まいど憶良(おくら)です。

突然ですが、肉をちょっとずつ、いろんな部位を、いろんな食べ方で食べたいと思いませんか?
そんな方に絶対オススメのお店が大阪にあります。牛串からモツ煮、さらに肉寿司、煮凝りまで、さまざまな食べ方で絶品の牛肉を食べられるのです。

店内は落ち着いた雰囲気もあり、所々によくわからないけれども勢いのまま書かれた一言もあります。
壁のメニューを見ているだけで、お腹が鳴りそうです。
でも、とりあえずはビールで乾杯です。


まず、どうしても無視できない存在感で、どどんっと目立っていたのがこちら
モツ煮込480円。

ビールがガンガン進む濃い目の味かと思っていたのですが、ホルモンの旨味が良くわかる上品な味付けです。

日によっても入っている部位は違うようですが、今回はモツ煮ではあまり見かけないコリコリ(大動脈)なんかも入っていました。
なかでも、ハチノス(第二胃袋)が旨いっ。
このハチノスは下処理だけでも3時間かけ、ボイルされた物。
とろっと旨味を残して消えていきます。

肉屋のポテトサラダは、ポテサラの上に、やっぱり肉が。

存在感ありあり、なかなかのボリュームですが、不思議とするっと食べてしまいました。
自慢の牛串は絶対に食べるべき!

さて、自慢の牛串を注文。
これが今から焼かれていくんです。
期待しない方が難しいでしょう。

見事なお肉に火が通っていく様は、見ていて飽きません。
焼かれていくさまを見ていると、下味をつけたり、香りづけに醤油をスプレー掛けしたりと、細かい仕事がされています。
さぁ、備長炭で焼かれて・・・来ましたっ。

左奥から、上ミノ、レバー、ハチノス、ブリスケ、そして上ロース。

上ミノ(第一胃袋)290円は、コリコリとした食感の良さを残しつつ、見事な隠し包丁のおかげでもうちょっと噛んでいたいと思っているうちに無くなってしまいます。

レバー320円。しっかりと火を入れつつも、レバー独特の風味を残しています。

ハチノス420円の、この焼け具合がいいっ。
食感の楽しさもありますが、旨味がまたその辺のハチノスにはない物です。
勿論ですが、ありがちな臭みは全くなし。
鮮度が良く、下処理がしっかりとされている証拠です。
ブリスケ(肩バラ)550円は前股の内側にある肩バラ肉で、希少部位です。
バラより脂肪は少なくて、モモよりも、ぐっと濃厚な味。
やや硬い部位なので、適切な包丁が入っていないと味が損なわれるんですが、ここのブリスケは、肉のいい所だけが残るような処理がされています。
美味しいです。

上ロース680円(肩ロース)は、霜降りの柔らかい赤身肉。
ここのお肉はすべて雌牛を使っているので柔らかく、とろける脂が口の中にじゅわわわ、わ~っと広がります。
また串の一番上を何もつけずに食べてみると、部位の個性がダイレクトに感じられて楽しいです。
ハイボール好きはサイコロチャレンジにぜひ挑戦を!
追加の飲み物をオーダーすると面白いメニューを見つけました。

面白いメニューを見つけました。
ハイボール、サイコロチャレンジ。
2つのサイコロを振って、ゾロ目ならなんとハイボール370円が無料。
偶数なら、半額の185円。
そして 奇数が出たら、何が何でも、BIGを注文。お値段もほぼ倍の700円!
さぁて、サイコロの目はいかにっ!

お待たせしましたあっ。
バラエティ番組にありがちな、これが正解でしょう。

さっきまでビールを飲んでいたジョッキと比べても、このサイズです。

他にもいろんなイベントでお酒の席を盛り上げてくれます。
テキーラのジンジャー割り、天王寺ハイボールってとか、合法サワーなんていうおもしろいメニューもありました。
炙り肉寿司もメチャクチャ旨い!
さて、ゲームに負けたことは とりあえず置いといて、炙り肉寿司を注文。

生でも食べられるレベルのお肉に、火を通してレアに仕上げる事によって引き出されるお肉本来の持つ甘みと旨み。
赤身、ブリスケ、

そしてスレンド 軍艦(レアステーキ)は 、とろける旨さ。
あかん、参った。旨いです。
これが3種とも350円とは、破格でしょう。
雌牛の脂は融点が低いという事を、しっかり口の中で、舌の上で実感できます。
あ~、久しぶりにとろけてなくなるお肉を頂きました。

煮て食べる、焼いて食べると来て、もうちょっと変わった食べ方をしてみたい。
お次は、アキレス煮凝り380円。
アキレスが、プルンっ、ツルンッ、と噛み切れて、それを旨みの塊と化した煮凝りが覆っているという逸品。
コイツも旨い!

更にアカセン(第四胃袋)320円、ツラミ(頬肉)320円、ミノサンド(第一胃袋)320円、タンシタ(舌を上下に分けた、下の部分)290円。

安いと思います。でも安いだけでは語れない美味しさ。
お値段以上の満足度です。
私の様に、美味しいものだけを少しずつ、とにかく色々食べたいという、小食のくせに食いしん坊なタイプには、うってつけのお店でした。
お酒が進む。そして楽しく飲める色々な仕掛けがあるのも、幹事さんとしては嬉しいお店ですね。
旨さの秘密は店長の「目」 牛の鳴き声までチェックしている
一息ついてから、店長さんにこのお店のコンセプトをお聞きしました。
「お腹を満たす店は、たくさんある。でも、心を満たす店は少ない。その数少ない店の一つになりたい」
でした。
「ウチは肉の卸問屋がやっている店なので、肉へのこだわりは半端ないんです」と、話し始めるそのこだわり方は、確かに半端ではありませんでした。
想像をはるかに上回る、肉へのこだわり。
私の予想では、ずらりと吊り下げられて並んだ肉を1つ1つ見て・・・。という感じだと思ったのですが、それどころではありませんでした。
牛の毛並みや艶、餌を食べる様子、鳴き声までチェックし、ストレスなく、健康に育っているかをしっかり確認した後、これはと思うと、そこに泊まり、その牛を育てている人と酒を酌み交わし、語るのだそうです。
話をし、その人そのものを理解し、この人なら大切にこの牛を育ててくれると見極めて、そこから仕入れる事を決めるそうです。
確かにこだわり、半端なしです。
「美味しいものが、美味しいんですよ。やっぱり、ブランドじゃないんです。
確かにブランド物には安定して美味しさを期待できますが、足で稼いで、しっかり見極めると、時としてブランド牛以上の肉が手に入ることだってあるんです。そんな肉と出会うと、単純に嬉しいですね」

なるほど、そう思うと、ひと串たりとも気を抜けないという話は決して大袈裟ではないなぁ、と思いました。
旨い肉と、旨く感じる肉。
包丁の入れ方には自信を持っています。
肉の味が単純に美味しくても、例えば食感が良くなければ美味しいと感じてもらえないんです。
美味しいけど噛み切れない。もうそれは美味しくない物なんですよ。
心地いい食感を残し、美味しさが口の中に広がっていくタイミングと、口からなくなっていくタイミングがちょうどいい。そういう風に仕上がってます。
これは、部位によってももちろんかわりますが、同じ部位でも焼く用の肉、煮込む用の肉で隠し包丁の入れ方は違ってきます。
「肉の卸問屋が提供する肉ですから、下手な物は出せないですからね」と、店長さんは締めくくりました。
なるほど、肉を仕入れる先の人を見極めるところから、お客さんの前に出されるまで、ピンっと筋の入った、一貫したこだわりがあっての「萬の」だという事ですね。
店長さんのお話を聞きし、次回はあれもこれも食べてみたいと考える憶良でした。
ご馳走様でしたっ。
「牛串 萬の」までの道のり

あべのハルカス以来、阿倍野という呼び方が広がっている感がありますが、

私などは天王寺という呼び方がしっくりきます。

そんな天王寺駅近くに、「大阪 牛串」で検索するとすぐに見つかる有名店、「牛串萬の」があります。
名店ところ選ばずです。

ちょっと分かりにくい場所にあるのですが、無事到着です。
今回ご紹介したお店 牛串 萬の
著者・SPECIAL THANKS
憶良(おくら) : 元ゲームプランナー、元ゲームプロデューサー。
ゲーム企画講師や駄菓子屋店長などを経て現在に至る。
休日は名古屋から鳥取あたりの温泉に浸かり、地元スーパーで珍しい食材を買っては料理する。
その際食べ歩きにも積極的と、食に対してはかなり貪欲。
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