料理をする上で最も重要な調味料と言える塩、みなさんも日常でたくさん使っていらっしゃると思います。そのお塩、実は一品加えるだけで、まったく違った調味料に変身することができるのです。今回はそんなお塩のアレンジレシピを御紹介します。
新たなフレーバーの常備塩を使うことで料理の幅もきっと広がると思います。ぜひ試してみてください。
クミンの香りでエスニック! クミン塩!
最初に御紹介するのは、カレーの調味料としてよく知られているクミンを使ったクミン塩です。クミン特有の豊かで食欲をそそる香りと塩の味が見事にマッチ。クミン1に対し、塩3の割合で混ぜると、おいしいクミン塩ができあがります。
クミン塩を使ったスパイシーコロッケ
材料 2人分
- ジャガイモ4つ(約400g)
- たまねぎ1個(150g)
- コーン30g
- クミン塩(クミン1g塩3g)
- こしょう少々
- 小麦粉 大さじ2
- 卵 1個
- パン粉 大さじ3
- 揚げ油 適量
- サラダ油 適量
作り方
- 鍋にたっぷりの水を沸かし、じゃがいもを茹でる。玉ねぎはみじん切りにする。卵は溶きほぐす。
- 中火で熱したフライパンにサラダ油をひき、たまねぎを炒め、ひき肉を加え、色が変わるまで炒めたら、コーンを加える。
- ①のじゃがいもを熱いうち皮をむき、つぶし②を加え、クミン塩、こしょうを入れてよく混ぜる。
- 3を小判形に成形し、小麦粉、卵、パン粉の順番でつけていく。
- 180℃の油できつね色まで揚げてる。
クミンはじゃがいもとの相性が抜群!!! その独特の香りは揚げ物などでも存在感を発揮します。また豚肉のうまみを引き立たせてくれるので煮物などにもオススメです。
爽やかな香りがくせになる! バジル塩
2番目に御紹介するのはバジル塩です。クミンに負けず劣らず、こちらも個性的な香りと塩の旨味がマリアージュします。分量の割合は、バジル1に対し、塩4といった具合。パスタでも煮物でも大活躍です。
バジル塩を使ったジューシーチキンソテー
材料 2人分
- 鶏モモ肉 約80g×2枚
- オリーブオイル 適量
- A白ワイン(なければ料理酒でも可)大さじ2
- A水 大さじ1
- Bバジル塩(バジル0.5g塩2g)
- B白ワイン大さじ2
- Bみりん大さじ1
- Bこしょう少々
- 付け合せ:かぼちゃ、アスパラ、パプリカ、ブロッコリーなどお好みのお野菜で。
作り方
- 鶏モモ肉をAの調味料に15分ほど付け込む。
- 弱火で熱したフライパンにうすくオリーブオイルをひき、鶏肉を皮面から焼いていく。
- 蓋をし、3~4分中火で焼いたら片面も同じように焼く。
- 調味料Bを加え、水分が飛ぶまで煮詰める。
ジューシーなチキンにバジルの香りが調和されうま味が引き立てられています! バジルはお肉との相性が良いので鶏肉以外のお肉でもきっといろいろ使えると思います。
あのお菓子がまさかの調味料に!? ハッピーターン塩
国民的なお菓子であるハッピーターンを砕いて、塩と混ぜることで、新たな調味料になってしまうんです。今回はハッピーターン6個と塩3グラムを混ぜてみました。なるべく細かく砕いたほうが調味料として使いやすくなりますが、米菓の食感の残る粗目に砕いたものも魅力です。
ハッピーターン塩を使ったオムライス
材料 2人分
- ごはん400g
- 人参60g
- ピーマン2個(70g)
- たまねぎ1個(150g)
- ベーコン40g
- コーン30g
- バター5g
- ハッピーターン塩(ハッピーターン6個粉末 塩3g)
- こしょう少々
- 卵3個
- バター5g
作り方
- 人参、ピーマン、たまねぎ、ベーコンをみじん切りにする。卵はときほぐす。
- 中火で熱したフライパンにバターを溶かし、にんじん、たまねぎ、ベーコン、ピーマン、コーンの順で炒める。
- こしょう、ハッピーターン塩を加え、ご飯を入れる。
- ご飯を器に盛る。強火で熱したフライパンにバターを溶かし卵を入れ、フライパンを揺すりながら箸で卵をかき混ぜる。半熟程度に固まったら、器に盛ったご飯の上に乗せ、ケチャップをかける。
ハッピーターンの塩分にごはんが絡みむことで味決めの手間が省けるのも嬉しいですね。サクサクとした食感のアクセントが加わることで新しい食感を生んでくれますよ!ごはん以外にもサラダや料理のトッピングやスープのクルトン代わりににいかがでしょうか? 私は、ポテサラにちょい足しをおすすめします!
3つのアレンジ塩のレシピを御紹介させていただきました。塩もひと手間加えるだけでガラッと返信します。新しい調味料があることで食卓の会話も増えるのではないでしょうか。ぜひさまざまな料理にお試しくださいね〜。
吉田 千穂
1991年4月1日生まれ。群馬県出身。管理栄養士。小さい頃からキッチンに立つのが好きでよく料理をしていました。そこから将来は食に関わることを仕事にしたいと感じ栄養士の道を志し、管理栄養士取得後、病院での大量調理を経験し現在はお弁当のケータリング事業に携わっています。たくさんの人に食で幸せになってもらいたいと奮闘中です。
(編集:フードクリエイティブファクトリー http://foodcreativefactory.com/)