愛媛へ移転後も東京からファンが来てしまう!「水田商店」のラーメンは忘れられない至極の一杯だ

愛媛・松山にある人気のラーメン店「水田商店」(愛媛県松山市福音寺町36-5 フルール・ドゥ・マツヤマ1F)を紹介します。2日かけてとれた豚骨スープをベースに、焦がしニンニクと黒マー油を足した「黒」、鶏油(チーユ)を加えた「白」の2種のスープから選べます。オーソドックスな「らーめん」のほか、「ねぎらーめん」「ちゃーしゅーめん」「ねぎちゃーしゅーめん」の全4メニューを展開。大盛りはないですが、1回まで替え玉無料です。もともとは東京・蒲田にあったお店ですが、2015年に愛媛・松山へ移転。今も行列ができる人気っぷりで、東京からわざわざやってくるファンもいるほどです。東京時代もかなりの人気店でしたが、なぜいきなり松山へ移転したのでしょうか?そこには、店主・水田さんの食材へのこだわりが隠されていました。(松山のグルメラーメン・つけ麺

愛媛へ移転後も東京からファンが来てしまう!「水田商店」のラーメンは忘れられない至極の一杯だ

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こんにちは。さすらいの畦道ライダー、四国案内人の林ぶんこです。

今回は、まるでアートのようにチャーシューの花が咲き誇るラーメンを求め、愛媛の松山市郊外までやってきました。ラーメン好きなら夢に見そうな至極の一杯ですよね……!

このお店、実はもともと東京の蒲田にあった繁盛店なんです。名を「水田商店」。東京で成功していたにもかかわらず、愛媛に移転した理由はいったい何なのでしょうか?

そして肝心のラーメンはいったいどんな一杯なのでしょうか?さっそく行ってまいりましょう!

 

松山市郊外にある人気ラーメン店「水田商店」

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やって来たのは、松山市福音寺町にある「水田商店」。

ラーメン屋さんっぽくない名前ですが、のれんにはしっかり「らーめん」と書いてあります。おいしいラーメン店にはセットの行列もできていますので、ここで間違いない様子。東京から愛媛へ移転した後もさすがの人気っぷりです。

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ラーメンはすべて2種のスープから選べます。

・黒:焦がしニンニク、黒マー油
・白:鶏油(チーユ)

もとは黒スープから始まったという水田商店のラーメン。次に白スープが加わり、どちらも甲乙つけがたいほど美味しいと評判です。まわりのお客さんのオーダーに聞き耳を立てていましたが、たしかにみなさん半々でした。

どちらも美味しそうなので両方のスープをオーダー!麵の硬さは好みで変えられますよ。

 

替え玉1回無料!行列にも納得のとんこつラーメン

まずは「ねぎらーめん」の黒(750円)。

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黒のほうは、マー油が効いたコクのある豚骨スープ。焦がしニンニクが香ばしいです。コシのあるストレート細麺は水田商店オリジナルの自家製麵!

濃厚なのに、しつこさや豚骨の臭みは一切なく、一口食べると思わず「ウマっ!」と声が出てしまうほど。麵とスープのハーモニーが絶妙です。

これは松山では珍しい本格派のとんこつラーメンです!なるほど、この美味しさなら行列もできるよな……と納得。

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こちらは「ねぎらーめん」の白(750円)。

黒も白も、ねぎらーめんならスープの色が違うだけで、基本的に同じビジュアルです。文字通りの山盛り長ネギの上に青ネギがたっぷりトッピングされており、スープが見えないくらい。ねぎ好きにはたまらないですね……!

水田商店の豚骨スープは愛媛産の豚骨のみを使っているそう。しかも、野菜や鶏などは一切加えていない生粋の豚骨スープなのです。

それをベースに鶏油(ちーゆ)で仕上げた白。こちらもたっぷりのねぎに負けない、深みのある旨みの、絶品とんこつラーメンです。

 

そしていよいよ次は……

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どどーん!!!

冒頭で「チャーシューの花が咲き誇る」と紹介したのはこちら!

黒スープの「ちゃーしゅーめん」(850円)に、味玉(100円)とのり(100円)をトッピング。全部のせの夢のような一杯でございます。

どんぶり一面に並べられたチャーシューが美しいですね……! のりに至っては、もう差し込めるところに差してありますね。おひねりの万札を着物中に差して踊っていた、絶頂期の梅沢富美男さんのようなビジュアルになっています。

 

あんまり美味しいので、もっとたくさん食べたい!と思う方もきっと多いでしょう。

ですが、この水田商店、実は大盛りがないのです。

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そのかわり、替え玉が1回分無料!美味しいからといってスープを飲み干さないように注意です。

 

他のお客さんを見ていると、ほとんどの方が慣れた様子で、2/3くらいを食べ終わったタイミングで替え玉をお願いしていました。筆者もそれにならって、替え玉をオーダー。

しかし、どうして大盛りではなく無料の替え玉なのでしょうか?替え玉のほうが断然手間もかかるし、コストもかかりそうなのに……。

大盛り用のどんぶりを置くスペースがないとか?あるいは、大将が麺を茹でたくて仕方ない麺茹でマニアとか……?(そんなジャンルあるのかはさておき)

正解は、閉店後に大将の水田さんに伺ってみることにしました。 

 

水田商店のこだわりとは?

水田商店は11時開店からスープがなくなるまでを営業時間としており、通常は15時頃にクローズとなります。

15時に営業は終わっても、店内では仕込み作業が続いています。だいたい22時頃まで水田さんやスタッフの方が働いているそう。

 

こちらが大将の水田さん。

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愛媛産の豚骨を使ってスープの仕込みをされています。旨味たっぷりなエキスの宝庫、頭骨をふんだんに入れているそう。これを2日間じっくり煮込んで、あのコクのある特製スープに仕上げていきます。

この寸胴鍋2個分が1日に提供できるスープで、毎日4時間くらいで売り切れてしまうのだそう。 

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衣装ケース(!)の中には、次の日に備えてのチャーシューがぎっしり。

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製麺室にある製麺機では、毎日3~4時間ほどかけて、400玉ほど作っているそうです。

 

では、ここから水田さんにいろいろと疑問をぶつけていきましょう! 

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「こんにちは、水田です!今日はありがとうございます!よろしくお願いします!」

と、お仕事中の手を止めて、丁寧に挨拶してくれる水田さん。恐縮している筆者に対して、

「挨拶は僕にとってすごく大事なことなんです。いらっしゃいませ!とお客さんを気持ちよく迎えて、ありがとうございます!って感謝の気持ちを伝えるのは当たり前のことで、味うんぬん以前の問題ですからね」

と、わざわざ仕込みを中断して、厨房から出てきてくれました(スミマセン)。

これは水田さんのみならず、スタッフさんにも徹底されている様子。みなさんとても感じ良くて、チームワークも素晴らしいのです。

水田さんは「ラーメンが美味しいか美味しくないかはお客さんが決めることだけど、お客さんに気持ちよく、美味しく食べてもらうためにできることは全力でやります!それが僕のこだわりです」というポリシーを持っているそう。頭が下がる思いです……!

 

というわけで本題ですが、どうしてこのお店には大盛りがないのでしょうか?

 

「え?大盛りがないワケ?それは、美味しい状態で最後まで食べてほしいからです!

大盛りにするとどうしても下のほうの麺がのびちゃうでしょ?だから替え玉にしたんです。ちなみに、大盛り用のどんぶりを置くスペースならありますよ(笑)」

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なるほど、美味しい状態をキープするためだったのですか……!

「この店も人に助けてもらいながら、3カ月くらいかけて自分で作ったんですよ。だから、いろんな人への感謝の意味もこめて、オープン時に3日間だけ替え玉無料サービスをしていたんです。

……って、本当は3日間だけのつもりだったんですけど、みんなが喜んでくれるもんだから、ついつい続けちゃって。3年過ぎてもまだ続けてる状態ですね(笑)」

なんと太っ腹なんでしょうか……!

 

愛媛に移転したワケ 

さて、もう一つ気になることが。冒頭でも書きましたが、水田商店はもともと東京・蒲田にあったラーメン店です。

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水田さんが、2010年に京急蒲田駅の近くにお店をオープンしました。上の写真の前掛けには蒲田時代の住所が書いてありますね。

現在と同様、蒲田でももちろん人気店でした。それにもかかわらず、東京のお店を閉め、2015年に出身地の愛媛・松山へ移転、というちょっと変わった経歴を持っています。

 

その理由は「調達ルートがはっきりした、愛媛産の安心できる食材でのみ作ったものを提供したかったから」だそう。それで松山に戻り、お店を再スタートさせたのです。

食材調達はとにかく愛媛産の安心食材にこだわっているとのこと。食肉工場から直接仕入れた豚骨と、水田さんのお父さんが作ったお米と野菜を使って、食材のポテンシャルを最大に引き出す美味しいラーメン作りに日々全力で取り組んでいらっしゃいます。

 

あの美味しいラーメンの裏にはそんなこだわりがあったんですね……!

次にいただくときには、もっと美味しくいただけそうな気がします。

 

実は店内のあちこちにキングオブロック、忌野清志郎さんの写真が。

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BGMも清志郎さん!ラーメンをすすりながら、水田商店の大将は間違いなくファンだなと思ってたのですが、その予想はもちろん?的中。

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水田さんは忌野清志郎さんのブレない真っ直ぐな生き方が好きだといいます。

彼と同様、真っ直ぐに美味しいラーメン作りに邁進する水田さん。そして、そのラーメンを食べに、わざわざ蒲田のお客さんがここ松山まで時々来てくれるのだそう!

ラーメン激戦地の東京から、はるばる四国の愛媛・松山まで……!すごい愛です。でもたしかに、そんな引力はあると素直に思える美味しいラーメンなんですよね。

 

「水田商店」は松山市駅から電車で約10分

水田商店へ行くには、いよてつ松山市駅より横河原線に乗って約9分、北久米駅から徒歩5分。福音寺町にあります。

店内は、5~6人が座れるカウンターと、テーブル席が3つ、奥に6人くらいが座れる座敷。20人も入ればいっぱいになってしまう、こぢんまりしたつくりです。

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調理場のほうを見やると、立派な一枚板に達筆で書かれたメニュー。

このメニュー板は大将のご友人の手作りなのだそうです。 

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水田商店のラーメンは、東京からわざわざ食べに来るファンがいることからもわかる通り、ヤミツキになってしまう激ウマラーメンなのです。松山に来たら、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

 

紹介したお店

水田商店
〒790-0921 愛媛県松山市福音寺町36-5
TEL:089-970-0525

 

プロフィール

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林ぶんこ

相棒エストレヤと四国の畦道や山道をトコトコするさすらいの0850(オバハン)ライダー。

ブログ:四国トコトコ
Twitter :@tepo11734

                             
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