「そば」にも進化系の時代が到来。クセになる旨さのイノベーション肉そば

最近、話題になっている東京生まれの進化系そば。一般的にヘルシーでサッパリと食べられる「そば」のイメージを超え、ガツンと辛く濃い目のスープで提供され、まるでラーメンを食べているかのような独創的なそばなんです。蕎麦は、単調な味で飽きてしまうから苦手、と思っている人は、進化系肉そばで年を越してみませんか?

「そば」にも進化系の時代が到来。クセになる旨さのイノベーション肉そば

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今、一般的な「そば」のイメージを超える「進化系そば」とも言える、クリエイティブなそば店が登場しているのをご存知ですか?中でも今回、特に熱くお薦めしたいのが「肉そば」。見た目から伝わってくる美味しさはもちろん、旨味溢れるジューシーな「お肉」と、適度なコシでのど越しも良い「そば」、そして旨味がたっぷり出た「そば汁」の3つが揃えば満足感も抜群。今回はハマる人が増えてきているという「進化系そば」の楽しさを体験レポートします。

 

もはや肉料理。「虎ノ門 ごん」のそばは、常識の上を行く進化系の代表格

今回ご紹介する進化系そばの1つは、虎ノ門ヒルズのほど近くにあるそば店「ごん」。2014年7月にオープンしたばかりのそば店ながら、既に近隣のランチスポットの中でも屈指の人気店となっている。そしてここを訪れる人たちのお目当てメニューが「特製肉そば」「特製シビレまぜそば」「特製つけそば」の3つ。ちなみにこちらの「虎ノ門 ごん」は、黒毛和牛の旨すぎる極上ステーキ・ハンバーグで有名な、五反田「ミート矢澤」が新たに出店した、「肉屋さんが手がけるそば店」。

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こちらが「特製肉そば」。大きな丼ぶりに、たっぷり過ぎるお肉。そばの量は並盛りで180gとのことだが、具材の存在感が凄すぎて、そばが見えないくらい。

 

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メンマ、刻みネギ、海苔、半熟卵という黄金の組み合わせに囲まれ、真ん中に鎮座しているのが矢澤ミートのお肉。肉の上に振りかけられたゴマが、さらに食欲を掻き立てます。

 

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この「特製肉そば」をダイナミックに持ち上げて、お肉とそば、そば汁をよく絡ませてから食べるのがポイント。ちなみにお肉の量は十分過ぎるくらいなので、混ぜてしまっても肉感がなくなってしまう心配はありません。

 

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そば麺の下にある魚介の出汁とお肉をよく絡ませる。混ぜても肉の塊が残るくらいの肉々しさあり。ガッツリ食べたい男性ならば同じお値段で大盛りも無料とのこと。

 

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お肉の味わいとそば汁の旨味に負けない程度の太さのそば麺。男性でも満足度は十分だが、女性のお客さんからのオーダーも意外と多い。尚、こちらのお店はオープンしたばかりで店内がとてもキレイなのと、テーブル席も比較的多いため、女性のお客さんも普通に来店していた。

 

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続いて「特製シビレまぜそば(追い飯付き)」がこちら。「ピリ辛な味わいの肉そぼろ」がポイントになっていて、口に入れてしばらくすると、徐々に辛味(シビレ)が上ってくる味わい。辛いものが苦手な人にはやや辛めかもしれないが、辛党の人であればこれくらいが丁度良いと思われる。担々麺の混ぜそばバージョンと思って頂くと良いかもしれない。

 

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「特製シビレまぜそば」は、オーダー時に辛さを選ぶ事もできる。標準が「2」とのことだが、もしシビレ好きなタイプであれば「5」などもオーダーが可能。

 

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こちらも特製肉そばと同様に、たっぷりの肉とそば麺、そば汁を十分に絡ませて食べるのがおすすめ。そばを食べた後は、追い飯と残った具材を混ぜ合わせる事で、二度目の味を楽しめるようになっている。

 

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こちらが3品目の「特製つけそば」。敢えて矢澤ミートのお肉ではなく、純粋にそばとしての味わいを試したいという方にはお薦めだろう。

 

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「特製つけそば」にも、味玉と煮豚が付いており、そのまま食べるも良し、つけ汁で味わうのもOK。まさにつけ麺を食べているような感覚でそばが味わえる。

 

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個人的に嬉しかったのがこの京都・「原了郭の黒七味」。さりげなく置かれていたが、この黒七味の味わいにはファンも多い。「特製肉そば」「特製つけそば」に少しふりかけると、また一層旨味が感じられる。

 

鎌倉にも隠れたそば店。カウンター6席だけの旨い肉そば「ふくや」

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所変わって古都・鎌倉。観光地から少し外れた場所にカウンター6席だけの小さなそば店「ふくや」がある。もともとは近隣の店舗の空き時間などを利用して営業していたそうだが、2011年に鎌倉市大町に店を構えている。関東では見かける事が少ない「山形そば」が味わえるそば店であり、もともとは近隣の住民たちが多く訪れていたものの、今ではこちらの味を求めて他所から来店する人も増えている隠れた人気店。

 

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こちらがふくやの「肉そば」。ここでは「冷たい肉そば」と「温かい肉そば」を選ぶこともできる(冷たい肉そばもお薦め)。そば麺は太めでしっかりとしたコシのある田舎そばタイプ。その上に乗る肉は前述の「虎ノ門 ごん」とはまた趣が異なる鶏肉のチャーシュー。適度な歯ごたえで噛むほどに味わいが出る大人の旨さ。そば汁にも鶏と鰹が使われており、じっくりと優しい旨味が感じられる一杯。こちらの肉そばも一般のそば店とはまた違った味わいが楽しめて、特に大人世代にはお薦めできる。

 

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最後に、肉そばから少し離れてしまうものの、肉そばと合わせて食べて、個人的にハマったメニューがこの「山形だしごはん」。きゅうりやナスのシャキシャキとした歯ごたえに、昆布、鰹節。白ごはんの中に沈む出汁の味わいも優しく、シンプルだけどハズレない一杯。

 

近年、ラーメンの世界と同様に「そば」も着々と進化を遂げており、今後も個性溢れるそば店がさらに登場してくるように思われて楽しみ。そば自体の切り口、アイディア、味わいはもちろんだが、そば店にあるサイドメニューも段々と趣向を凝らしたものが増えてきているように思う。「いわゆる普通のそば」ではない、進化系そばのトレンドは来年以降、さらに面白くなりそうです。

 

                             
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