こんにちは、ライターの沼本有佳子です。みなさん、「そずり」ってご存知ですか?
私は主人の実家が岡山なので時々岡山へ行くことがあるのですが、いつも気になる食材が二つ。そのうちのひとつが「そずり」というもの。肉屋さんに売っているのですが、どうもどこの部位かも想像がつかない形状で小さめに切ってあるので何に使っていいものかもよく分かりません。
見た目は骨付きカルビの「骨」のかたちに似ています。気になるのでとりあえず買ってみることにしました。
コレが「そずり」です
柔らかいのか、脂っぽいのか、スジっぽいのか…見た目だけでは分からないのでお店の人に質問してみたところ、その正体はスネ肉の骨の周りについた肉とのことで、煮込み料理に適しているそうです。なるほど。スネ肉と同じ感覚で使えるものということですね。
そして、「そずり」という名前の由来は岡山弁で「削る(けずる)」を「そずる」と言うそうで、その動詞がそのまま名前になったとのこと。岡山県津山地方でのご当地食材で、一番ポピュラーな使い方としては鍋に入れて食べるそうです。
私は洋風にアレンジしてみました
鍋にするか相当迷いましたが、すね肉の美味しいレシピと言えばワイン煮込み…と思って作ってみました。
シンプルで簡単な料理ですが、これからの季節はシチューの登板率が増えますね。
野菜はセロリ、にんじん、玉葱です。この3つがあれば大概のことに使えるので常にストックしておきたい野菜です。
鍋に炒めた肉と野菜を入れたら赤ワイン、水、デミグラスソースを入れて(これは簡単にしたい時のバージョンですが、すぐに出来るのでオススメ)トマトペーストやビーフブイヨンを入れて、肉料理と相性の良いハーブを入れます。
ローズマリーは抗酸化作用があり、別名「若返りハーブ」と呼ばれています。ローズマリーに関する面白い若返りエピソードもいつかご紹介しますね!!
煮込んでいる間にサイドメニューを
煮込んでいる間についつい味見ばかりしてしまう私ですが、それを避けるためにも煮込み料理やオーブン料理など、待ち時間の多いメニューの時はサイドメニューを作ることにしています。今回は野菜のさっぱりしたマリネを作りました。シチューが濃いので真逆の味のものが嬉しいですよね。
今回はご飯に合わせてハヤシライス風にしてみましたが、パスタでもパンでも、そのままでも、何にでも合いそうな懐の深さを感じました。
都内で「そずり鍋」をいただけるお店
(ライター:沼本有佳子/編集プロダクション studio woofoo)