズン」(340円・内税)を買ってみました。
こぼれ落ちそうなほどのレーズン、くるみがぎっしりと詰め込まれたハード系のパンです。そして上にのるのはミルククリーム。レーズンとクリームのほどよい甘さに、くるみのアクセント。全体のバランスが絶妙です。そんなに大きさのあるパンではありませんが、クラムも具材もしっかりしていて、ボリューム感のある一品でした。
店名:Richu 濱田家太子堂本店
住所:東京都世田谷区太子堂2-24-7ラピス三軒茶屋1F
TEL:03-3424-9988
営業時間:9:00~20:00
URL:http://r.gnavi.co.jp/8xe6920x0000/
4.環七そばの小さなパン屋さん「レ・サンク・サンス」の看板商品は量り売りの「ロデヴ」だそう
世田谷通りを環七に向かって歩いて行くと、右側にある小さなパン屋さんです。店内は明るく、ショーケースに美味しそうなパンがたくさん並んでいます。こちらでは店員さんのお薦めである「クロワッサン・ソーセージ」(380円)と「ヴィノワーズ・レザン」(220円)を購入してみました。
クロワッサン・ソーセージは何層にも重ねられたクロワッサン生地に、粗挽きのソーセージが包まれています。また、チーズとパンのハーモニーが心地よく、沖縄産豚肉を使ったソーセージの力強さが際立ちます。ヴィノワーズ・レザンは、さっくりとした生地に軽めのサルタナレーズンがよく合います。次回はぜひお店の看板商品、量り売りの「ロデヴ」を買ってみたいと思います。
店名:レ・サンク・サンス
住所:東京都世田谷区若林1-7-1プチピエール三軒茶屋1F
TEL:03-6450-7935
営業時間:8:00~21:00
URL:http://r.gnavi.co.jp/mx31k0pa0000/
5.三軒茶屋地元民にファン多し!「濱田家 三軒茶屋本店」
店舗展開している濱田家の総本店は、店舗の外観も和風。和風素材を積極的に取り入れる商品作りが話題を呼んでいます。こちらでは秋にあまりに売れてしまい、冬になっても継続販売しているという「柳川風さんまのクロワッサン」(280円・内税)を買ってみました。
クロワッサン生地の中に、キッシュのアパレイユが入っています。その中には笹がきされたゴボウが入っていて、上にサンマがのっています。アパレイユはどことなく甘辛の和風な味付けですが、生地との相性は抜群。思わず幸せな気分になってしまう不思議なパンでした。三軒茶屋住民の中でも非常にファンが多いという濱田家ですが、レギュラーメニューの他、季節メニューも要チェックですね。
店名:濱田家 三軒茶屋本店
住所:東京都世田谷区三軒茶屋2-17-11 グレイス三軒茶屋102
TEL:03-5779-3884
営業時間:9:00~20:00
URL:http://r.gnavi.co.jp/ea3tzhm90000/
6.小さいパンのまとめ買いもオススメ!「ぱんやのパングワン」
栄通りから一本入った路地裏にある、自然光が差し込むパン屋さん。店内奥は広めのイートインスペースになっており、ランチをゆったりと楽しむことができます。ランチタイムが混み合う三軒茶屋においては穴場なのかもしれません。こちらでは店員さん一押しの「メロンパン」(130円・内税)と「ぷちめんたい」(130円・内税)を買ってみました。
「メロンパン」は外側がしっかり、内側はしっとり。小さいですが、フワフワなだけではない食べ応えもあります。「ぷちめんたい」は、美味しいフランスパンの生地にバターの香りが効いています。明太子は多くも少なくもなく、ちょうど良い量。こちらには小さなパンもたくさんあるので、たくさんのパンを楽しみたい場合にちょうど良いですね。
店名:ぱんやのパングワン
住所:東京都世田谷区三軒茶屋1-36-15
TEL:03-3421-0615
営業時間:7:30〜19:00
URL:http://r.gnavi.co.jp/586csvzp0000/
7.こだわりのオリーブオイルを練りこんだフォカッチャがオススメ!「Boulangerie Sudo」
こちらは松陰神社前駅のすぐ近く、世田谷線の線路に面した場所にお店があります。今回訪問したのは14時頃ですが、棚のパンの3分の2は完売していました。「具だくさんのタルティーヌ」がよくテレビなどで紹介されたそうですが、お店のシェフのお薦めは「フォカッチャ」とのこと。そこでこちらでは量り売りの「フォカッチャ」(1g1.5円・外税)を購入してみました。
こだわりのオリーブオイルを使用しているとのことで、ふわっとしていて全くオリーブ臭さもありません。また、ゲランド塩がほどよく効いてバランスがよく、そのままはもちろん、チーズなどに挟んでサンドイッチにしても良さそうです。ちなみに15時頃にフランスパン生地のパンが焼き上がるとのことだったので、欲しいパンがある場合は、焼き上がり時間に合わせて訪問するのがお薦めです。
店名:Boulangerie Sudo
住所:東京都世田谷区世田谷4-3-14
TEL:03-5426-0175
営業時間:9:00~19:00(定休日は日曜日・月曜日他)
URL:http://r.gnavi.co.jp/sg0xbmc70000/
8.カンパーニュスタイルで密度の濃さがすごい!「ブーランジェリー・ボヌール 三軒茶屋店」
東京・神奈川に計6店舗を構える「ブーランジェリー・ボヌール」の本店です。細長い小さなお店に所狭しとパンが並び、ひっきりなしにお客さんが来店しています。こちらではぎっしりと並ぶ沢山のパンの中、入り口近くにあったボヌールの看板商品「パン・ボヌール1/8」(375円・内税)を購入してみました。
カンパーニュスタイルのこのパンは、天然酵母の香りと酸味、密度の濃いしっかりとしたクラムが特徴。サンドイッチにもぴったりなこちらのパンは、クリームチーズやはちみつとの相性が良さそうです。
店名:ブーランジェリー ボヌール 三軒茶屋店
住所:東京都世田谷区太子堂4-28-10鈴木ビル1F
TEL:03-3419-0525
営業時間:9:00~21:00
URL:http://r.gnavi.co.jp/aycpgmmf0000/
9.新しい味覚・和風食材のドーナツに感動!「’OLU’OLU」
松陰神社前駅のすぐ近くに、シャッター通りの古い店舗を若い店主さんたちがリノベートさせている一角があります。そしてその1つがこちらのお店。落ち着く佇まいの外観に、柔らかい照明の店内が印象的です。こちらはドーナツとベーグルが美味しいという評判でしたが、残念ながら今はそのベーグルは販売しておらず、和風の食材を使ったドーナツがレジ下のショーケースに並んでいました。
こちらで購入したのは「ほうじ茶のドーナツ(180円・内税)」。口に含むとまさにほうじ茶の香ばしさで、心地よい甘さが広がります。こんなにほうじ茶とドーナツが合うなんて!まさに驚きの一品でした。ちなみにパンも販売していますが、午後のみ、しかも焼き上がりの時間は酵母の状態などによってマチマチなのだそう。パンを狙う方は、夕方くらいに行くのが確実かもしれません。
店名:'OLU'OLU
住所:東京都世田谷区世田谷4-2-12
TEL:03-3420-2727
営業時間:11:30~18:30
URL:http://r.gnavi.co.jp/3zhjtz8f0000/
10.注文後に揚げてくれるカレーパンとチーズパンが美味すぎ!「ブーランジュリ シマ」
三軒茶屋の駅から少し歩いた住宅街の中にある小さなパン屋さんが「ブーランジュリ シマ」。こちらはかつての某ドラマの中のパン屋さんとして協力していたお店だそうで、一度は訪れてみたいと思っていました。ちなみにこちらのお店は「揚げカレーパン」が人気No.1、そして「チーズ揚げパン」がNo.2となっていて、早速購入してみました。ちなみに注文するとその場でカレーパンとチーズパンを揚げてくれますので、アツアツが美味しく頂けますよ。
こちらが揚げたてのカレーパンとチーズパン。カレーの方は結構辛味が効いていて、中のお肉の量がしっかりめ。そしてお肉自体もほどけるほどによく煮込まれていて、カレーパンの味のアクセントになっています。チーズパンの方もチーズの量の多さに驚き。このとろ~り感は見ているだけでも幸せな気分になれますが、こちらもチーズ好きにとっては鉄板とも言える、ハズさない美味しさの揚げパンだと思います。
店名:ブーランジュリ シマ
住所:東京都世田谷区三軒茶屋2-45-7-103
TEL:03-3422-4040
営業時間:水曜日~日曜日:9:00~19:00(月曜日はパン教室・火曜日は定休日)
いかがでしたでしょうか?田園都市線を使われている方は、途中下車してでも三軒茶屋のパン、ぜひお試しください!世田谷線を使われている方もぜひ!そして何と言っても渋谷から急行で5分ですので、平日も休日もパンを片手に三軒茶屋を食べ歩きしてみてはいかがでしょうか。
(取材・編集:ソーシャルグッドマーケティング)