大阪でそば好きのひとは創業80年の老舗「なにわ翁」に行けばいいよ
うどんが有名な大阪で、本格的な江戸前のそばを楽しめる「なにわ翁」。山梨県の名店「翁」の高橋邦宏氏に師事した店主が、創業80年の歴史を踏まえながら新しい味を追求している店です。
大阪は、そばよりもうどんのほうが有名で、うどん屋のほうが数が多いと言われています。そんな土地柄の中で、昭和5年創業の歴史を持ち、食い倒れの街・大阪の「浪花っ子」達に旨いそばを提供してきたのが、北区の古美術商のギャラリーが並ぶ老松通りにある「なにわ翁」です。
そば打ち界の求道師、山梨県の名店「翁」の高橋邦宏氏のもとで修行をした現・店主が、80年間の伝統を大切にしながらも、平成11年に自家製粉・手打ちそばの専門店として新たに再スタートしたお店です。
「なにわ翁」で使っているそばの実は、茨城県の契約農家から仕入れる「常陸秋そばの実」。透明感のある薄い緑がかった二八そばは、冷たいそばの場合は関東風のやや濃い目のつゆで、温かいそばの場合はまろやかな関西風の味付けで頂けます(限定で十割そばも扱っています)。
この店では「そば屋の楽しみ」である酒の肴も、オーソドックスな板わさや、焼き海苔、やきみそ、自家製にしん棒煮などが色々揃っているので、まずはこれらで一杯やるのがおすすめ。
初めての来店なら、そばの旨さやのどごしを堪能できる「ざるそば」や「鴨ざるそば」などで、そば本来の甘さや出汁との絶妙なコラボを味わって下さい。
そして二度目は、寒いこの季節「鴨なんば」や「にしんそば」、「ゆずそば」などを!薄口の出汁ながら、鰹と昆布がしっかりと効いたおつゆは、最後の最後まで飲み干せてしまいます。
同店では、七味は創業以来310年の歴史を誇る京都の老舗「原了郭」の黒七味を使用しているのもうれしいところ!
大阪でありながら、「江戸前のそば」を楽しむことのできる「なにわ翁」は、木としっくいを使用した落ち着いた造りの店なので、男性・女性かかわらず、一人でも落ち着いてそばを手繰ることができる店です。