こんにちは、福岡県に住むライターの篠原修司(@digimaga)です。
福岡名物といえばやっぱり明太子!
福岡にきたらお土産に明太子を買って帰る人は多いんじゃないでしょうか?
でも、せっかくなら現地で食べてみてはどうでしょう?
それも思いっきり。
アツアツの白ごはんに明太子をのっけて、箸でかきこむようにしてガツガツと食べる。
そんな自分の家でしかできないような明太子ごはんが食べられるお店がここ、「味のめんたい福太郎 天神テルラ店」です。
福太郎は福岡に本社を置く明太子メーカーのひとつで、創業は明治42年(1909年)。
明太子づくりは昭和47年(1972年)から始められたそうです。
店舗内にカフェスペース
福太郎は明太子のお店。だから県内各所にあるお店は、基本的に明太子やその関連商品を買って帰るところです。
けれど、この福太郎 天神テルラ店には店舗内にカフェスペースがあります。
このカフェでは、明太子をメインに使ったランチが食べられるんです。
場所も福岡の中心街・天神にあるためアクセスが良く、平日はサラリーマンやOLが、休日は観光客でいっぱいになるとか。
というか、このお店が近所にあったらボクも通います。
なぜなら……
たったの540円で明太子が食べ放題になるから!
540円で明太子食べ放題!「福太郎のめんたいボウル」
というわけで、さっそく紹介しましょう。
こちらの「福太郎のめんたいボウル」、真ん中にある2種類の明太子が食べ放題なんです。食べ放題ですよ!
まさに明太子屋さんの直営店だからできること。
食べ放題になるのは小皿に用意されている明太子です。
こちらは日替わりで、取材に伺った日は「中辛の明太子」と「ごちそうめんたい」という明太子と魚介の和え物でした。
これを白ごはんにのせれば明太子ごはんのできあがり。
普段だと自宅でしか食べられないメニューがここに! こういうのがいいんですよね。
では、いただきます。
モグモグ... めっちゃ 明太子。
一口食べれば口のなかは明太子の味と香りでいっぱい。福太郎の明太子は調味液のなかの出汁が濃いのか、魚介の風味たっぷりです。
辛さは中辛ですが、白ごはんの甘さでうまいこと中和されます。
これはいくらでもお腹に入る。
でも、同じ明太子ばかり食べると味に慣れてきてしまいます。
そんなときはとなりの「ごちそうめんたい」を食べましょう。
「ごちそうめんたい」は、イカ、数の子、アカニシガイを使った明太子の和え物です。
メインの味は明太子なんですが、食感が大きく違います。
そして同じ魚卵でも、数の子の味と食感は明太子に負けない旨さ。
少しだけワサビも入っており、このおかげで口当たりもかるいです。
明太子の箸休めを明太子でする。これが明太子メーカーの発想……!!
ちなみに「ごちそうめんたい」は店舗でもお土産として買うことができます。
カフェスペースで出しているものは食べやすいようにカットしてありますが、お土産バージョンはもっと大きくゴロッとした具材が入っているとか。
そんな明太子たちが「福太郎 天神テルラ店」のカフェランチだと食べ放題!
具体的にはツボからいくらでも明太子が出てくる!!
このツボから明太子を無制限に追加できます。無制限と言っても、中身が少ないって?
いいえ、ツボが空っぽになったらおかわりがくるんです。もちろん無料で。
「そんな明太子ばっかり食べられないよ!」という人もご安心。
ご飯、2杯目のおかわり無料です。
3杯目からは150円(税込)が別途かかりますが、男性でも2杯食べればお腹いっぱいになれます。というか、なった。
3杯目にいってもランチの金額は690円。
めんたいボウルコスパ良すぎ~~!
禁断の明太子卵かけご飯
し・か・も、「福太郎 天神テルラ店」ではただの明太子ごはんではない、さらに美味しい明太子ごはんも食べられます。
その秘密がこれ。
生卵です。
うっすらかかっている醤油は専用の牡蠣醤油。
そう、牡蠣醤油やゴマ油をかけて卵かけごはんを食べるんです。
「福太郎 天神テルラ店」は明太子のお店なので、その卵かけごはんに……明太子をドン!!
タマゴ on タマゴ。
なんですかこの贅沢は。
福岡県民ですけどやったことありませんよ。
そんな贅沢品を一口食べると……
うーまーいー!!
明太子のしょっぱさが、生卵のまろやかさと混ざってうまい。
卵かけごはんには塩昆布じゃない。これからは明太子だ!!!
ちなみに牡蠣醤油アリとナシで食べ比べてみましたが、かけた方が美味しいです!
牡蠣の風味が加わることで美味しさがワンランクアップします。
しかも出汁なのでしょっぱくはない。かきこんで食べたい味になります。
イクラもウニもタラコも「福太郎の錦盛りボウル」
続いて「福太郎 天神テルラ店」で一番の人気メニューを紹介します。
それがこの「福太郎の錦盛りボウル」。値段は750円。
「めんたいボウル」との違いは、卵かけごはんが海鮮丼になっていること。
具材はイクラ、ウニ、明太子、ホタテ、めかぶこんぶの5種類です。
イクラと、ウニと、明太子とか、こっちもたまごのオンパレード!
540円で明太子卵かけごはんを堪能するか、210円プラスして魚卵だらけの海鮮丼にするか。
ああっ、悩ましい!!
ちなみに、夏場には「夏の錦盛り」というメニューもあり、こちらはイカ、甘エビ、めんたい、おくら、長芋とろろが入っているとか。
とりあえず食べましょう! 今すぐ食べましょう!
ふ、ふくざつな味がする!
イクラとウニの美味しさは説明不要。
それを明太子の塩気が支え、さらにめかぶこんぶのトロみがすべてを閉じ込めてまろやかにしてくれます。
口のなかでタマゴとタマゴとタマゴがトリオになって踊り出す。なにこれ、何味なの。説明できない美味しさなのでぜひ食べてほしいです。
この海鮮丼はそのままでもいけますが、これに牡蠣醤油をかけるのもアリです。
なぜなら牡蠣醬油をかけるとさらに風味が追加されるから。
すると味が……もっと説明できなくなった!!!
いや美味しいんですよ。美味しいんですけど、文字になって出てこないんです。
ひたすらにうまい。それだけ。
この「福太郎の錦盛りボウル」、数量限定なので食べたい人はお早めに。
ランチタイムの早めの時間でなくなってしまうため、ランチ後に行くとめんたいボウルか鯛茶漬けしか食べられません。
お店には11時30分の時点で待ち行列ができるそうですから、錦盛りボウルを食べたい人はくれぐれも早めに行ってください!
お土産の明太子とめんべいも買える!
そしてめんたいボウルや錦盛りボウルを食べたあとは、そのままお土産も買って帰れます。
じつは、福太郎はあの「めんべい」のお店なのです。
店内には何種類ものめんべいの試食コーナーがあります。
試食が提供されているのは奥から順に
- 北九州めんべい(いわしぬか炊き入り)
- 大分めんべい しいたけ&かぼす
- めんたいバター風味
- 焼きカレー風味
- 勝つめんべい(かつお)
- プレーン
- めんべいねぎ
- めんべいマヨネーズ味
- めんべい玉ねぎ
- めんべい辛口
の10種類です。
割れためんべいをこれまたいくらでも食べられます。
めんべいはイカ、タコ、明太子を使った福太郎のお煎餅。
魚介風味の美味しさと、あとからピリリとする辛味がやってくる香ばしいお煎餅です。
めんべいはお土産用の箱のほか、自分で食べる用のバラ売りもあります。
味の一番人気はプレーンで、次点は辛口やマヨネーズだとか。
とくに辛口は韓国からの観光客に人気だそうで、ボクも一口食べてみたらビリビリきました。辛いのが苦手な人は食べてはいけない。
また、めんべいだけではなく明太子も試食できます。
いろんな種類の明太子が試食できますが、食べられるものはそのときどきによって変わります。
と言っても、無着色と中辛はいつでもあるとのこと。
今回はちょっとめずらしい「七味あごだし」を試食させてもらいました。
旨味が、強い。
いつも食べてる明太子のはずなんですけど、深い……。
ちなみに明太子にもいろいろとランクがあり、福太郎の店内で「福撰」と書かれている商品はワンランク上のものだとか。
明太子のランクは工場の職人さんが真子(まこ)のかたち、大きさのバランス、つぶだちなどで見極めているそうです。
つぶだちが違うと食感も違うそうなのでとても重要そう。
お土産に買って帰る人気の明太子はこちらのビン入り。
このとおりビンの中に明太子が入ってます。
タッパーに出さなくてすむし、そのまま食べられるのと単価が570円と安いことが人気の秘密。
もう少し食べたい人は冷蔵庫コーナーにある箱の方をどうぞ。
とくに昔からあるパックに入ったタイプは、グラムあたりの値段がビン入りと比べて安いです。
また、「カフェで食べたご飯が美味しかった! 帰ってからも食べたい!」という人向けに、持ち帰り用カフェメニューもあります。
「福太郎 天神テルラ店」、ここにきた人は明太子の沼に溺れること間違いナシ!
明太子が好きな人はぜひ一度足を運んでみてください。
メニュー
めんべいソフトは、食事をしたら+150円で食べられます。
女性はごはんをおかわりせず、代わりにソフトクリームを食べられることもあるそうです。
紹介したお店
- 店名:福太郎 天神テルラ店
- 電話番号:092-713-4441
- 住所:福岡市中央区渡辺通5-25-18 天神テルラビル1F
- 営業時間:11:30~19:00(店舗は9:30~20:00)
- 席数:18席
- 定休日:年末年始
- タバコ:禁煙
アクセス