こんにちは。いろいろな街へ行って、美味しいものを探すのが好きなTakiと言います。
今回紹介するお店は、先日知り合った高知出身のYさんに「高知の美味いものとお酒を楽しみましょう」と、誘われて行った銀座の「TOSA DINING おきゃく」というお店。最寄り駅は、東京メトロ有楽町線「銀座1丁目(3番出口からすぐ)」で、JR東京駅八重洲口からも歩いて10分~15分くらい。
高知県のアンテナショップ「まるごと高知」が入ったビルの2階が、「おきゃく」で、お店の中はゆったりと広く銀座らしい大人っぽい雰囲気。席に着いて、飲み物は高知の地酒を色々試したいなあと、最初から日本酒を飲むことに・・・。
最初に気になったのが、「南(特別本醸造)」。この「南」を作る南酒造場は、明治2年創業とのこと。
日本三大美林の一つと言われるという魚梁瀬(やなせ)林を瀬に、蔵のそばを流れる清流安田川の伏流水を仕込み水として、淡麗辛口爽やかなのどごしの酒を造っています。
(メニューより)
一口飲むと、爽やかさがあって、すいすい飲むことができ、早速気に入る。美味しいお酒だなあ。聞けば、このお店では十八蔵あるという高知にある全ての酒蔵(日本酒)のお酒を楽しむことができるそう。これは嬉しい・・・。
自分が高知の日本酒で一番好きなのが、「アリサワ酒造」の「文佳人 夏純吟」というお酒。数年前の夏にとある居酒屋で飲んでみたら、ほんのり甘い香りとすっきりとした味にはまって、すっかりファンに。半透明な白いボトルと、妖怪が描かれたラベルが印象的で、夏になるたびに楽しみにしているお酒の1つ(ロックで飲むのもおすすめされているのが面白い)。
メニューを見れば、この「アリサワ酒造」のお酒、「男の辛口 酔さ来い たいら(純米)」もあった。
料理は、レギュラーメニューの他に、その日その日の「本日のおすすめ」メニューもあって、今回は、高知出身Yさんにおすすめを伺いながら、注文することにした。
最初は、軽く「菜の花山葵和え」。
魚もいこうと、お造り「おすすめ三点盛り(ブリ、海援鯛、カツオ)」。
刺身についてきた、「ぬた」は葉にんにくをすりつぶして、味噌と混ぜたという土佐伝統の調味料とのこと。「ブリなどの脂が多い魚に特におすすめなんですよ」とYさんから聞いて試してみたら、これが美味い・・・。にんにくの香りがお酒に非常に合う。確かに、脂の多いブリとの相性は抜群で、さっぱりいける。
高知ではこの「ぬた」だけでも、つまみとして重宝するんだとか。刺身にちょいと醤油を付け、そこにぬたをのせて食べる。続いて高知といえば、というくらいに有名な「カツオ」へ、と思うと、「あ、カツオは必ずにんにくスライスです」と、Yさんが店員さんにお願いをしてくれて、席に運ばれてきた生のにんにくスライスを1枚、厚いカツオにのっけて食べることに。
噛むと、生にんにくのシャクシャクとした瑞々しい食感と、生だからこそのフレッシュな辛みが口の中に一気に勢いよくぶわっとくる。これがまあ良くて良くてたまらない。にんにくは強烈だけれど、それが良い。ぬたも良かったけれどこのにんにくもお酒に合うなあ。高知の人がお酒好きっていうのも納得できるくらいに、刺身だけでお酒がすすんでいく。名前がおもしろい「海援鯛」は甘くて歯応えしっかり。
続いて次におすすめてもらったのが「トンゴロイワシの唐揚げ」。
「食感が好きなんですよ」と、Yさん。サクサクとした香ばしいさ、それから適度な塩加減。噛めば魚の旨みがいっぱいに口の中にじわじわ広がっていく。ああ美味いなあこれは。ビールにも合いそう。
弾力がしっかりとしていて噛む度に旨味あふれる「カツオのはらんぼ(ハラス)」。
「ニロギの炙り焼き」。
ニロギはほんのり苦味があり、酒のつまみとして最高。もうとにかく高知料理はお酒との相性が抜群なのを実際に体験をしていく。「もう一杯!」と思わず、言ってしまうお酒に合う料理が次々とやってくる。「美丈夫(純米)」がまた好きなお酒。
高知県最東端の酒蔵で、明治36年創業。「少量仕込み」「低温発酵」を徹底。「美丈夫」シリーズは、土佐酒=淡麗辛口という既成概念にとらわれない熱心なファンを獲得しています。
(メニューより)
そんな中、この日一番に感動したのが、この「カツオの酒盗ピザ」。
これがもうなんだこれは・・・、ってくらい美味い。
そのままで食べたら「カツオ酒盗」が効いた大人っぽいピザだけれど、そこにはちみつを垂らせば・・・
酒盗の塩気に甘みが加わって、これが実に良い組み合わせ。「シロップは多めがうまいですよ」とYさんが言う通りにたっぷりつけるともう止まらない。こんなにお酒に合うピザは初めて。この酒盗ピザを食べるためだけにも、またこのお店に行きたいと思うほど。感動的。
ピザの美味さに勢いに乗って、まだまだ飲むぞ、と料理を追加で注文して、続くお酒は土佐酒造の「桂月」。
明治の土佐の文人「大町桂月」の名前に因んだ銘酒「桂月」は、標高500メートルの緑深い土佐嶺北の岩清水を得て、両立の軟水一滴一滴に真心を込めて醸す銘酒です。
(メニューより)
つまみで頼んだ「イタドリのきんぴら」は歯ごたえが気持ちよく、終盤でもどんどんいける。
この「はちきん地鶏 手羽先 唐揚げ」は、柔らかくてジューシーな鶏と甘いめタレが間違いない。「高知の女性は”はちきん”と言われるんです」、と以前Yさんに教えてもらったのを思い出した。男勝りの女性のことを言う土佐弁なんだとか。そういえばいまさらながらお店の「おきゃく」の意味が気になって、聞けば、「宴会」ということだ。おきゃく、良い名前だなあ。
はちきん地鶏の「土佐備長炭焼き〈もも肉と胸肉の盛り合わせ〉」は、はちきん地鶏の柔らかさ、甘みを堪能できる。
贅沢に高知の美味しいものとお酒を楽しんだら、最後の〆は「高知こだわり米の土鍋ご飯」。土鍋の蓋を開けると、炊きたて熱々のご飯が登場。
お椀によそって、追加で頼んだ「土佐ジロー卵」を乗せて、醤油を垂らせば・・・
特製卵かけご飯の完成。お米も玉子もとにかく贅沢なたまごかけご飯。玉子を崩して一気に食べる。ああ幸せ・・・。
東京・銀座にいながらにして高知の料理と日本酒を贅沢に楽しむ夜。特に「かつおの酒盗ピザ」は、是非一度は食べておきたい。高知の料理、美味しいなあ。夏くらいに、実際に行ってみたいな。
紹介したお店
TOSA DINING おきゃく
住所:東京都中央区銀座1-3-13 リープレックス銀座タワー2F
TEL:03-3538-4351
著者「Taki」のプロフィール
Taki
1987年横浜生まれ。ウォーキングと美味しいもの探しが趣味です。
ブログ:http://walking-gourmet.hateblo.jp/
Twitter:https://twitter.com/Taki10_wg
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