こんにちは、餃子大好きなライター、ジョーです。
近年巻き起こる餃子ブーム!餃子フェスに餃子バーに餃子居酒屋など、いろいろな業態で餃子が楽しめるようになってきましたね。
そんな中でも私は、やはり定番の「羽根付き餃子」が大好きです。パリッパリの皮を破ると中からジューシーな肉汁が溢れる羽根付き餃子は、蒲田が発祥の地だと言われています。
一説では「你好(ニーハオ)」というお店のご店主が考案し、今ではそのお子さんたちもお店を出しているのだとか。今回はそんな羽根付き餃子考案者の直系のお店の一つ、蒲田三大餃子とも名高い有名店「金春(こんぱる)本館」にやって参りました!
なんとこちら羽根つき餃子だけでなく、様々な絶品メニューを食べ飲み放題できるのです!しかも2,980円で!!!
そんな全55種の食べ放題のメニューはこちら!
これだけの料理に飲み放題までついて2,980円……?!
名店の中華料理食べ放題という夢のような時間を過ごせるわけですが、いくつかルールがあります。
というわけで、お皿はこちらの3枚のみです。
なるほど、お皿がいくらあっても足りないですものね。どうしても気になる人は、お皿が汚れにくいものから注文するのがオススメです!
ルールを把握したら、さっそく食べ放題開始です!
金春本館にきたらまずはこれ!看板メニューの「羽根付き餃子」
まずはやっぱり定番の「羽根付き餃子」。
焼く際に水に溶いた小麦粉を加えることで羽根を作り、パリパリ食感ともちもち食感を同時に味わえます。
見た目の神々しさもさることながら、この独特の食感がいくら食べても飽きない理由なんですよね……!
皮は厚めで、箸で触るとその弾力を直に味わうことができます。めちゃくちゃモッチモチです。
そして一個当たりの大きさもかなりのもの。単品で注文しても6個300円(税抜)ですからオトク感があります。
皮を破ると、火傷しそうなほどの勢いでスープが登場!
野菜と肉のうまみが見事に融合したスープは、あっさりしていながらも具材のダシが詰まっています。
具材は、ニラと白菜、豚肉がメインで、ニンニクは入っていないそう。油が少なめなので、かなり大きめなのに無限にいけちゃいそう……。
これだけおいしいと、他の餃子もちょっと試してみたくなりますね。ということで、お店の方におすすめを聞いて、「桜エビ入りぎょうざ」を注文。
フチの部分の皮が編み込んである……!?包み方にもこだわりが見えるのは、手作りならではですね。
サイズもかなり大きめ。醤油差しと比べると、その大きさがよくわかります。
割ってみると、そのニラの量にビックリ!ニラをメインに食べる餃子なんですね。
ニラに加えて桜えびと卵が入っているのですが、魚介の香りがニラと見事にマッチしています!両面を焼いてあるので、表面がカリカリと香ばしい!この香ばしさがまた桜えびとよく合うのです。
エビチリ、酢豚、唐揚げ…もちろん餃子以外のメニューもハイレベル!
これだけ餃子がおいしいと、気になってくるのが他の料理のラインナップ。店内を見回して他のお客さんのお皿をみても、餃子以外もめっちゃくちゃおいしそうなんです。
欲望に任せて食べたいものを好きなだけ注文してみました!だって食べ放題だし!
中華の定番、エビチリソース!(お一人様2個1回のみ)
丁寧な盛り付けにテンションが上がります…!
エビがぷりっぷりです!頼める回数に制限があるのも、エビがこんなに具沢山だからなんですね……。
ネギの香りこうばしいチリソースに身を包んだエビは絶品!下処理がきちんとしてあるのか、臭みもまったくありません!
お次は、大人から子供まで人気のメニュー、酢豚!
どこの中華料理屋さんでも食べられるからこそ、実力が出るはず…!
豚肉がめちゃくちゃジューシィー!!!!
豚バラが贅沢に使われていて、噛めば噛むほど味が出てきます。ピーマンと玉ねぎもシャキシャキ感をキープしていて、調理技術の高さがうかがえます。タレにはしっかりお酢がきいていて、酸味の中にも深いコクがありますね。
今度はみんな大好き唐揚げ。
中華料理屋さんの唐揚げには、和風とはまた違った独特なおいしさがありますよね。
ここ金春本館の唐揚げは、とにかくデカい!!!
爪楊枝入れと比べると一目瞭然。
噛み切ったところから湯気が上がるほどアッツアツ!!
中から肉汁が溢れ出て来て、こしょうのスパイシーな風味が、湯気と一緒に口の中に広がります。肉のパサつき感ゼロ!サクサクジューシーな唐揚げです!
熱々ジューシーなものをたくさん食べたので、少しさっぱりとしたものを…ということで、「ピータン豆腐」を注文。
ピータンって自分じゃなかなか買わないから、中華料理屋さんに来た時の醍醐味ですよね。これが食べ放題にあるなんて嬉しい一品です。
盛り付けも丁寧で、食べ放題とは思えないクオリティ。
絹豆腐のやわらかい食感に、ピータンのプリンっとした食感がよく合っています!
そして何より、甘辛いタレの完成度が高い!!甘さとピリッとした辛味が、ピータン、豆腐、薬味のネギをバランスよく味わわせてくれます。
続いて中華の冷菜といえばこれ、棒棒鶏(バンバンジー)!
鶏肉をほぐしたタイプもありますが、こちらは鶏ハムのようなお肉のスライスです。
見るからにしっとりしたお肉で、食べる前から期待度が高まります!
キュウリがしゃっきり!鶏肉がしっとり!鶏肉の加熱の仕方にコツがあるのでしょうか、めちゃくちゃやわらかいです!
辛めに作られたのゴマダレの甘さと風味がキュウリとガッチリと調和しています。
お次はカニ玉。
こちらのお店のカニ玉は、他とは違います。カニ玉といえば必ずかかっている…「あん」がかかっていない…だと……!?
そうなんです、こちらのカニ玉はあんをかけずに、カニ入りの卵焼きだけで味わえるような味にしてあるのです。
カニが!!たっぷり入ってます!!!カニかまぼこではなく、きちんとカニのほぐし身!
食感もふんわり仕上がっていて、子どもにも人気の出そうなメニューですね。あんがかかっていないぶん、カニの旨み、卵の香ばしさが強調されています。
そろそろ〆を……というところで麺類を注文。最後は麺やゴハンで締めたくなるのは日本人のさがでしょうか。
麺が見えないほど具沢山な焼きそば。とはいえ、パッと見はふつうの五目焼きそばですが……麺が他とは全然違うんです!!!
濃い茶色の麺はとっても香ばしく、普通の麺とはコシが段違い!歯ざわりがよく、噛めば噛むほど味が出てきます。
この香ばしさは甘めのタレと相性がばっちり。少し酸味がきいていて味が引き締まっています。もうラストでお腹いっぱいのはずなのにワシワシとかっ込んで食べてしまう味……!
麺が美味しすぎたので、気になって尋ねてみたところ、仕入れ先にもかなりこだわっているのだとか。時間が経っても伸びにくく、みんなでシェアしながら食べる中華にはぴったりの麺です。
金春本館にきたら絶対に食べるべき料理ベスト3
金春本館のレベルの高さに終始圧倒されっぱなしな筆者でした……。
他に何を頼んでもおいしそうな金春本館ですが、最後に「ここに来たら絶対食べるべき!」個人的なベスト3を発表したいと思います。
*定番の「羽根つき餃子」は殿堂入りとします。
第3位:五目焼きそば
麺自体のクオリティの高さと麺にマッチした五目あんのおいしさにビックリするはず。他では味わったことのない歯ざわりとツルツルシコシコ感が味わえます。
第2位:カニ玉
あんをかけずに提供されるカニ玉は、カニの風味が口いっぱいに感じられる一品でした。
カリッふわっとした食感は、これまで経験したことのないカニ玉体験になるはず。食べたことがない人には絶対に食べてもらいたい一品です。
第1位:桜エビ入りニラ餃子
肉ではなく、桜えびとニラ、卵だけでこれだけのウマさ、満足感……!
食感のしっかりした皮もかなり食べ応えがあります。一度食べればやみつきになること間違いなし。私は蒲田に来たら絶対に食べることに決めました。
テイクアウトもあるので、ちょっとした買い食いにも◎。
金春本館へのアクセス
金春本館は、京急蒲田駅から徒歩3分ほど。駅至近なので、誰かと待ち合わせたりして使うにも便利ですね。
改札を出て階段を降り、西口を出たらまっすぐ進みます。「京急あすと蒲田」と書かれた看板の商店街をまっすぐ進めば、すぐに金春本館が見えてきます。
金春本館は、餃子好きのみならず中華好きにも必ず押さえてほしい絶品の中華料理を提供しているお店でした。
餃子目的で行っても、他に新たな発見があること間違いなしですので、ぜひ行ってみてください!
紹介したお店
著者プロフィール
ジョー(上瀧 将郎・じょうたき まさお)
料理研究家。レシピ開発、企画執筆、スタイリング、撮影、レシピ動画の撮影・編集を行っています。
作り置きおかずを始めとして、共働きや、忙しい方が時短でおいしいものを食べられるようなごはんを提案します。
Twitter:https://twitter.com/syokojiro
公式作り置きおかずサイト「タベタノ?」:http://tabetano.main.jp/
(企画編集:河瀬璃菜)