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冬の寒さ到来。ついでにハートも財布も寒いわ!という方は、ぜひこのお店で温まってみてください。

 

ここは京都駅のすぐ南、京都の中でもディープなスポットとして知られる東九条にある一軒の立ち飲み店、いや、書店です

京都の中ではこの周辺を「トンク」と呼ぶ人もいます。そして東寺以外の観光スポットとはちょっと離れた場所なので、地元の人々がメインのエリア。とはいっても、京都駅から1kmも離れていないので歩いて行けます。

 

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すぐ裏が住宅街になっていて、夜になると営業しているお店もあまり多くない場所。

そんな中で灯る「BOOKS ENDO」の文字。ここはかつて書店でした。そして今ももちろん書店です。でも夜になると、人が行き交う不思議な社交場に変わるのです。

 

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いかにも街の小さな本屋さんというお店の引き戸を開け、店内へ入ってみる。最初に目についたのが文庫本のコーナー。決してたくさんの文庫本が置けそうな棚ではないので、店主さんのセレクションであろう様々な本が並んでいます。

 

ここまでは本屋さんなんですが、この棚の周囲から聞こえてくるのは・・・

 

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大いに賑わう皆さんの声・声・声!

 

あちこちでいろんな人が自分の話をしていたり、人の話を聞いていたり、酒の肴をつまんでみたり。初めて来た人もいれば、馴染みの常連さんもいる。みんなずっと昔からの知り合いではなさそうなものの、なぜか次々と打ち解けていってる感じ。

 

入店して5分。気さくなおっちゃんたちに包まれるというか不思議に染まる

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まずはビールという事で、運ばれてきた中瓶のフタを栓抜きで開ける。今どき栓抜きを使う機会すらなくなっているので、この作業自体が懐かしくて新鮮です。

 

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そして「当店の推奨品」と書かれていた「すじ煮込み/350円(安いっ!)」を肴に一杯やります。や~、これぞ大衆店の醍醐味的な組み合わせ。いいですよね~。そして一杯目のビールが旨い!

 

おっちゃん「おにいちゃん、ココ初めて?どっから来られたん?」

 

「(゚д゚)!おおっ!はいっ。」

 

別のおっちゃん「おにいちゃんごめんなぁ。このおっちゃん、うるさいやろ(笑)」

 

おっちゃん「なんでオレがうるさいんや(笑)。おにいちゃん、ココいい店やからたくさん飲んでいってな」

 

「はいっ、ありがとうございます。皆さん明るくて楽しそうなお店ですね~」

 

おっちゃん「ここは何でも安いし、美味しいのも結構あるんやで。串カツもいいで!」

 

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「あ、美味しそうですね!すみませ~ん、串カツ盛り合わせお願いします!」

 

おっちゃん「君、関東から来たん?青木くんの紹介?彼はいい男やで~」

 

「や~青木さんは存じ上げないですが(笑)、ネットとかで知って来ました!」

 

おっちゃん「そうか~。以前何かで見て、横須賀から来てた方もおったわ。壁に記念にホラ」

 

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「(゚д゚)!壁に貼られたメッセージの中身が超激アツ!」

 

おっちゃん「あと関東からよくここに来てた青木くんもなぁ、優しいし、いい男なんや~!彼はなぁ~、○△☆×※□(ここから先は覚えられませんでした・・・)」

 

別のおっちゃん「おにいちゃんごめんなぁ。おっちゃんうるさいから適当にして(笑)」

 

おっちゃん「誰がうるさいねん!お前の方がうるさいわ!」

 

~~暫くはおっちゃん同士の掛け合いになり、周囲の人たちも和やかに笑う~~

 

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店内には釣りの専門誌から囲碁の本、パーツを組み立てるフェラーリのコレクションに至るまで、バラバラな組み合わせが並ぶ。お酒を飲みながらこれらの本を見渡していると、なぜか全く飽きません

 

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また、女性向けの料理雑誌やファッション雑誌の隣に、なぜか男性向けの某何かがほんのちょこっとだけ。お客さんたちも気付かないくらいだったので不快感は全くないと思いますが、女性誌の隣にあるというのがちょっと斬新(笑)

 

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そんなこんなしているうちに、「串カツの盛り合わせ/5本350円」が到着しました。

 

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串カツには自分の好きなソースを選び、適当に使って良い訳ですが・・・

 

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この時に使ったソースが旨い!野菜の旨みとほど良い酸味、そして濃厚なのにサラっとした後味。思わずこのソースの味わいにハマってしまいました。

 

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後で店主さんに教えて頂いたのですが、このソースは東九条が生んだ「ツバメソース(ビフテキソース)」!
噂には聞いた事がありましたが、熱いファンもいるという、知る人ぞ知る"地ソース"に出会えました。

 

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そして気がつけば皆さんとの話に花が咲き、お酒を持つ手もグイグイと進んでいました。まるで何度か来た事があるような雰囲気で、それがまた心地よい気分を運んでくれます。

 

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↑「遠藤、立ち呑みはじめたってよ。」なんて書かれている。

 

最後は「リフォーム」で楽しくお開きに

 

おっちゃん「じゃあ、おにいちゃん、またおいでや~。オレはそろそろリフォームするわ」

 

「(・o・) リフォーム???」

 

別のおっちゃん「リフォームちゃうやろ、ゴーホームや!」

 

 \  ドッ  /

周囲の皆さんも思わず爆笑でした。

 

ここは男性や女性、年齢などに関係なく、様々な方が集ってひと時を楽しむ酒場。店主さんに聞くと、今は本の配達が中心になってきているそうですが、その店主さんも穏やか且つ柔和な雰囲気で、いろんな人を温かく迎え入れてくれる優しさを感じました。

 

京都・東九条には、またいつか戻って来たくなる、素敵な立ち飲み書店があります。遠藤書店、もとい立ち呑み ENDO、ありがとう!ぜひ頑張ってください!

 

今回ご紹介したお店

店名:ENDO(遠藤書店)
住所:京都府京都市南区東九条北烏丸町33
営業時間(居酒屋として):18時~23時(22時半ラストオーダー)
定休日:第2・3木曜日

 

(取材・編集/ソーシャルグッドマーケティング