アサヒスーパードライの味が注ぎ方で激変!銀座「ピルゼンアレイ」で劇的に美味しい一杯を飲んできた

爽快感あるクリアなのど越しで、日本でよく親しまれている「アサヒ スーパードライ」を3種類の注ぎ方で飲めるお店、「PILSEN ALLEY(ピルゼンアレイ)」(東京都中央区銀座6-4-14 HAOビル1F)を紹介します。キレッキレでのど越しの良い「シャープ注ぎ」、ビールの甘みを引き出した「マツオ注ぎ」、麦の香りを存分に引き出した「サトウ注ぎ」があり、いずれも同じビール、同じビールサーバーを使っているのに、味わいがまるで異なります。店主の佐藤さんがチェコを訪れた際、元祖ピルスナービール「ピルスナー・ウルケル」を飲んで衝撃を受けたことから、このお店をオープンしたそう。お店の雰囲気も本場チェコのお店に近づけています。ビールに合わせる料理も、スパイスを使ったポテトサラダやきゅうりピクルス、ビールによく合う自家製ハムなど、凝ったものが並びます。

アサヒスーパードライの味が注ぎ方で激変!銀座「ピルゼンアレイ」で劇的に美味しい一杯を飲んできた

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暑かろうが寒かろうが水分代わりにビールを飲む、そんなビールバカの筆者(シマヅ)ですが、正直に申し上げますと、普段は家に引きこもって発泡酒ばかり飲んでおります。

最近暑くなってきたし、外に出て「本物のビール」が飲みたい! あと、ネットサーフィンばっかりしていないで「新しい刺激」を体感したい!!

 

そんな感じでビール飲みたさと刺激の欲しさばかりがつのっていた先日、どうせならこれ以上ないほどビールを美味しく飲めるうえに刺激的なお店に行きたい! と思い探していたところ、「日本一、アサヒスーパードライを美味しく飲める店」が銀座にある、という情報をゲット。しかも「アサヒスーパードライ」しか出さないらしい(今後は別のビールも。詳しくは後述)

 

アサヒ スーパードライというと、「めっちゃクリアで炭酸強め」「暑い日に冷やして飲む」「居酒屋で出てきやすい」というイメージ。

誤解をおそれずに言うなら「日本のノーマルビール」だと思っているのだけれど、それを日本一美味しく飲めるっていうのはどういうこと? それ一本でお店回してるっていうのもどういうこと? 謎すぎる、気になる、行くしかない!

 

ありあまる情熱でチェコ風のお店を再現

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東京メトロ銀座線C2出口から歩いて5分ほどのところにあるというそのお店、「ピルゼンアレイ」。地図をたよりに歩いて、これかな?違うな、と繰り返すこと数度、うっかりすると見落としてしまいそうなミニマムなお店でした。というか一度通り過ぎました。

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だって、銀座の重厚なビルの一角で、あまりにもヨーロッパ感を漂わせているんだもの! どう見てもハイブロウなスタンディングバー、アサヒスーパードライ=居酒屋という先入観をもっていてはたどり着けません!

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店内はというと、2台のビールサーバーが光るカウンターと、それにそって並ぶ席が10ほど。内装は見事なまでにヨーロッパです。

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「ピルスナービール(※)の本場・チェコにあるようなお店をできるだけリアルに作りたかったんです」と、オーナーの佐藤さん。

f:id:g-gourmedia:20180613143549j:plain「なるほど……って、ちょっと待って、スーパードライってぜんぜんチェコじゃなくないですか?」

f:id:g-gourmedia:20180613143515j:plain「昔、チェコに行ったとき、チェコのビールの注ぎ方に感動したんです。チェコのビール店って、1種類のビールだけでやってるところが多いんですよ。すごいなと思ったし、それを日本でもやりたくて。で、日本のピルスナービール(※)でチャレンジしてみようと」

f:id:g-gourmedia:20180613143549j:plain「なるほど……って、なんでスーパードライなんですか?」 

f:id:g-gourmedia:20180613143515j:plain「前の仕事でアサヒさんを扱っていたからです。昔からずっとついできたから、僕はスーパードライをよーく知っているんです。表はもちろん、ウラまでも」

 

そういってニヤリと笑う佐藤さん。なんだ、ウラって……!?

 

(※)ピルスナービールビールは発酵方法などにより、「ラガー」「エール」「自然発酵」の3つに分類できる。そのうち、ラガーの1種がピルスナー。チェコのプルゼニ(ピルゼン)で生まれた。ホップの苦味や爽快なのど越しなどが特徴とされ、スーパードライはじめ日本の大手メーカーのビールのほとんどがピルスナービール

 

注ぎ方だけでスーパードライが劇的に変化……!

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f:id:g-gourmedia:20180613143515j:plainビールって、《注ぎ方》ひとつでかなり味が変わる飲み物なんです。うちでは3種類の《注ぎ方》で提供していますが、おなじみの『スーパードライ』がそれぞれ別の表情になりますよ」

 

その3つの注ぎ方とは、「シャープ注ぎ」「サトウ注ぎ」「マツオ注ぎ」。

まずは「シャープ注ぎ」からいってみましょう。

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f:id:g-gourmedia:20180613143515j:plain「シャープ注ぎは、サーバからまず液体だけをグラスに入れ、その上に泡をのせる注ぎ方です。アサヒさんが『美味しい注ぎ方』としてオススメしているのがこれですね」

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いただきます。……お、おおおおお。これ確かにスーパドライだ。でも居酒屋で手酌したものや缶で飲むのとはかなり違う、キレッキレの新鮮なスーパードライ! もちろん美味しいです!

f:id:g-gourmedia:20180613143515j:plain「炭酸が強いからのど越しが気持ちいいですよね。でも、メーカーは飲み屋さんにこれしか注ぎ方を教えてないんです。というか、多分これしか知らないんだと思います。ほかの注ぎ方もぜひどうぞ」

 

では、続いて「マツオ注ぎ」いってみましょう。

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f:id:g-gourmedia:20180613143515j:plain「これは『ビアライゼ’98』というお店の松尾さんという方が考案した注ぎ方です。しっかり泡を立てながらゆっくり注ぐ。これを2回繰り返して完成です。ちょっと時間がかかります」

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わくわくしながら待つこと数分。やわらかそうな泡がのった2杯目、いただきます!

は!?!? 甘い!!!!!

クラフトビールみたいな味になってるんだけど!?!?

佐藤さん、ほかのビールとすり替えたんでしょー、なんて言ってみたくなるほど、まるで別物。海外ビール専門店のタップで出てくる味だ……。

f:id:g-gourmedia:20180613143515j:plain「びっくりするでしょ?(笑) これは炭酸をしっかり抜く注ぎ方です。炭酸は、読んで字のごとく『酸』なので、炭酸が強いと麦の甘みを消してしまう。だから炭酸を抜いてクリーミーな泡とあわせてあげると、ビールがもともと持っている甘みが驚くほど前に出てきてくれるんですよ」

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なるほど。でも私、寝落ちして忘れ去った飲みかけ缶ビールを部屋の奥とかで再発見することがよくあって。あれも炭酸はばっちり抜けてるんですが、驚くほどまずいんですよ。

f:id:g-gourmedia:20180613143515j:plain「それは炭酸だけでなく、香りも味も抜けた『気の抜けた』ビールですね(笑)。ビールの鮮度と正しい技術がそろっていないとなかなか難しいですよ」

 

ほんとに注ぎ方だけでスーパードライが別物になり、ビックリ。

残る「サトウ注ぎ」でスーパードライはどうなってしまうんだろう?

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f:id:g-gourmedia:20180613143515j:plain「サトウ注ぎは、僕がチェコで学んできた注ぎ方をベースにしています。泡を先に入れておいて、液体を一気に注ぐ。感じとしては『シャープ注ぎ』と『マツオ注ぎ』の中間ぐらい」

 

中間か、じゃあなんとなく想像がつくな。でもせっかくだし、いただきます!

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え、これおかしい! これおかしいです! めっちゃ麦、めっちゃ麦の香りがする! これなんて名前のビールだっけ?? たぶん知らない国の見たこともない高級ビールだよね???

f:id:g-gourmedia:20180613143515j:plain「チェコのビール達人たちがよくする注ぎ方『ハラディンカ』をベースにしています。最初に置いた泡と、あとから炭酸を抜くように入れる液体をうまくマッチングさせる。これで炭酸をほどよく抜き、甘みと香りを前に出せるんです」

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これは本当に美味しい……佐藤さんの名前を冠するだけのことはあります。心地よい炭酸、やさしい甘み、そして鼻に抜けていく麦の香り、よく知っていたはずのスーパードライが、こんなにも変わるなんて!

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f:id:g-gourmedia:20180613143515j:plain「ありがとうございます(笑)。でも実はその驚きが僕の、このお店をやろうと思ったきっかけなんです。

昔、ビールを徹底的に知ろうと思って、ベルギー・ドイツ・イギリスと、全部で6カ国のビール大国を旅しました。そして先ほども言いましたが、最後のチェコで、ものすごい衝撃を受けてしまって。

あるお店で飲んだ『ピルスナー・ウルケル』があまりにも美味しかった。ピルスナー・ウルケルはチェコを代表するビールなので、これまでにも幾度となく飲んでいたけれど、まるで別物で。それはもう驚きました。ふだん飲むビールがどうしてこれほどまでに美味しくなるんだろう、と思ってよく調べたら、どうやら注ぎ方も理由のひとつだと」

 

簡単そうに言うけれど、きっとここまで来るには相当な努力があったはず。すごいな、これはもうビールの魔術師というか、ビールの鬼や。

 

フードもめちゃめちゃ手が込んでいる

……そうだ、フードのことを忘れていた! ビールしかない店でビールの鬼が出すフードはきっとものすごくビールに合うはず!

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ポテサラがありました。居酒屋とかでよくスーパードライと合わせるのでいってみようかなーと軽い気持ちで注文したら――

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えええ!? なんというか、「居酒屋」とかのとは全然違う! でもめっちゃめちゃビールと合う! どことなくヨーロッパというか、海外で食べる味っぽい! でもポテサラだ。不思議! 美味しい!!

f:id:g-gourmedia:20180613143515j:plain「スパイスをちょっと。あと、入っているハムが自家製です」

その「自家製ハム」もメニューにあります。

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いただいてみると、程よい塩気と噛めば噛むほど甘みが出てくるのに、全くしつこくない脂身、皮面のシッカリした歯ごたえと内側のシットリした歯ごたえのコントラスト、そして何よりも凝縮された肉の味がビールと最高に合う! これも絶品!

 

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どこまでもいいものを出してくれるんだなーと感動しながら、最後は「自家製きゅうり1本漬けピクルス」を注文。

文句なく美味しい! 何かのスパイス(たぶんフェンネル)が入っていて、あまり他で食べられない味。そしてこれがまた最高にビールに合う。すみません、ピクルスおかわりください!

 

まとめ

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ビールを何杯も飲み干し、果てにピクルスをおかわりまでする結果に。ビール文化の神髄を味わわせてもらった感じがします。

 

注ぎ方でビールの味が変わる、っていうのは以前ほかのお店で教わったのですが、今日の体験もものすごかった。甘くて麦の香りがするスーパードライなんて初めて飲んだんだもの。

 

それは佐藤さんの確かな技術、深い知識そして熱いビール愛があってこそなせる業なのでしょう。

そして、ずっとスーパードライ1本でやってきていた佐藤さんですが、今後はチェコの代表選手「ピルスナー・ウルケル」と、その時々で変わるゲストビールもメニューに加えるとのこと。

 

チェコで学んだビールの注ぎ方をスーパードライで再現しちゃうほどの探究心と、お店を「より良くしよう」と努力なさる姿勢、そしてもちろんビールのお味に、筆者はとても刺激を受けました。引きこもってないで外に出ることは大事だなと痛感! ビールだけでなくフードも美味しいうえに、筆者のようなボッチでも快く受け入れてくれる「ピルゼンアレイ」さん。ゼヒ皆様も一度、足を運んでください! きっとハマりますよ!!

 

紹介したお店

PILSEN ALLEY(ピルゼンアレイ)

TEL:03-3572-1655

 

著者プロフィール

シマヅ

ライター/シマヅ

1988年生まれ。フリーライター。 武蔵野美術大学造形学 部芸術文化学科を卒業後、2年ほど美術業界を転々としていたが現在は主にWEB上で文章を書き生計を立てている。女性向けコラム、インタビュー記事、グルメレポート、体験記事など、幅広い分野で執筆活動を行う。

https://twitter.com/Shimazqe
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