神奈川県は茅ヶ崎にある「横濱屋」というお店で肉そばと玉ねぎ丼を食べてきた。真偽はわからないが、茅ヶ崎市民の一部では肉そばがソウルフードらしいからだ。知人に肉そばで美味しい店を聞いたところ、横濱屋というお店がが肉そばだけでなく玉ねぎ丼も美味しいという情報を得た。中華屋さんで提供される玉ねぎ丼。何それ。高まるどー。
ソウルフードを韓国の首都で流行っている食べ物と勘違いしていた情報弱者の僕がソウルフードを探し求めているのは、事あるごとに「あなたには魂がない」「君には心がない」と指摘されるように、魂がないからである。ソウルフードを食べれば人間らしい魂が宿るのではないか。そんな願いが叶うように僕はソウルフードを食べて続けている。
例によって妻を連れていったのは「妻と美味しいご飯と食べたい」という気持ちもあるにはあるけど、現在、僕の胃の調子がよろしくなく食べきれない恐れがあるので、仮に僕の胃がピンチに陥ったら、ダイソン掃除機のように胃袋に吸い込んでもらおうという狙いからである。妻が出かける間際にいった「結婚のメリットって何ですかね…」という呟きの答えをまさか中華料理屋で知ることになるとはそのときの僕に知る由もなかったのである。
さて、猫ちゃんの看板のあるファンシーな外観のお店に到着して驚いたのは、数年前、この道を通ったときは洋食屋さんのあった場所だったことだ(あとでググったら、洋食屋さんから中華屋さんへクラスチェンジしたとのこと)。玉ねぎ丼は洋食テイストなのかも。高まるどー。
▲肉そばどーん
▲このボリュームである。
お店に入り、痔持ちの僕にも優しい椅子に座って、目的の肉そばと玉ねぎ丼を頼んだ。肉そばどーん。玉ねぎ丼どどーん。肉そばは豚肉とお野菜の具材たっぷりで、とろみの少ないあんかけになっていて食べやすく美味しい。醤油ベースのスープ(鶏だしかな?)は醤油度きっつーというよりは肉の脂身とマッチした甘い感じで美味しい。
▲玉ねぎ丼どーん
玉ねぎ丼は豚肉も入っているけれども、見た目はほぼほぼ玉ねぎ。昨今、横文字の野菜に押され気味感のある玉ねぎの逆襲かってくらい。で、一口食べて驚いたのは玉ねぎとお肉の甘みに、甘みのなかにピリ辛のある味付けがなされていて、いかにもごはんが進みそう。間違っていたら申し訳ないが、多分、ケチャップを隠し味に使っているのではないかな。中華ミーツ洋食風味で個性的。美味しい。
▲ほぼほぼ玉ねぎだが超美味しい。味付け絶妙。口に残るピリ辛サイコー。
味見をして悶えている僕を横目に素早く小分けにしていく女子力高めの妻なのであった。
▲早すぎてブレる。
▲「胃が痛いとかいいんでさっさと食べてください」具が多い!
▲「男らしく麺もズズッといってください」
▲麺はやわらかめ。
食べている最中に妻が「結婚のメリットがひとつだけ見つかりました…」と切り出した。ひとつだけという点が少々引っかかったけれど、現在無職で扶養されてる身の僕に言い返す権利などあるはずもなく、聞いていると妻は「結婚のメリットは外食しているときにシェアできることですね。美味しいものをひとつに選ばなくていい」と続けた。僕は「それだけ?」と訊くと彼女は「それ以外に何かありますか?」と疑問で返してきた。僕は歯に挟まったままの肉そばの豚肉のような気がかりを胸に抱いてお店をあとにした。横濱屋の肉そばと玉ねぎ丼。おすすめです。ではまた。
▲胃痛に耐えて完食。
▲痔に優しい椅子
▲メニュー しいたけそばが気になる。次いってみよ。
▲お店の外観
今回のお店
書いてる元サラリーマン
フミコフミオ
海辺の町でロックンロールを叫ぶ不惑の元会社員、現無職マンです。90年代末からWeb日記で恥を綴り続けて15年、現在の主戦場ははてなブログ。最近は諸行無常を嘆く日々。更新はおっさんの不整脈並みに不定期。でも、それがロックってもんだろう?ピース!
ブログ「Everything you've ever Dreamed」:http://delete-all.hatenablog.com/