ラーメンの達人「田中貴」さんがオススメする絶品ラーメン一覧。注目のつけ麺店や昔懐かしあっさりラーメン店までラーメンの達人がオススメする絶品のラーメン店が勢ぞろい!
サニーデイ・サービスのベーシスト。2000年に解散後も、国内外多くのアーティストのライブサポート、レコーディングセッション、プロデュースで活躍中。2008年夏、サニーデイ・サービス再結成。「快食!ラーメン情報」でもコラムを連載中。
2010.1.28 up
中華麺 650円
渋谷百軒店にある老舗中華料理屋。この街のどこから現れたのか不思議なくらいの大勢のサラリーマンで、いつも大盛況だ。つるつるとした中太麺と、しゃきしゃきとしたもやし、甘みのある醤油スープに、この店の最大の特徴である香ばしい揚げ葱の相性は抜群。厨房では、「喜劇 駅前シリーズ」に出演してそうな「味」のあるおじさんが、丁寧なのか雑なのかすらわからない、素晴らしい手さばきで、大量の注文に対応し続ける。うっすら流れるイージーリスニングを聞きながら、その姿に惚れ惚れしていると、ここが109のすぐ裏手だということを忘れてしまう。店を出て道玄坂を下っていると、先ほどまでの光景と、目の前の若者とのギャップにクラクラするのだ。
2010.1.21 up
一三五 700円
その昔防衛庁だった東京ミッドタウンの真ん前に位置する、もはや老舗の風格もある札幌ラーメンの店に、知らずに食べると驚くような個性的なラーメンがある。「一三五(いちさんご)」という名の醤油ラーメン。一三五とは、一・めんかたく、三・油こく、五・しょっぱく。西山製麺の黄色い縮れ麺は、芯の残った絶妙な茹で加減。しょっぱさが際だつ濃厚なスープは、醤油の風味豊かで、ついつい飲み干してしまう。さらに強烈な「めんばり」、スープから野菜の甘みも感じられる「塩かた」、「みそかた」もおすすめ。いずれにせよ、バキバキな固さの麺を味わって欲しい。癖になる旨さだ。
2010.1.14 up
青島ラーメン 700円
(麺50円増し、チャーシュー50円増し)
新潟県長岡市の名店が、昨年まさかの東京進出。外観にも派手な看板は無く、店内も素っ気なく思えるほどのシンプルさ。東京進出に当たっての派手な宣伝、過剰なパフォーマンスなどは一切ない。ナルトの乗った醤油の色濃いスープは、東京の中華そばの様な佇まい。食欲をそそる生姜の香り、プニュプニュと喉越しのいい自家製麺。そして何よりチャーシューが素晴らしい。昨今流行りの、ただ柔らかいだけのそれとは違い、旨味が閉じ込められた、しっとりとした食感。熱々のスープに溶け出す脂が、甘みとコクをプラスする。チャーシュー増しは必須だ。
2010.1.7 up
凪とんこつ 650円
渋谷の喧噪の少し外れた場所にある店。渋谷でもこんな落ち着ける場所がある。豚骨の「くさみ・苦み」を抑え、「うま味・甘み」を丁寧に引き出した濃厚スープ。自家製ならではの、新鮮な打ち立て極細麺。そして、この都内屈指の博多ラーメンを出すこの店は、都内屈指の楽しい酒を飲ませる店でもある。軽いつまみを食べ、最後にラーメンで〆るというのも、この店のもう一つの楽しみ方だ。