こんにちは、ほそいあやです。
今日は、うまい鯨と魚が食べたくなったらココ、というお店を紹介したいと思います。
新高円寺駅から3分ほどのところにある「さかな陣兵衛」にやってきました。ホワイトボードのお刺し身メニューが輝いて見えます。
いちげんさんとしては入るのにちょっと勇気がいる店構えですが、入れば店主と女将さんが温かく迎えてくれます。
ちなみに完全禁煙となっております。
海の幸以外も、酒飲みの心に刺さるメニューがずらーり。
日本酒もずらーり。ここは一杯目から日本酒いって良しの店だと判断いたします。
「越乃景虎『虎七郎』純米吟醸」をいただきます♪ すっきりしていてキレがよい純米吟醸。どんな魚にも合いそう。
嬉しいのが、コップの大きさ。写真だとわかりにくいけど、瓶ビールについてくるコップより大きいやつです。
そしてお通しが山芋と鯛刺しの梅肉ソースがけという、すぐに日本酒を始められちゃう一品なのです。
とはいえやっぱりビールも貰う。この店はレアな八海山ビールが飲めるのです。バイツェンとアルトがあり、こちらはバイツェン。小麦の香りが強く苦味の少ないタイプです。のどごしが爽やかだけどちゃんと旨味の主張のあるビール。
まずはアジのなめろう。ボリュームがありますね。味付けは薄めで魚の味がわかりやすい。磯の香りで酒がすすむ。
キター、今日の主役、鯨の炙り! 一緒に頼んだ中トロとカンパチも同じ皿に盛られてきた! ぼ、ぼ、盆と正月と誕生日が同時に来たぞ〜〜
イワシクジラは名前だけ聞くと小さい鯨を想像するけど、実際はでかい鯨。名前の由来はイワシを好んで食べるからだそうです。食べてる魚の名前がついちゃうってなんか良いな。
鯨はたんぱく質や鉄分の宝庫。みるからに栄養満点の赤い肉、でかい動物の肉という感じがします。
にんにくと醤油で食べます。馬刺しやローストビーフによく似ているけど、バーナーでの炙り具合が絶妙で、周りはちょっとカリっと焼けていて香ばしいのが新感覚。お刺身とステーキを一緒に食べてるような感覚なんです。だから日本酒にもビールにも合うのです。うまいよ、これはうまいよ!
中トロもいかせていただきます! う〜んとろける。さかな陣兵衛というだけあって魚が新鮮でめちゃくちゃおいしい。幸せの味だ。
カンパチ。角が立ってて厚切り! いやほんと久々においしい刺身を食べたよ(笑)
女将さんに人気メニューを聞いたら「揚げ出し豆腐とか、だし巻きかなー」と言っていたのでだし巻き頼んでみた。でかい(笑)
中がとろとろ! だしが強くきいてるタイプではなく、ほんのり甘くてふわふわで、大きさのわりにパクパク食べられてしまう味です。一緒にいた一歳の子どもがあっという間に3切れも食べてしまったではないか。
締めのおにぎり(筋子)。
!?!?
間違えて羊羹頼んじゃったかな。
なんと、お米二合半と海苔2枚を使っているそうです。一日分の食料じゃん。
なんという飯の棍棒……重くて手が疲れる。
人は大きいおにぎりを前にすると笑っちゃうって誰かが言ってたけど、本当に笑いが止まらなくなるよ。
写真を撮りたかったので切ってもらわなかったけど、普通はちゃんと食べやすく切って出してくれます。そして食べ切れない場合は持ち帰らせてくれます。
断面きたなくてごめん……これ、筋子たっぷりでヤバウマです。持ち帰り前提で注文したけど気づけば二人で完食してた。お米が固めに炊かれていておいしいし、そこにたっぷりの筋子が染みてペロリといけちゃうんだなこれが。女性一人で一本食べちゃう人もいるらしい。
以上、新高円寺「さかな陣兵衛」でした。
ああ、お腹が苦しい……ウーウー言いながら帰途につく。すごい満足感の得られるお店だったなー。
若者の店が多くなってきている高円寺という土地で、夫婦の二人三脚で40年以上やっている店というのはけっこう珍しいようです。長いこと続けられているのは常連さんに支えられてるからと言っていました。私も常連になりたいぜ。なっちゃおうかな。