こんにちは、ほそいあやです。
みなさんはヤッホーブルーイングという会社をご存知でしょうか。
あの、「よなよなエール」をはじめとしたビールをつくっている会社です。
数年前までは日本にまだ浸透していなかったクラフトビールですが、今ではコンビニなどにも置かれて気軽に飲めるようになりました。
その流れをつくったのが、まさにこの会社なのであります。
ここは長野県にある醸造所。今日は、「よなよなエール大人の醸造所見学ツアー」にきました!
このプログラムは夏季の週末限定で行われていて、2014年の来場者数は約1,000人という大好評イベントなのです。
原料から発酵・熟成の過程を間近で見学でき、最後はできたてビールを飲み比べられるというヤッホーファンにはたまらない内容となっています。楽しみ!
今日案内してくださるのは、「さあや」さん(左)と「まれみん」さん(右)。 約2時間の見学ツアーのはじまりです!
その前に……
かんぱーい。よなよなファンの友人と一緒に、できたてのビールをいただきます。
軽井沢の澄んだ空気の中で飲むよなよな、いきなり旨い。
ビールは麦芽、酵母、ホップ、水の4つの材料でできています。材料だけみるとシンプルなんですね。
麦芽を食べてみることもできます。香ばしくて、ほのかに甘くてとてもおいしい。普通にお菓子のように食べたい味……
ホップの役目は、苦味、香り、防腐、泡持ちの4つ。
食べると苦いけどビールの香りが濃縮されています。ビール好きなら誰しも、袋に入れて枕元に吊るしたいと思うことでしょう。
上面発酵酵母(エール酵母)。
水は硬水。浅間山の硬度200の水を使っているそうです。
ビールについて基本的な説明をうけたあとに、醸造所の中へ。
最初の部屋は40℃!
ここで麦汁(麦芽のジュース)をつくり、お粥のような状態にします。それを濾した汁を遠心力にかけてかすを取ります。
……というような説明をとてもわかりやすくしてもらえます。
この段階の麦汁(麦芽のジュース)を味見することができます。マイルドなみたらし団子のような味で、このまま売っても売れそうなおいしいドリンクでした。
次の部屋には、タンクがずらり。
ビールたちがぷくぷくと発酵しています。
ラガービールとエールビールの違いを学ぶ。
日本のビールでは一般的なラガー酵母がスッキリのどごしなら、エール酵母は複雑なアロマ。
エール酵母は20度くらいの温度帯で発酵するため果物の香りを持つエステルという物質が多く含まれるかららしい。だからフルーティーなのか。
酵母を濾過する前のものを飲ませてもらいました。もうすっかりよなよなエールの味!
すいません、もう一杯……
いやあ今日は良い日だな。
この部屋では缶の充填が行われています。
どどどどーーーーー!
よななななななーーーー!
た、宝の山じゃーーー!
宝をかつぐスタッフさんに力持ちアピールをされる。
充填する前の缶がかわいい、ほしい~
ビールを熟成させる貯酒室の室温は0~5℃。寒~い。ここで1日~2週間寝かせます。
よく寝ておいしいビールに育ってくれ! と言い残し、部屋をあとにしました。
さてさて!
お待ちかねのテイスティングタイムなのであります。
スライドに映されるビールの紹介に沿った説明をききながら、数種類のできたてビールを試飲。
私はどれも好きなのですが、ひとつ選ぶとしたらインドの青鬼かな。理由はIPAが好きなのと、缶のデザイン(鬼なのに人の良さそうな顔)が好きだからです。
ふむふむ、ドライホッピングやな。アロマやな。
あーできたてのよなよなうまーい。
ビール職人たちが「自分が飲みたい」と思うビールを味を変えてつくる、「前略好みなんて聞いてないぜ SORRY」シリーズ。私も毎回楽しみにしています。
毎回斬新な味のビールですが、今回はセッションゆずエールあら塩仕立て。発酵の段階で柚子ピールを足すのだそうです。それ以前にしょっぱいビールというのが面白すぎる。
試飲のできないドライバーさんのために、デザートも用意されています。バニラアイスの上にモルトをトッピング。噛めば噛むほど香ばしいアイス!
ヤッホーブルーイングのビールのデザインには、必ずどこかに月が入っているそうなので、手に取った時は探してみてください。
醸造所では特別価格で販売もしています。帰りの新幹線のお供にどうぞ。
従業員は現在約120人だそうで、みなさんにニックネームがあります。
とても楽しそうな雰囲気の会社で、皆さんビールが好きなのが伝わってきます(正社員は下戸不可とのこと)。
忘年会や打ち上げはこの醸造所でやるそうですよ。めちゃくちゃ楽しそう。
「ビールに味を! 人生に幸せを!」
のテーマを掲げてビールと向き合う皆さん。そのおかげで私たちは気軽においしいビールを飲めるのです。
今日は興味深い話をたくさん聞けて、できかけ&できたてビールも飲めて、まさにビールのように濃い2時間だったな。
見学ツアーを終えた私たちは……
近くの星野エリアの温泉「トンボの湯」よこの「ハングリースポット」で開催されている「星空ビアテラス」で、懲りずにヤッホーのビール。
このフィッシュアンドチップスに、よなよなエールに使われているカスケードホップを使用したホップ塩が添えられているのです。
まとめ
つねに遊び心を忘れずにビールづくりをしているヤッホーブルーイングですが、訪れてみて想像通り遊び心にあふれた会社だったことがわかりました。
創始者の方が外国でエールビールを飲んで感動して、なぜ日本にはピルスナータイプしかないのか、あってもいいじゃないか、と19年前にたちあげたのがこの会社なんだそうです。
そして今、ヤッホーのおかげで私たちはこんなに味の濃いビールを楽しむことができている。それは過言ではないと思います。
実際にビールの出来ていく過程を見たりレクチャーを受けてからは、地ビールを身近に感じると同時に、細かい味の特徴も意識するようになって飲むのが楽しくなりました。興味のある人は、ぜひ見学ツアーへ!
10月までやってますよ。
●よなよなエール大人の醸造所見学ツアー チケット予約
http://item.rakuten.co.jp/yonayona/10000943/#head
●ヤッホーブルーイング
http://yohobrewing.com/
著者・SPECIAL THANKS
- ほそいあや
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「猫を愛でることと虫を食べることが趣味」
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