JRをはじめ、メトロや新幹線などさまざまな路線、高速道路などが行き交う活発な街、上野。そんな大都会を感じさせる風景の一方で、どこか懐かしい昔ながらのお店や家屋があり、下町情緒あふれる雰囲気も残っています。今回はそんな上野をフラッと歩いたときに見つけた絶品パン屋さんをご紹介いたします。
- 1.【食材にとことんこだわった】一味違うパンが勢ぞろい「ブランジェ浅野屋 ecute上野店」
- 2.【これがスコーン?!】ふんわり柔らかいのが店自慢!「キィニョン エキュート上野店」
- 3.【圧倒的なメニュー数】お昼には200種類を越えるパンが並ぶ!石釜パン工房「グーテ・ルブレ」
- 4.【こまめにチェックすべし!】限定ものが多い「iacoupe」
- 5.【買い物の合間に一休み】毎日変わるお得プライス「小麦っ娘」
- 6.【昔懐かしの店構え】地元の常連さんから愛される「清水製パン所 」
- 7.8.【素朴でやさしいコッペパン】可愛い焼印がついている「Bonjour mojo2」~「大平製パン」
1.【食材にとことんこだわった】一味違うパンが勢ぞろい「ブランジェ浅野屋 ecute上野店」
まずはじめにご紹介するのは「ブランジェ浅野屋 ecute上野店」です。
電車を降りて改札を抜けてしまったら立ち寄れないパン屋さん。日曜の朝8:00に訪れたにも関わらず、人の出入りが多い!
さすが上野店、パンダの刻印が入ったパンもありました。チェーン店でもそのお店ならではのパンは心がぎゅっと掴まれます。
軽井沢に本店がある浅野屋さんですが、食材にこだわっており、世界の原料をはじめ、信州産のものをやはり多く使っています。
また、黒糖のあんぱんであったり、食パンに桜の生地が練り込まれていたりと、スタンダードからひとひねり加えた凝ったパンが多いのが特徴。
というわけでオススメは「桜ロイヤルブレッド 信州ブルーベリートースト」(税込410円)です。
桜の生地を練りこんだ厚切り食パンに大粒のブルーベリーが散りばめられています。桜の香りがほんのり漂い、ブルーベリーの甘酸っぱさとカスタードクリームの甘さが丁度良いバランス。軽井沢産の牛乳が使われているカスタードは重たすぎず、アッサリしすぎていないため、食べやすいです。
お値段は全体的に少々張りますが納得の味!食材にこだわり、他ではなかなか出会えないパンに出会えるパン屋さんです。
朝6:30からやっている浅野屋さんはイートインのスペースがあるため、お仕事前・お出掛け前にゆっくり召し上がることもできますよ。
店名:ブランジェ浅野屋 ecute上野店
住所:東京都台東区上野7-1-1 JR上野駅構内3F ecute上野内
TEL:03-5826-5624
営業時間:月~土 6:30~22:30
日・祝日 6:30~21:30
URL:http://r.gnavi.co.jp/692g4ry00000/
2.【これがスコーン?!】ふんわり柔らかいのが店自慢!「キィニョン エキュート上野店」
スコーンのあのサクッとした感じ、いいですよね。でも、あのサクッとかじって口の中でモグモグしてたら口の中の水分がなくなってしまうため苦手…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方に朗報です!!
キィニョンのスコーンは水分を奪われる感じが全くしないと思いますよ。ふんわりと柔らかい食感が特徴でありながら、サクサク感はそのまま。どうしてかというと、生地に生クリームが入っているなんです。
定番の5種類の他に、季節のスコーンが3種類ありました。一番人気は「ナッツキャラメリーゼスコーン」(税込260円)。
私は一番人気の「ナッツキャラメリーゼスコーン」と季節のスコーンの一つ、「レモンとホワイトチョコのスコーン」(税込240円)をいただくことにしました。
レモンとホワイトチョコのスコーンです。
上にのったバターそぼろとスコーンのサクッと感の相乗効果がいい感じ。でも口当たりはなめらかで、ふんわりと柔らかい食感。今が旬のレモンピールは国内産だそうです。
絵本の中から出てきたような可愛らしい外観。スコーンの他にも、調理パンやサンドウィッチも置いてあります。
そして、上野の人気者、パンダをモチーフにした商品がありました。
イートインのスペースはありませんでしたが、お店の前にあるベンチに座って食べることが出来ますよ。
店名:キィニョン エキュート上野店
住所:東京都台東区上野7-1-1 エキュート上野 3F
TEL:03-6895-0050
営業時間:月~木・土 8:00~22:00
金 8:00~22:30
日 8:00~21:00
URL:http://r.gnavi.co.jp/rhrubuyt0000/
3.【圧倒的なメニュー数】お昼には200種類を越えるパンが並ぶ!石釜パン工房「グーテ・ルブレ」
上野駅入谷口から徒歩20分、入谷駅から徒歩1分のところにあるパン屋さん。毎朝7:00からやっています。日曜の9:00頃訪れたのですが、お客さんの出入りが激しい!お店の前には自転車がずらり。店先で早速パンを頬張っている方もいらっしゃいました。大人気ですね。
足を踏み入れてみると、左手にはスペインから持ってきたと言われる石釜が!
石釜から出てくるパンはこんがり焼けてていい香り。
店内からは石釜だけでなく、オーブンでパンを焼いている様子が伺えます。ファミリーで朝食を買いに来ている方が多い印象でした。
店内には菓子パン、調理パンの他にケーキやプリンなどのスイーツや飲み物がずらりと並んでいます。開店から2時間で並んだパンの種類は既に100を超えており、お昼になると200種類になるそうです。菓子パンよりも調理パンの方が多いラインナップのようです。
石釜で焼いたパンや人気の食パンは手書きのボードに時間が記されていました。豊富な種類の中でもお目当てのモノはこれでバッチリ買えそうですね!
一番人気は「石釜カレーパン」。残念ながら、まだ焼き時間ではなかったため、ありませんでした。
代わりにカレー繋がりで半熟玉子が丸ごと入った「カレーボンパ」(税抜250円)を購入。
ガブリと大きな口を開けてかぶりつくと、黄身がとろーり!ピリッと辛いカレーですが、甘味のある黄身がカレーの辛味をほぐしてくれます。
朝10:00までに購入した人限定で、コーヒーが無料でいただけます!嬉しいサービスですね。お店の外のベンチでパンにかぶりつきながら、コーヒーをいただいてみてはいかがでしょうか。
店名:グーテ・ルブレ
住所:東京都台東区入谷1-18-7 東京菓子会館1F
TEL:03-6895-0050
営業時間:7:00~8:00 日曜営業
URL:http://r.gnavi.co.jp/2hdk9pyg0000/
4.【こまめにチェックすべし!】限定ものが多い「iacoupe」
上野にある森さくらテラスエスカレーターを上り、3階につくと目の前にちょこんとお店があります。
土日や週末、季節限定のコッペパンがショーケースに並んでいます。西日暮里にある本店から運ばれてきたコッペパンをこちらで挟んでいるんですよ。コッペパンが運ばれてくるのは朝のみ。そのため、なくなり次第終了してしまいます。
一番人気は惣菜系だとポテサラ、スイーツ系だとあんバターですが、今回は週末限定「ビーフカツ(トマトソース)」(税抜420円)をチョイス。
ほんのりピンクの赤身が食欲をそそります。ビーフカツの他にもザクザクのオニオンリングが挟まれており、トマトソースのほどよい酸味が絶妙にマッチ!
私はお店の横にある階段を上り、上野公園のベンチでいただきました。
う~ん!せっかく桜の季節ですし、晴れた日には公園でコッペパン片手に、お花見ピクニックも良いですね。
店名:iacoupe(イアコッペ)
住所:東京都台東区上野公園1-54 上野の森さくらテラス 3F
TEL:03-5812-4880
営業時間:10:00~20:00 日曜営業
URL:http://r.gnavi.co.jp/5sz0e4dv0000/
5.【買い物の合間に一休み】毎日変わるお得プライス「小麦っ娘」
上野駅から徒歩5分、アブアブの2階にあるこのお店。洋服や雑貨店での買い物の合間に一休みできるスペースがあるのは嬉しいですね。
日替わりで割引をしているようで、訪れた日曜日は全品税込108円セールをしていました。
人気のパンも定番のパンも普段150円ぐらいするパンも全部108円!とってもお得なので、レジにはお客さんが絶えません。
チェーン店ではありながらも、コロッケパンやウィンナーパンの生地は店舗ごとに作っているそうです。
焼き立てのコロッケパン、ふっくらと良い焼き色で美味しそうです。
今回は季節のパンである「桜のクロワッサン」も通常税抜き130円するところ、108円と大変お買い得でした。
さっくりしたデニッシュに包まれている桜あんは甘すぎず、口当たりもなめらかでしたよ。
店名:小麦っ娘
住所:東京都台東区上野4-8-4 ABAB上野2FF
TEL:03-3833-3111
営業時間:11:00~21:00 日曜営業
URL:http://r.gnavi.co.jp/d4dbh4gp0000/
6.【昔懐かしの店構え】地元の常連さんから愛される「清水製パン所 」
訪れたのは平日夜。この時間になると辺りもしんと静まり返っています。そんな中、明かりを灯す一軒のパン屋さん、清水製パン所。
朝は7:00ぐらいに開店するそうですが、その前から半分下ろしてあるシャッターをくぐって常連さんがやってくるそうです。
夜遅かったので品揃えまばらでしたがそんな中、オススメしてくださったのが「サンドウィッチ」。このサンドウィッチ、なんとマヨネーズも手作りです。
開店前にフライングで買いに来る人の気持ちがわかった気がします。今回購入した「きゅうりとたまごのサンドウィッチ」(税込180円)は実にシンプル。片方はきゅうりとマヨネーズのみ。もう片方はたまごマヨネーズのみ。マヨネーズはこってりもったりしておらず、さらっとしているため、とても食べやすかったです。
昼間の忙しい時間がではなかったからか、店長さんとのお話をしばし楽しみ、店を後にしました。
こういうフランクで地元密着なパン屋さん、いいですよね。
店名:清水製パン所
住所:東京都台東区東上野6-27-7
TEL:03-3841-1862
営業時間:7:00~19:30
日・祝 定休
URL:http://r.gnavi.co.jp/a4yubz0m0000/
7.8.【素朴でやさしいコッペパン】可愛い焼印がついている「Bonjour mojo2」~「大平製パン」
上野駅から根津方面歩くこと20分、細い路地にあるお店。普通に歩いていたら気づかないようなところにあります。
なんと、お店がやっていなかった……と、思いきや、「スタッフ不足のため、大平製パンにて販売しています」という貼り紙が。もちろん行きます。
こちらは大通りのわかりやすところに店舗がありました(文京区千駄木2-44-1)。
引き戸を開け、お店に入ると2人のお客さんが並んでいました。私の番になる頃には後ろに2人。お客さんの後が絶えません。大平製パンはBonjour mojo2の2号店だそうです。
11:00すぎでお昼時だったためか、ショーケースには惣菜系のコッペパンしかありませんでした。
一番人気の「あんこ&マーガリン」(税込180円)は並んでいませんでしたが、お願いしたら作ってくださいますよ。もちろんお願いしました!
ここのコッペパンは焼いている方の福島のおじいちゃんのレシピをもとに一つ一つ手作りされているとのこと。コッペパンには一つ一つ可愛い焼印が押されており、作り手の優しさが感じられる素朴で優しい味のコッペパンでした。
お店の入口にはプレーンのコッペパンでないパンの焼き上がりのお知らせがありました。
また、店内右側はイートインスペースとなっていました。インテリアが可愛いです。
店名:Bonjour mojo2(ボンジュールモジョモジョ)
住所:東京都文京区根津2-33-2 七弥ハウス101
TEL:03-5834-8278
URL:http://r.gnavi.co.jp/2ggf20xa0000/
店名:大平製パン
住所:東京都文京区千駄木2-44-1
上野で歩いて見つけたパン屋さんはいかがでしたか?まだまだ上野にはたくさんのパン屋さんがありますが、今回ご紹介したパン屋さんはどこも食材や商品へのこだわりがすごい!
また、パン屋さんの朝は本当に早い!!!7:00に開店となると、その前に仕込みをします。中には4:30にはお店にいるという方もいました。そんなに朝早くから…頭が下がります。パンを頬張っていると「美味しいパンを届けたい」その気持ちが伝わってひしひしと伝わってきます。「美味しいパン」は食材や商品へのこだわり以上に「たくさんの愛」が詰まっているから『絶品』になるのではないでしょうか。
ぜひ、足を運んで召し上がってみてください。
著者プロフィール
23番地cook 専属ライター 影山奈々恵(かげやまななえ)
https://www.facebook.com/nanae.kageyama.9
管理栄養士×フォトグラファーとして幅広く活動。
保育園で活きた食育や給食・おやつを通して「なんでも食べる子ども」を育んでいるだけでなく、生産者と消費者の架け橋となる食未来リンクの副代表を務め、様々な食に関わることや音楽家による演奏会にて、「ありのまま」や「日常」の大切にし、その瞬間を切り撮る。
「人と料理の交差点」をテーマに、単なる料理の技術を学んでいただくための教室ではなく、お友達や家族に笑顔を届けてもらえるようなレッスンを展開中。笑顔と歓喜溢れるレッスンには、毎回多くの人が集まる。