こんにちは、ほそいです。
今回は、マッドシティーの異名をもつ松戸にやってきました。
松戸はそこそこ大きな街ですが、味わい深い飲み屋が少ないような気がします。隣の金町にはあんなに沢山あるのにね。
そんな松戸にも、一箇所だけ飲んべえ横丁があるらしく、その中にハイクオリティなお店があるということでいってきました。
松戸駅西口にある、ニュー上州屋。釣具屋ではありません
実はこのニュー上州屋は、飲んべえ横丁の中の1店です。
お店の裏にまわってみると……
レトロな横丁になっています。どこもちょっといちげんだと入りにくい雰囲気。
これが松戸で唯一残っている飲んべえ横丁か……。
トイレも共同。
こういった横丁のお店の開拓は少しハードルが高いですが、ニュー上州屋は表通りに面していて、店内も外から見えるので入りやすいのです。
5時の開店を待ち、お店に入りました。
開店と同時に来る常連さんも多く、20分ほどで席が半分くらい埋まりました(中には昼からやってる24時間立ち飲み「大都会」で飲んで待っていたんじゃないかって人も)。
お客さんが入ってくるたびにおかみさんが「おかえりなさい」と声をかけます。そう、ここは飲んべえの帰る家なのです。
手作りのシソサワー。色がすごく濃い。バイスサワーや男梅サワーのような味を想像していたのですが、甘くもしょっぱくもなく、ただただシソの味でびっくり!
大量のシソを搾って作っているのだろうな。シソ好きにはかなり嬉しい誤算。香りがものすごくて、シソトリップできますよ。
レモンサワー。炭酸水がホッピーのものでした。この瓶、はじめて見たけどレトロフューチャー(?)でかわいいですね。
「魚もおいしい串焼きのお店」として人気があるみたいです。
黒板も魚のメニューが豊富ですね。カワハギの肝付の刺し身が人気だそうですが、この日は残念ながらありませんでした。
しかしこのメニューたち、なんとも酒飲みのツボをつきまくっているじゃないですか。
串物(上の白いメニューの中)はすべて100円というリーズナブルさ。
ねぎまとレバー。ねぎまは身の詰まった正肉とジューシーなねぎのコンビネーションが安定感のあるおいしさ。
レバーはレアすぎず火が通りすぎず、しっかりとした歯ごたえだけど中は程よく生っぽさが残っているタイプ。大抵のレバー好きなら気に入るレバーだなと思いました。
うな肝串(200円)。ぷりぷりの舌触りと、コクがたまらない〜。肝好きは頼みましょう。
ニラのおひたし。作りおきではなく、注文を受けてからどこかにニラを取りに行って茹でていました。店の裏から色んな食材が出てくる店です。
アジのたたき(480円)。評判通り、魚も新鮮ですごくおいしい!
素材も良いのですが、丁寧につくられているたたきだなあ。つまの大根も、太くて◎。
今日一番感動したのは、自家製塩辛(300円)。漬かり具合がほぼ刺し身です。肝にまみれたイカのお刺身です。こういう塩辛って最高じゃないですか?自家製でしかできないやつ。
残った肝を、刺身の大根であえて食べたりなんかして、あーもう最高っす。
日本酒にいこうと思ったけれど、長居してしまいそうなのでマッキンレーハイボール。マッキンレーというウイスキーを使っているハイボールで、角ハイボール等とはちょっと違う香りがしました。かなり大きいジョッキですが飲みやすいのでスイスイいけてしまった。危険なハイボールだな。
こちら、メニューにはマッキンレーハイボールと書いてあるのですが、マッキンレーハイボールくださいというと聞き返されました。頼むときはハイボールでいいみたいです。
あとこれ結構重要だと思うんですけど、お店の中は掃除が行き届いていてとても綺麗です。
レトロなお店は猥雑さも楽しむ感覚もあるにはあるけれど、綺麗なお店のほうが料理もおいしく感じますね。
開店から40分ほどでまたたく間に埋まり、満席に。
会計は一人1500円でした。 せんべろとまではいかないけど、この料理を食べられるならかなりお値打ち!
嗚呼、あの自家製塩辛は松戸の誇りだ。それだけで自分の中でマッドシティーの株が上がりました。金町に負けるな松戸よ。
以上、チープで高品質な飲み屋、松戸「ニュー上州屋」でした。
店の近くには色の濃い茶トラもいます。
紹介したお店
上州屋
住所:千葉県松戸市本町15-17
TEL:047-362-3668
プロフィール
ほそいあや
「猫を愛でることと虫を食べることが趣味」
ブログ:http://seiten4go.com/
Twitter:https://twitter.com/hosoi/