新宿歌舞伎町の焼肉「味楽亭」に行ってきた

新宿・歌舞伎町の奥にある辛味焼肉店「味楽亭」をご存じだろうか。タレの甘みはやや控えめにしてあり、みそと肉の味を引き立たせる「うまみ」として機能している。にんにくと軽くつけられた辛みが加えられて、それだけでご飯やお酒が進んでしまいそうな秀逸なタレなんです。ぜひ歓送迎会などの飲み会シーズンに味わっていただきたい。(新宿送別会・歓迎会)

新宿歌舞伎町の焼肉「味楽亭」に行ってきた

美味い!辛い!甘い!の3拍子揃った新宿歌舞伎町の焼肉「味楽亭」に行ってきた

焼き肉店はアミューズメント施設に似ている」……筆者(私)は繰り返し、その持論を主張している。
詳細は『マニト』の記事の冒頭を参照してもらいたいが、「何いってんだコイツ」となる可能性は充分にあるので、読まない方がいいかもしれない。

要するに、焼肉店で飲み会をすると盛り上がるぞ!

ということである。
ただ、叙●苑などのチェーン店では「守りに入った」と思われる可能性も無きにしもあらず。

ということで、今回は「甘辛みそダレ焼肉」が大人気の、チェーン店じゃない焼肉店さんを紹介しよう。
「イイ店を知っているな! すげぇ!!」と、幹事さんの評価が上がること間違いなし!

甘辛みそダレ焼肉がウリなのに「謎のタレ」が用意されていた

お店の名前は「味楽亭」。
歌舞伎町の奥、風林会館から北に少し歩いたところにある。ひと昔前であれば怖くて歩けなかったような場所だが、店に入ると、お客さんに「あぁ歌舞伎町だ」といった感じの人はほぼいない。

みなさん、純粋に「このお店の焼き肉」を求めているのだろう。

事前に予約していたためか、席に案内されると七輪には既に火がついており「謎のタレ」と小皿が用意されていた。

▲右が「謎のタレ」

その「謎のタレ」を味見したところ、魚介のダシが効いた、お店のウリである「甘辛い」が一切ないタレだった。

どういうことだ? 
と思い店員さんに聞いたところ、「焼き肉のタレで間違いないのですが、焼きあがったばかりの肉は熱いので冷ますために提供しております。ただ、付けると甘辛みそダレの味が落ちてしまうので、常連さんは使わないですね」とのこと。

なるほど。猫舌さんに優しいタレだったのか。
しかし、甘辛みそダレがウリなのに味が落ちたら意味ないので、猫舌さん以外は使わない方が無難だろう。

甘辛みそダレは絶品! でも辛い食べ物が苦手な人は要注意かも?得意な人は「辛さ足りねぇ」となるかも!?

実は筆者(私)、一般的なキムチ程度の辛さなら難なく食べられるのだが、辛さをウリにしている食べ物は口に入れた瞬間に「辛さしか感じられなくて味が分からない」となる。 なので、激辛マニアの友人にも同行してもらった。

まず注文したのは、テッチャン、カルビ。画像右がテッチャンで、左がカルビだ。
オーダー時に何も指定しなければ、肉は基本的にノーマルの辛さの甘辛みそダレで登場する。

甘辛みそダレは、甘みはやや控えめにしてあり、みそと肉の味を引き立たせる「うまみ」として機能している。にんにくと軽くつけられた辛みが加えられて、それだけでご飯やお酒が進んでしまいそうな秀逸なタレである。

大きめカットのテッチャン、甘辛みそダレは文句なくうまい。ここの洗練された甘辛みそダレは、あっさりしたテッチャンにコクと香りを存分に与えてくれる。

そしてカルビ。
脂の乗りが相当よい。焼くとこの脂はじゅわーっと溶け、かむと肉のうまみと一緒に口の中に流れ出てくる。これは相当な濃厚さだ。もし塩だけだったらややくどいかな? と思えるほどの脂乗りのよい肉を、自家製の甘辛みそダレがしっかりと受け止めてくれるので、濃厚ながらも飽きずに次々と箸がすすむ。
甘辛みそダレに自信があるからこそできる、インパクトの強い肉。コレは他のお店では味わえない美味しさだ。

「メチャ辛」は美味しいけど地獄の辛さ!

このお店のもうひとつのウリが、「激辛」である。
肉を頼むときに辛さを「辛さなし」「ノーマル」「ちょい辛」「メチャ辛」の4段階から指定できる。

なかでも「メチャ辛」は、他の店にはないほどの激辛っぷりで話題のようだ。 激辛マニアの友人が「ノーマルでは少し物足りない」というので、今度はカルビを「めちゃ辛」で注文。

▲カルビめちゃ辛Ver.

運ばれてきた肉を見て、目が点になった。肉が、とうがらしのかなり目立つ真っ赤なタレに包まれている。これは見るからに辛そう!

焼いて、口に入れる瞬間、少し空気を吸ってしまった。すでに肉の周りの空気からして激辛! 思わずむせてしまう。

おそるおそる一口いただくと、辛さはさほどでもな……

うわあああああああ!! 
辛い!!!! 


みその味にカモフラージュされて、最初口に入れた瞬間は「おいしい!」と思うだけなのだが、少しタイムラグがあって恐ろしいまでの辛さが立ち上ってくる。

しかし、とうがらしを沢山まぶしたような「ただ辛いだけ」のものとは全然違う。
強い辛さがタレの洗練された味に支えられていて、うまみと辛みの両方が一気に飛び込んでくる。

ここにカルビの肉の味と脂分とがガッツリ合わさっているから、もう美味い辛い甘い辛い美味いうわーーーー! という、ちょっとしたパニック状態になる。

澄ました顔で「めちゃ辛カルビ」を食べ、筆者に「すごく辛いけど、辛い辛い言い過ぎ。お前の味覚は子どもだ」と言ってきた激辛マニアの友人は翌日、「今も内臓が痛辛い」と連絡をしてきてくれた。
「ざまぁみろ!」と思いっきりカラかってやったのは言うまでもない。

甘辛みそダレが使われていないメニューも絶品!

もうダメだ、辛さで舌がマヒしている。ビールを飲んでも効かない。辛くない肉を口に入れて落ち着かなければ。

そこで、お店の方に「もとから甘辛みそダレに浸けこまれていないお肉はありますか?」とたずねたところ、「タン塩」をおススメされた。

なんでも、このお店の一番人気メニューなのだとか。たぶん、筆者と同じような人がたくさんいるのだろう。 「甘辛みそダレ」には浸けこまれていない理由を尋ねたところ、「タン塩はシンプルな味付けの方が良いから」とのこと。肉への愛情が感じられる。

▲タン塩

1人前を頼んだのだが、枚数も多くカットも厚いので2人でシェアしてもなかなかの満足感。

焼きながら塩コショウを振りかけて味付けするという、ちょっと珍しいスタイル。

厚さがあるのでしっかりとした噛みごたえ。肉自体に旨みが凝縮されており、甘辛みそダレを必要としない理由が分かる。

やはり焼肉はエンターテインメント!

ノーマル焼肉も激辛カルビもタン塩も、ビールやごはんを大量にひきよせる驚異の味付けだ。
焼肉店は(ある意味)遊園地、肉を焼く行為は(ある意味)様々なアトラクションを体験することと同じ。大人数で来る場合は、ノーマルやちょい辛を多めに頼み、一部をメチャ辛でとっておくと、食の遊園地で楽しく盛り上がれるに違いない。

紹介したお店(東京新宿区歌舞伎)

味楽亭(新宿/炭火焼き)
※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。

  

著者・SPECIAL THANKS

ライター/シマヅ

ライター/シマヅ

1988年生まれ。フリーライター。
武蔵野美術大学造形学 部芸術文化学科を卒業後、2年ほど美術業界を転々としていたが現在は主にWEB上で文章を書き生計を立てている。女性向けコラム、インタ ビュー記事、グルメレポート、体験記事など、幅広い分野で執筆活動を行う。
https://twitter.com/Shimazqe

                             
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