会社の飲み会やお出掛けした帰りにちょっとお酒飲みながら会話したいなって時に「行きつけのBAR」なんてあればかっこいいですよね。
特に女性からのプレゼントのお返しはBARで飲むなんてシチュエーションができらなもっと最高な1日になるかもしれません。みなさんが憧れる「BAR」デビューをこの記事を参考に実践してみてはいかがでしょうか。
「BAR」……それは大人がお酒を楽しむ場所。お洒落だしもちろん行ってみたいけど、まずどこのお店に行ったらいいのか、どんな風に頼めばいいのか、どんな顔をして座っていればいいのか……すべてがわからない堀川です。
私のようなBAR初心者のために、今回は元BARの店長さんに普段は恥ずかしくって聞けないレベルの小さな疑問まで、いろいろと聞いた結果、以下のことがわかりました。
●居酒屋との違いは「言ったもん勝ち」!?
●恥をかきたくないならまずは○○な店を選べ
●社交的じゃなくても行きつけのBARはつくれる
●女の子をBARに連れて行くときにやりがちなミス
●お酒に詳しくない人はこう頼むべし
では、詳しくお話を聞いていきましょう。
お聞きした方は、バーテンダー歴5年。新宿のとあるアミューズメントバーにて店長として働き、ウイスキーの知識が豊富で、現在も酒を求めて夜な夜な路地を歩いている方です。ちなみに一番好きなお酒はロングモーンだそうです。
「BAR」と「居酒屋」の違い
堀川:
そもそもBARと居酒屋って何がちがうんですか?
厳密に法律で決まっているわけではないのですが、BARはコンセプト上「お酒」に重きを置いているお店。
居酒屋は、お酒メインというよりは「食事とお酒のバランス」を大事にしていて、さらにそれをお客さま自身で決められるお店。……という認識です。
BARは、お酒先行なのでそれに合わない食事はまず置いていません。
また、乾き物などのおつまみしかないお店もあるため、行ったことがないBARにガッツリ食事をするために入るのは、ナンセンスだと言えますね。
逆に、居酒屋はお酒を飲まないで食事をすることもできますし、「焼酎居酒屋」「日本酒居酒屋」など、お酒にコンセプトを置いたお店もあるため、お客さま自身の感覚で使い分けられるイメージです。
堀川:
なるほど! 居酒屋感覚で、お腹ペコペコでBARに行くのは危険なんですね!
ただ、本来BARというのは「カウンターのあるお店」という意味なんですよ。
堀川:
え、そうなんですか!
なので、カウンターのあるご飯屋さんがBARを名乗ることも多々あります。 焼き鳥屋さんもカウンターがあると「焼き鳥BAR◯◯」なんて名前だったりしますよね?
堀川:
ああ! ありますね!!
そんな風に、ご飯がメインの店でも「BAR」とつくお店が増えてきて、その差を定義するのはちょっと難しいんですよ。カウンターがあるお酒メインのお店でもBARを名乗らないお店もありますし……。
堀川:
えええー! じゃあBARの定義はズバリなんなんですか?
店主がBARといえばBARです(笑)。
BARに行ってみたい……まずどんな店に行けばいいの?
ビギナーにとっては、どのお店も同じに見えてしまいます。そんな人でも失敗しないBAR選びのコツはありますか?
ビギナーがいきなりクラシックが流れていて照明暗めのバーに行くと間違いなく死にます。
服装やお酒の入り方でお客様の入店を断るお店もあるため、初デートでそんなところに彼女を連れて行って、入店拒否されたら……
堀川:
地獄っすね(笑)。
はい(笑)。なので、まずはスタンディングバーやアミューズメントバーに行ってみるところからはじめるのがいいと思います。
「カウンターに座って店員さんと話す」っていう飲み方は、初心者の方にとってハードルが高いですよね?
堀川:
それはもう!!! でも、それ以外の飲み方ってできるんですか?
今挙げたようなスタンディングバーやアミューズメントバーであれば、その必要ありません。
まずは一度、その環境でBARを経験してみてください。その上で「もっと落ち着いて会話がしたい」と感じたら、「自分はゆっくりしたお店でお酒と会話を楽しむのが好きなんだな」と分かりますし、その逆であれば「お客さんや友だちと盛り上がるのが好きなんだ」というように、自分のタイプを知るためにも、まずビギナーの方は、少し賑やかにお店に行き、その後自分が好きなのはどういったお店なのかを判断してみるのがいいかもしれませんね!
行きつけのBARをつくるには?
堀川:
どうしても「BAR=行きつけ」というイメージがあるのですが、社交的でない人でも通いつづければ常連になれますか?
もちろんです!
店員はまず「このお客様は一人で飲みたいのか、お話がしたいのか」ということを判断しようとします。
一人で飲みたいお客様に無理に話題をふることはありませんし、お話をしたいお客様とは積極的に話しかけます。
なので、自分がどういったスタンスで楽しみたいのか、を店員さんと共有できれば通いやすくなりますね。 また、いきつけのお店を作るには、店員だけでなく他のお客さんとの関係も大事です。それは 「他のお客さんと仲良くなれ」というわけではなく、
・人に迷惑をかけずに楽しむこと
この2つのバランスが大事、ということです。
お店の楽しみ方は人それぞれで、自分の楽しみ方と他のお客さんのそれが同じだとは限りません。自分の楽しみ方は人の迷惑になっていないか、人が楽しんでいるのを邪魔していないか。こういった考えを頭に置いて振る舞えると、気持ちの良い関係性が生まれてお店に通いやすくなり、気がついたときには自然と「常連」になれていると思いますよ。
女の子とBARに行くときに注意すべきこと
堀川:
自分の行きつけのBARに女の子を連れていくのが夢という人も多いと思うのですが、そういう人がやりがちなミスはありますか?
特にデートやちょっとカッコイイとこ見せたいとかで男性陣も気になっているはず!
初めてのお店に女の子を連れて行くのは、危険です。
堀川:
え!なんでですか?
お店選びでの注意ポイント、お忘れですか?
堀川:
何も知らずに服装などで入店を断られたら……地獄でしたね。じゃあ、行きつけのお店に連れていくべきなんですね!
しかし、行き慣れたお店に連れて行く場合も、起こりがちなミスはあります。
それは「女の子が会話に入れない状況ができてしまうこと」です。常連さんやお店の方と話しやすいのはあなたが行き慣れているからであって、初めて連れてこられた女の子はそうではありません。
お店で自分だけ会話に入れないのはきっと辛いですよね。女の子が楽しめているかどうかをさりげなく気にかけ、自分だけ盛り上がってしまうことは絶対に避けましょう。
もう一つは、ありがちで本当に危険な「酔っ払うこと」です。 行きつけの店だという安心感、女の子を連れてきたという高揚感……失敗する要因が散りばめられています。女の子を連れてきたときだからこそ、気持ちを落ち着かせ大人の余裕を持ってお酒を嗜みましょう。
デートや記念日だからといって羽目をはずして飲み過ぎちゃうような男は、女の子にフラレても僕は知りません(笑)。
堀川:
間違いないですね!!!
では、オトしたい女の子を連れていくときに、BARで使えるテクニックとかってありますか?
女の子をオトすためにBARへ来て、お店や周りのお客さんに迷惑をかけていたら意味がありません。
「このBARはどうやって楽しむ場所なのか」それを理解した上で振る舞うことが大切です。
その上で、 テクニックと言えるかはわかりませんが、お店や店員さんの特徴を理解しておくと武器になるかもしれませんね。
堀川:
店員さんの特徴……といいますと?
気の利いた店員なら、あまり女の子と会話するのが得意ではない口べたなお客さまだとわかった場合、空気をよんで話題を振ったりします。 また、2人っきりにしたほうがいいなという場合は、あえて会話に入らないようにしたりします。
堀川:
それは心強い! それはBARならではのメリットですね。
そうですね。
あと、事前にオーダーすればサプライズなどに協力してくれるお店も多いので、ここぞというときには使ってみるのも手です。
お酒にあまり詳しくない人の処世術
堀川:
カクテルの名前やウイスキーの種類などがわからない、お酒にあまり詳しくない人でも失敗なくかっこつけられる注文のしかたがあれば教えてください。
難しい質問ですねー(笑)。
最低限、ベースの名前や何となく名前を聞いて、そのお酒が度数が高いか低いかくらいの知識は必要です。「おすすめをください」というのが一番楽な注文かもしれませんが、そこで強めのお酒を出されてもし飲めなかったら格好も何もないですからね。
堀川:
たしかに(笑)。
カクテルの注文であれば、 ベースの指定は自分でして、割るものを店員さんに任せるのがスマートかもしれませんね。それが美味しかった場合は、「おかわりください」でつなげますし、「割るものを変えてください」などと注文することも可能です。
堀川:
なるほど! 困ったら「オススメください」美味しかったら「おかわりください」これで何とかいけますね!! 何だか行けそうな気がします、ありがとうございました!!!
居酒屋でワイワイもいいですが、たまには落ち着いたお酒もいいですよね。今年の冬は、ちょっと大人なBARデートにぜひ挑戦してみてはいかがですか??
そんな元BARの店長さんがオススメしたいBARはこちら
スコティッシュバー・アーガイル(新宿区西新宿)
落ち着いた雰囲気で飲みたければここがおすすめです。 変わったカクテルがたくさんもあるので、是非お店に足を運んでみてください。
ねも(台東区浅草)
知る人ぞ知る浅草の名店。ウイスキーボトルの数に圧倒されます。 店員さんの知識がとにかく豊富。ウイスキー好きなら必ず行くべし。
BAR FILL UP(新宿区西新宿)
新宿の隠れ家。テントの中で飲むことができる珍しいお店。 カウンターでは店員さんと楽しく話すことができます。
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著者・SPECIAL THANKS
堀川あすみ
編集/Concent編集部