【ルール】
男性が書いた「ありがとうLINE」に、審査員である女性ライター3人が各10点(合計30点満点)で点数をつけて、一番点数が高かった人が優勝。
(ただし、公平性の観点から、LINEは匿名で表示)
【設定】
・初めてのデートを終えて、別れたあとの帰りの電車のなかで、彼からのありがとうLINEが届いた状況。(夜遅め)
・2人はまだ付き合っておらず、男性は付き合いたいと思っている。
・その他の設定は、男性が勝手に妄想して作成。
それでは、さっそく参加者とLINEを見ていきましょう!
エントリーNo.1
ライター/ブロガー 吉本ユータヌキ
イラスト描いたり文章書いたり背中掻いたりしている大阪在住のライター/ブロガー。街で知らないおばちゃんに「あんたジョニーズ系の顔やな」と言われてからは、関ジョニ∞としても活動中。話の盛り癖を患っている。
ホームページ:horahareta13.hatenablog.com
Twitter:@gonnakill_uta
LINE(審査員には匿名表示)
【作者のこだわりポイント】
返事を求めないシンプルな文章で帰りは余韻に浸ってもらいます。好きな音楽でも聴きながら思い出を膨らましてもらえたらと。スタンプが返ってきたら、“おやすみ”スタンプを送り返して1日を終えます。相手に特に何も求めません。でも、良かったところはしっかり伝え、さりげなく「次」というワードで次のデートのイメージをしてもらいます。
採点
審査員A (30歳未婚/東京都出身/変人が好き/趣味は夜遊び、お酒) :6点
・生存確認って。わざわざ言われなくても、疲れてたらスタンプ一個で済ませるし。むしろLINEくらいするつもりでいるのに、送る気なくすかもしれない。全体的に気を使ってますよ感が重い。でも、最後にピアスを褒めたのは、直接言えなかったのかなと思うとかわいい。
審査員B(28歳既婚/岡山県出身/二号さんで終わる恋愛が多かった/趣味は読書、ヨガ、芸能ネタチェック) :7点
・軽妙な関西弁に萌え。「笑い過ぎて疲れた」は言われると最高に幸せですね。でも「ピアス」を褒めるのってどうなの? 別に嬉しくないし……。男の子なら勇気を持って、アタシ単体を褒めてほしい!
審査員C(28歳婚約済/大阪府出身/恋愛はどちらかといえばモテる方/趣味は読書) :7点
・楽しかったとそのまま言わず、「笑いすぎて疲れた」と言ったのが自然で良かった。「~寝過ごしてしまいそうやわ。笑」までで止めて「また次も楽しみにしとくねー!」で終わったら、私的には満点でした。ただ、「今日のピアスかわいかった!」は、細かいところ見てんじゃねーよ、と思う。絶対かわいいとか思ってない。「とりあえず何か褒めとかなきゃ」的な感じがムカつく。こういう男は恋愛指南本とか読んでそう。
合計20点!
エントリーNo.2
役者/ラブフレーズ王 石黒 圭一郎
ゲキバカ、おしゃれ紳士所属の役者。株式会社SCRAP主催「ラブフレーズ王決定戦2014」で優勝経験を持つ。11月19日からストアハウスコレクション日韓演劇週間Vol.2参加作品であるゲキバカ「男の60分」に出演予定。詳細はホームページにて。
ホームページ:http://gekibaka.com/
Twitter:@kneesan
LINE(審査員には匿名表示)
【作者のこだわりポイント】
長いと読みづらいので3つに分けました。「味の好みが合う」「結構飲める」など、楽しかった理由や今日のデートで新たに知ったことを盛り込みました。それと、適度なユーモア。攻め過ぎず、でも会いたい気持ちは隠さないようにしました。
採点
審査員A :4点
・ちゃんと風呂に浸かってねとか、寝過ごしちゃわないようにとか、口うるさい。大人なんだから好きにさせて。ちなみに私は「これから飲みに行ってくるよ」と言ったとき、「飲み過ぎるなよ!」と返してくる人がイヤ。口出しすんな! って思う。
審査員B :8点
・スタンプ頼みにならず、自身の言葉で語っている点が好感度高め。言葉のチョイスもよく「そうかしら! 食の好みが合うってことは……」と色々妄想しちゃいます。最後に父親っぽさが出ている点を除けば最高。
審査員C :3点
・男が言う「味の好みが合うみたい」はだいたい男側が勝手に思ってるだけなので、言わない方がいいと思う。あと、「遅い時間だけどお風呂に浸かるかどうか」はこっちの判断なので勝手に指図しないでほしい。
合計15点!
エントリーNo.3
LIGブログ編集長 朽木 誠一郎
月間300万PVのオウンドメディア・LIGブログ編集長として企画・編集・執筆を担当。4年間付き合った彼女に「あなたとは一生関わり合うことのない他人になりたい」と言われたことがある。
ホームページ: http://liginc.co.jp/
Twitter:@amanojerk
LINE(審査員には匿名表示)
【作者のこだわりポイント】
逃げも隠れもしない、これがおれという人間だ!!!
採点
審査員A :8点
・「アレやね」とか照れ隠ししながらも、こんな風にストレートに褒めてくれるのはうれしい! 話せて元気でたとかも、恋のはじまり感あっていい。いい気分で帰れそうです。でも、上野を悪く言いすぎ。かわいそう。あと、スタンプがぶりっ子でちょっと引く。
審査員B :9点
・ユーモアたっぷりの出だしがよいです。さらに「元気が出ました〜」「一緒にいるだけで〜」のくだりで告られてる気がしてキュン。男気あるね、と褒めてあげたくなるほど。最後のまとめもGOOD。文句なしです。
審査員C :3点
・スタンプがなんか嫌。ぶりっ子男子なの?と思う。あと、「一緒にいるだけで~」のくだりは、口説いてるつもりだと思うのですが、なんかキモい。ほかの口説き方を考えた方がいいと思う。あと、「たくさん笑ってくれた」と書いてるけど、つまらないけど無理して笑ってるパターンも多いので言わない方がいいと思う。笑わせた自分すごいとか思ってない?大丈夫?と思う。
合計20点!
エントリーNo.4
ラッパー/プランナー 抹a.k.aナンブヒトシ
日常のアレやコレをラップで歌う人。また、現職ホテルマンでありブライダル司会者としての側面も持つ。アイドル「Especia」とのコラボ、謎解き×ラップ「#QRAPED」の企画、株式会社SCRAPのセカンドクリエイティブチーム「スス企画」への所属など謎のフットワークでさまざまな界隈を股に掛ける。LINE本文中にも登場する「ORIGAMI Ent.」のLINEスタンプも絶賛販売中。
ホームページ:http://origami-ent.net/
Twitter:@pizzamatsu
LINEストア:http://line.me/S/sticker/1017397
LINE(審査員には匿名表示)
【作者のこだわりポイント】
パクチーはとても危険です。このLINEは俺が犯したミスを女の子がリカバリーしてくれたものをアレンジし書きました。審査員のお姉さん、俺のLINEがよかったのか、はたまたあの子が優しかっただけなのか判定してください。
採点
審査員A :7点
・パクチーだったら避けて食べることもできるんだし、本人が自分で食べたなら全然気にするミスじゃないと思う。「安心したよ」っていうポジティブさもいい。これがもし「ホント、無理させちゃってごめん」とかだったらすごくウザい。でも、全体的にあっさりしてて返しに困る。
審査員B :6点
・苦手なものを前にして「美味しい」と言うのは大人的な気遣い、または“演技”に他なりません……。だから「安心したよw」じゃイカンのです。とはいえ、次回で挽回を図ろうとする意気込みも伝わるので大目に見ます!
審査員C :9点
・疑問形が一つもないし、「生存確認のスタンプ」とか「風呂に浸かって」とか指図していないので、返事を返さなくていいのが良かった。パクチーが嫌いでもタイ料理店に連れて行かれただけでポイントが下がることはないです。パクチー以外の料理もあるし。ポイントが下がるのは、その後のリカバリーができてない場合。慌てふためいたり、分かりやすく落ち込んでたりすると「この男ないわ」ってなるので、これは「俺のLINEがよかった」のではないでしょうか。
合計22点!
総括
以上で全てのLINEが出揃いました。男性陣の文章のクオリティは高かったですが、それ以上に審査員のハードルがめちゃくちゃ高かったですね……。目が肥えていたと思いたいところです。さて、それでは結果発表です。今回、合計点が最も高かったのは…、
『エントリーNo.4 抹a.k.aナンブヒトシ』 さん
22点!
【グランプリLINE】作品
さすが職業ラッパー! 抹さんの主張し過ぎない文面に見え隠れするやさしさや、ミスをフォローできる姿勢が評価に繋がったのでしょうか。言葉を巧みに操った結果の勝利でしたね!
デート後の「ありがとうLINE」グランプリはこれにて閉幕。 皆さんも、抹さんのLINEを参考にして、デート後のすてきな「ありがとうLINE」を作ってみてください!
著者・SPECIAL THANKS
- 取材・文/カツセマサヒコ/プレスラボ