こんにちは、ほそいあやです。
すっかり秋めいてきましたね。
8月に行われたセミ会では、夏の味覚ともいえるセミを心ゆくまで堪能しました。
秋は、何といってもバッタは外せません。
毎年、都内の河原でバッタを捕って食べる「バッタ会」が開かれています。
主催はセミ会と同じ、昆虫料理研究家の内山昭一先生。
今年もおいしいバッタを食べるぞー!
京王線高幡不動駅から徒歩5分。浅川の土手にやってきました。
さわやかな秋晴れにめぐまれて幸先が良いです。
バッタよ、待っていておくれ。いったるで〜〜!
この季節になるとこの川にどこからともなく現れる、虫とりあみを持ったバッタ会のメンバーたち。
真剣な狩人のまなざしで獲物を探します。
しかし、バッタは目立たないうえに動きが速く、思うように捕まえられない虫ベスト5に入る虫!
慣れていない場合は、3人くらいで標的にじりじりと近づき、囲い込み作戦でどうにかゲットできるような難易度の高い獲物です。
そのうえ台風の影響でもあるのか例年よりも数が少なく、私はあまり収穫できませんでした…。もっと精進しなければ。
しかし、数人のバッタ捕り名人のおかげで、みんなが満足できるくらいの量を確保できました!
バッタを捕る人と馬に草を食べさせる人
小さな土手にもいろいろなドラマがあります。
橋の下では、調理の準備が始まっています。
バッタはなんといっても天ぷらが一番。
下ごしらえは特に要らないので、捕まえてきてすぐにタネに放り込めばOK。
バッタ捕り名人のYさんは、天ぷら名人でもあります。
毎年華麗な手さばきでキャッチ&クックしてくれます。
揚がりゆくバッタたち。
熱を加えると、体が赤くなるのです。
バッタも紅葉するんですね。
こうなるともうエビやカニと同じことです。
昆虫食に興味があるけど抵抗もある人はバッタから始めてみるとよいと思います。
サクサクに揚がりました。
もうただの料理です。
この写真を昆虫食味経験の友人数人に見せたのですが、これはおいしそうという反応が多かった。
実際おいしいのです。ヘンな味もなく、普通にエビカニ系。
居酒屋で出てきそうなおつまみです。
人気はトノサマバッタ。大きくて食べごたえがあるからね。
味付けは塩こしょうが一番だと思います。
さっそく他のメンバーがビールを買い出しに行ってくれました。
ひとつ食べると無性にビールを飲みたくなるのです。
自分たちで網を振り回して捕ったものをその場で食べるって贅沢な遊びですよね。
しかも無料なんですよこれが。
お弁当にトッピングするとぐっと秋らしくなります。
次々と揚がっていくバッタ。
その横に本日の脇役が。
同時捕獲した、ジョロウグモの素揚げです。
揚がってもキレイに形が保たれていて美しい!
脚はポリポリとしていてポッキーのよう、お腹の味は枝豆のような味ですよ。
カイコガの成虫のせカナッペ。
カイコガは部長の内山さんが持参したものです。
バッタやクモより風味に特徴がありますが、めんつゆで煮ることでくさみが気にならなくなります。
この日は他にも、ツムギアリのクリームスープも振る舞われました。
虫でお腹がいっぱいです。
おつかれさまでした。来年もこの場所でバッタを追いかけましょう。
以上、バッタ会レポートでした。
今年の秋は、真っ赤な紅葉を見ながら真っ赤なバッタを食べるのもよいかもしれません。
プロフィール
ほそいあや
「珍味好き。虫を食べるタイミングでtwitterのフォロワーが激減します」
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