京都カレーうどん界の革命なのでは…?四条烏丸「くをん」のかしわキーマうどんは地元民も並ぶ旨さ

カレーうどんの美味しいお店「京都四条 くをん」(京都府京都市中京区小結棚町420)を紹介します。くをんのカレーうどんは「かしわキーマうどん」というもの。かしわ=鶏肉を使ったキーマカレーに、焙煎胚芽も練りこんだ独特な茶色い麺を合わせている完全オリジナルなカレーうどんなのです。食べる際は、まずは麺のみ、それから麺にカレーを絡めて、続いてつゆ(鰹出汁か豆乳出汁)を注いで、最後に西京漬け卵黄がのった麦ご飯と一緒に、といった具合で一杯で4度楽しめますよ。カレーうどんだけでもボリューム満点ですが、茄子や海老、玉ねぎ、鶏天、トマトといった串天とセットにするのもオススメ。さらに季節で変わる甘味も人気です。人気店につき多少並ぶので、時間に余裕をもって訪れるのがオススメです。(四条烏丸・烏丸御池のグルメうどん・そば

京都カレーうどん界の革命なのでは…?四条烏丸「くをん」のかしわキーマうどんは地元民も並ぶ旨さ

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/g/g-gourmedia/20190306/20190306100230.jpg

こんにちは!昼飲み好きのアカサカです!京都や大阪の美味しいお店を食べ歩いています。

実は最近、京都ではうどん店のオープンが続いているのです!麺好きの筆者としては行きたいお店だらけです……!

そんななかでも特に気になっていたのが、友人から教えてもらった「行列がすごいカレーうどんのお店があるよ」という情報。

カレーうどん好きが高じて、先日も「みんなのごはん」で京都のカレーうどん店を食べ歩いた記事を書いたのですが、どうやらこの「行列ができる」お店のカレーうどんはただものではないらしい。

 

いったいどんなカレーうどんなの?気になりすぎたので、さっそく行ってみました!

 

「かしわキーマうどん」って範囲せますぎないか?

というわけでやってきました。四条烏丸にある「京都四条くをん」です。

f:id:assak-karakara:20190225222749j:plain

わ~!本当に行列!ちなみにこれは平日のお昼過ぎ。このあたりは周辺に飲食店も多いのですが、さすがに平日の昼過ぎで行列ができているのは珍しいです。

今回は特別に、お店のランチタイムが終わってから取材させていただきました。

 

さて、みんな何を求めて列に並んでいるのか……?

メニューを見てみると、「かしわキーマうどん」の文字が。しかも、うどんメニューはこのかしわキーマうどんのみ!トッピング付きだったり、つけ麺だったり、といった違いがあるだけです。

f:id:assak-karakara:20190328173822j:plain

そう、くをんはかしわキーマうどんのお店だったのです。それにしても、「かしわキーマうどん」って、カレーうどん界のなかでも相当な異端児なのでは……?

かしわ=鶏肉かつキーマって、めちゃくちゃピンポイントなところも並々ならぬこだわりを感じます。全く聞いたことのない単語の組み合わせにワクワク。いったいどんなカレーうどんがやってくるのか……!

 

一番オーソドックスな「和風かしわキーマうどん」(1,100円)を注文してみました!そしてやってきたのがこちら。

f:id:g-gourmedia:20190306100230j:plain

あれ?うどん……?

一見してうどんに見えない麺に(詳細は後ほど)、鶏肉がごろごろ入ったカレールーがかかっています。

カレーうどんを注文してこれが出てきたら、ビックリする人のほうが多そうですが、これこそが、くをんのかしわキーマうどんです。

全体像はこんな感じ。

f:id:g-gourmedia:20190306100201j:plain

かしわキーマうどんに、卵黄がのったご飯、お出汁がセットになっています。うどんにライムが添えてあるのもびっくり。

セットのご飯は丹波コシヒカリの麦ご飯。上にのっているのは卵黄の西京漬なのです……!何それ絶対おいしいやつ!

f:id:g-gourmedia:20190306100310j:plain

木の芽の色とのコントラストが最高に美しいですよね……!

 

一杯で4度おいしい!かしわキーマうどんの食べ方

かしわキーマうどん、いったいどうやって食べるのが正解なのでしょうか?

お店に「お召し上がり方」という説明書きがあるので、これにのっとっていただきます。

f:id:assak-karakara:20190225222724j:plain

壱 麺を味わう
弐 キーマカレーを絡める
参 おつゆを注ぐ
四 残ったキーマはご飯と共に

ふむふむ、この一杯で何度も美味しい思いができるというわけですね。

壱 麺を味わう

f:id:g-gourmedia:20190306100329j:plain

まずは麺から。

それにしても、この麺!「そばじゃないの?」と思った方も多いのではないでしょうか。でもれっきとしたうどんなのです。

国産小麦と焙煎胚芽からできたオリジナル麺で、胚芽が入っているからこんな色味なのかと納得。

一見すると、エッジのきいている讃岐うどんのような、コシがある麺に思えますが、食べてみるともっちりとしなやか。つるつるで柔らかい京うどんとは別物ですが、このしなやかな感じは京うどんを連想させるものがありますね。

焙煎胚芽の香り、ほのかな甘みを感じる麺は、たしかにこれだけでも十分に美味しい。

喉越しも良いけど、じっくり噛んで味わいたくなる麺でした。

弐 キーマカレーを絡める

うどんにキーマカレーを絡めていただく……前に、カレーのみでいただいてみます。

f:id:g-gourmedia:20190306100352j:plain

ごろっとたっぷり入っているのは、九州産のうまかハーブ鶏。鶏の臭みは全くなく、強い旨味があるしっとり肉。

カレーのほうは20種のスパイスを店内で独自に配合したもの。

辛いかな?と思いながら食べてみたのですが、やたらに辛いものではなく、前面にくるのはスパイスの風味。食べている間にじわじわと辛さが広がって体もあったかくなってきます。辛いのが苦手な方でもこのくらいなら美味しい辛さの範囲ではないかと思います。

ではお待ちかね、麺に絡めていただきます!

f:id:g-gourmedia:20190306100418j:plain

なるほど、もともと香ばしい風味のある麺は存在感があって、スパイスたっぷりのカレーにも負けていません。よくある白いうどんだと、カレーだけが際立ってしまいそうなのですが、このキーマうどんはお互いがお互いを高めあっています。

またシャキシャキの九条ねぎがいい仕事をしていて、さらに美味しさがアップ。このねぎの存在によって、「和風かしわキーマうどん」の「和風」の部分を思い出しました。

添えてあったライムを麺に絞っていただいてみると、爽やかな香りが鼻を通った後にカレーが追いついてきます。カレーがさっぱりして、ライムの香りはなんだかエスニック感。ライムもぜひ使ってみてください! 

参 おつゆを注ぐ

壱、弐は想定通りの流れでしたが、ここからユニークな食べ方に。

セットのお出汁をちょっとずつ注いでいくのです。

f:id:assak-karakara:20190225225642j:plain

鰹出汁、豆乳出汁のどちらかから選べますよ。今回は鰹出汁にしてみました。

f:id:g-gourmedia:20190306100448j:plain

鰹出汁はキーマカレーにも使われているそう。カレーのスパイシーさを保ちつつ、ルーをなめらかにしてくれます。豆乳出汁のほうはカレーのスパイシーさを和らげてまろやかにしてくれるとか。

お出汁を加えることで麺に絡みつく感じが変わって、ツルツルっと喉ごしよくいただけるように。カレーうどんっぽくなってきた。いや、もともとカレーうどんなんですけどね。

四 残ったキーマはご飯と共に

カレーうどんを食べると必ずといっていいほど出くわすのが「残りのルー、どうするのか問題」

この解消のため、くをんではカレーうどんにご飯がついてきます。しかも卵黄の西京漬つきで……!

f:id:g-gourmedia:20190306100528j:plain

中はとろ~り。西京漬の風味は前面に出てくるというより、遠くにほのかにある感じ。

これだけでも美味しそうですが、残ったキーマカレーをここにかけていただきましょう。

f:id:g-gourmedia:20190306100543j:plain

モリモリっと乗せていただくと、卵黄のねっとり感が、キーマカレーにまろやかさを加えてもう……!美味しいに決まってます!!!

麦ご飯ということもあって、こちらもやはりご飯自体に味わいがあり、キーマカレーにピッタリ。あっという間に完食です。

 

さらにボリュームアップしたいなら串天セットがオススメ

一番スタンダードな和風かしわキーマうどんでもお腹いっぱいになります。おそらく男性も満足できる量では……?

さらにボリュームアップしたい人は、麺の大盛り(+200円)もいいですし、串天とのセットもオススメです。

f:id:assak-karakara:20190328173822j:plain

串天三種盛り(1,400円)、串天五種盛り(1,600円)があります。

こちらは五種盛り。

f:id:g-gourmedia:20190306100721j:plain

5種の串天(茄子、海老、玉ねぎ、鶏天、トマト)は、あっさり塩でいただくも良し、キーマカレーに絡めていただくも良し。

f:id:g-gourmedia:20190306100628j:plain

油が加わることで、一気にカレーの味わいが深まる気がします。

個人的には、エビ天と茄子天と合わせたカレーが好きでした〜。

 

串天は単品でも頼めます。お酒のアテとして好きなものを注文するのも楽しそうですね。

f:id:assak-karakara:20190328173834j:plain

中にはアボカド天、バナナ天なんてのも……!

 

つけ麺方式の「かしわキーマつけうどん」もあります。

f:id:assak-karakara:20190328173811j:plain

こちらは、あらかじめ鰹出汁か豆乳出汁で伸ばしたつけつゆが出てきます。

うどんはかしわキーマうどん or つけうどんのみですが、メニュー幅は広いので食事だけでもお酒を飲むのも良さそう。

 

見逃せない甘味たち

うどん、串天ときて、これだけでは終わらないのが、くをんのニクいところ。

そう!甘味です!

f:id:assak-karakara:20190328173900j:plain

自家製の杏仁豆腐を使った「杏華(きょうか)」(680円)、宇治小山園の抹茶とほうじ茶を味わえる「京クリームぜんざい」(850円)の2種類。どっちも美味しそう……。

 

デザートはうどんメニューに+350円で杏華ハーフサイズが付いてくる「うどんデザートセット」もあり、セットで頼む人が後を絶たないそうです(わかる)。スイーツを注文する男性のお客さんも多いらしいですよ。

ランチの後、どっかのカフェでデザート食べるなら、このお店で全て片付きます。

 

町家をリノベしたおしゃれな店内

くをんは、元呉服商だった京町家をリノベーションしたお店。落ち着いた雰囲気でオシャレなんですよね……!

f:id:assak-karakara:20190225223644j:plain

1階は坪庭もみえるテーブル&カウンター席で、厨房も見えます。

f:id:assak-karakara:20190225223657j:plain

厨房も洗練されたオシャレさです。

f:id:assak-karakara:20190225223254j:plain

透かし彫りの欄間を上手に生かしているなど、古道具好きはかなり楽しめそうです。

 

カウンター脇には、麺に使われている国産小麦(奥)と、焙煎胚芽(手前)が置かれていました。 

f:id:assak-karakara:20190225223224j:plain

入り口すぐには石臼も置かれています。

f:id:assak-karakara:20190225223734j:plain

毎日ここでスパイスを配合しているんだとか……!

(写真は展示のため、スパイスがほとんどホールのまま置かれていますが、実際にはもっと細かくしてから挽くそう)

 

厨房側にはずらりとスパイスが並びます。

f:id:assak-karakara:20190225224340j:plain

写真に写っている以外にも、いろんなスパイスが棚に並んでいました。

f:id:assak-karakara:20190225224317j:plain

奥の階段を上がると2階へ。

f:id:assak-karakara:20190225224256j:plain

ちょっと広くなっていますね。

f:id:assak-karakara:20190225224306j:plain

掘りごたつ席もあって、大きな窓から通りを眺められます。店内だけみていると、うどん屋さんというより、カフェのようです。女性客が多いのもわかる気がする。

 

まとめ

f:id:assak-karakara:20190225231433j:plain

京都は、新しいものも挑戦できる場所です。店長の松島さんは、あえてビジネス街の烏丸エリアでお店を開いたそう。久しく続くようにと「くをん」と名付けました。

もともとカレーうどん文化が花開いている京都。この「新しいカレーうどん」はオープン以来、人気が人気を呼んで話題になっているようです。

f:id:assak-karakara:20190225231417j:plain

お店は阪急烏丸駅と市営地下鉄四条駅から5分とかからないところ。この界隈は、7月になると祇園祭で賑わう場所です。

これからも行列覚悟となりそうですが、その分、ほかでは味わえないカレーうどんが楽しめますよ。ぜひお腹ぺこぺこでお越しください!

 

紹介したお店

京都四条 くをん
〒604-8223 京都府京都市中京区小結棚町420
1,200円(平均)1,200円(ランチ平均)

r.gnavi.co.jp

 

著者プロフィール

f:id:g-mag:20160921084653j:plain

アカサカナツコ

食べて飲んでうろうろして、がまぐちも作ってます。

ブログ:http://assak-karakara.hatenablog.com/
Twitter:https://twitter.com/assakgamasan

                             
ページ上部へ戻る