カレーとのまさかの組み合わせが旨い!都内の一風変わりすぎな「薬味」が付属するカレー屋さん厳選3選

カレーと一緒に食べる機会がある「薬味」。お店のテーブルに並んだり、カレーにトッピングされることもありますね。一般的には「らっきょう」や「福神漬け」があげられると思います。今回ご紹介するカレー屋さん3軒はちょっと変わった薬味が登場しますよ。(ビール・ビアガーデン 東京)

カレーとのまさかの組み合わせが旨い!都内の一風変わりすぎな「薬味」が付属するカレー屋さん厳選3選

最近、体が絶不調だ。

 

3ヶ月に2回は風邪をこじらせ、肩こりは1年中ひどいし、重いものを持っていないのにも関わらずギックリ腰になるし、挙げ句の果てには先日、「ノロウイルス」にまでかかってしまった。もうこんなんじゃ、仕事も恋も、何もかもが捗らない。

 

休みの日のぼくは、一週間の疲れを癒すために、大好きなカレーライスを食べながらハードディスクに撮りためたテレビ番組を観ることを生きがいとしている。

 

前クールの「冬ドラマ」は、各局軒並みとても面白かった。

日テレは『東京タラレバ娘』。

TBSは『カルテット』。

フジテレビは『嘘の戦争』。

テレ朝は『奪い合い、冬』。

テレビ東京は『山田孝之のカンヌ映画祭』など。

 

どのドラマが面白いのかはパッと見の番宣だけではわからないため、基本は全てのドラマの第1話は必ず観ているようにしているが、このクールは当たりが多かったので合計8本のドラマを最後まで観てしまった。

 

しかし、その中でもぼくのオススメは、NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』である。

柴咲コウさん演じる井伊直虎が、とにかく綺麗なのだ。詳しく言うと、ぼくとコウさんの一方的な関係はTBSドラマ『オレンジデイズ』からはじまった。あのやんちゃな猫っぽいお顔立ちが、くるおしいほどたまらない。

 

それからというもの、コウさんが出演しているドラマ・映画は全てチェックしているほどである。ちなみにフジテレビドラマ『信長協奏曲』でも思ったが、戦国時代にあんな綺麗な人がいたら、5分に1回くらいの割合で奪い合いの「戦」が起こってしまうのではないだろうか。

f:id:c--cgn:20170331121615j:plain

▲ドラマの舞台、静岡県・浜松にも訪れたくらいである

 

とはいえ、大好きなカレーライスを食べながら『おんな城主 直虎』を観て、いくらコウさんのお顔を拝見しても、ガタガタのぼくの体は一向に良くならない。(ちなみに年齢は今年で28になる)

 

そんな時、テレビと肩を並べる日頃の楽しみ「深夜ラジオ」を聞いているときになぜかハッと閃いた。

 

「カレーと一緒に『薬味』をたくさん食べれば元気になるではないか」

 

と。(この時、聞いていたのは「水曜JUNK山里亮太の不毛な議論」)

 

いままで注視したことはなかったが、『薬味』には『薬』という漢字がしっかりと入っているのだ。

 

これはもう、東京中の『薬味入りカレー』を食べに行くしかない。いきり立ったぼくは、得意のインターネットを使って発見した『薬味』に重きを置いたカレー屋に行ってみることにしたのである。動機が不安定かもしれないが、その時のぼくの精神状態を加味してくれるとありがたい。

 

1軒目 CURRY UP(千駄ヶ谷

まず最初に訪れたのは、千駄ヶ谷にあるカレー屋「CURRY UP」。

千駄ヶ谷はここ最近、「カレーの街」としても有名で、おしゃれな人のInstagramの投稿一覧には、千駄ヶ谷で食べたカレーの写真が8割の確率で載っている。

 

そんな千駄ヶ谷の中でもひときわ『薬味』に重きを置いているカレー屋が、ここ「CURRY UP」なのだ。

f:id:c--cgn:20170331121719j:plain「CURRY UP」は2010年にオープンしたそうだ。

 

ぼくは以前からこのお店の「バターチキンカレー」が大好きであり、近くを通るたびに「今ここで食べないと死ぬ時に後悔する」と、奇妙な感覚に陥りながら扉を開け続け今日に至っている。

f:id:c--cgn:20170331121743j:plain

この日も、水を飲むような感覚で「バターチキンカレー」をオーダーした。ワクワクしながら机の前で待つこと約5分。

「この人が作るカレーは絶対美味いだろうな」と思えるくらいカッコイイ風貌の店主が、ぼくの目の前にカレーを置いた。

f:id:c--cgn:20170331121805j:plain

「やっべえな……」

やばいなんて言葉はあまり使いたくないが、思わず口に出てしまうほど、ここのカレーはぼくの胃袋を刺激してくる。

 

と言っても、今日の主役は『薬味』だ。『薬味』を食べにここに来た事を忘れていた。

f:id:c--cgn:20170331121839j:plain

「CURRY UP」が提供する『薬味』は・・・

・さくら大根

・青じその実

・らっきょ

の三種類が混ざった、ここでしか食べられない特別な薬味

 

「さくら大根」と聞くと、幼い頃駄菓子屋で食べた記憶が蘇るが、今後はこの「バターチキンカレー」を思い出すのだろう。さようなら、ぼくの思い出。

f:id:c--cgn:20170331121859j:plain

いただきます」

まずはカレーだけを食べよう。

 

うん、そう、やっぱりこの味だ。本当に美味しい。「バターチキンカレー」らしくバターのコクを口いっぱいで感じられるのだが、サラッとしていてそんなにくどくない。

 

スパイスの入り方も良く、スッキリした辛さがあとから調和する。天下一品じゃないけれど、明日も明後日も食べたくなるくらいだ。

f:id:c--cgn:20170331121925j:plain

カレーの味を再確認したところで、本日の議題である『薬味』を味わう事にしよう。一体どんな味の変化をもたらせてくれるのだろう。そしてぼくの体調も変化してくれるだろうか。

f:id:c--cgn:20170331122415j:plain

美味い。

もともとのカレーの旨みを生かしているのだ。口に入れた『薬味』は、決して味が強いわけではない。どちらかというと、さっぱり系だ。

 

コクのあるカレーには勝てない。そして、カレーがある場所に無くても良い存在でもある。だがそこには優しさがあり、カレーを陰で支える事に徹していた。

細かく刻んである3つの食材の食感も良く、良い仕事をしているように思える。

 

言うなれば……

f:id:c--cgn:20170331122446j:plain

高橋一生さん演じる小野政次だ。

 

「あのね、この『薬味』はね、政次なんだよ、政次。高橋一生さん演じる小野政次はね、子どもの頃から辛い立場にあって、そんな中、おとわ(のちの直虎)への恋心を抱くんだけど、おとわは全力で拒否しちゃうんだ。辛いよね、政次。本当に辛いよ。大人になっても、次郎法師(直虎)に「俺と夫婦になるか」って冗談っぽく言うんだけど、普通にあしらわれて、挙げ句の果てには第10話「走れ竜宮小僧」で本当に不憫な役回りを演じるんだよ。でもね、それでもね、政次は根が賢くて、次郎法師(直虎)への恋心を忘れないんだ。ひとまず影で支えることに徹するの。そう考えると、この『薬味』は小野政次なんだよ」

 

と、つい言葉に出してしまうほど、この『薬味』は小野政次であったのだった。気付いたらぼくの体調も、割と良い感じになっている。ありがとう、「CURRY UP」。

f:id:c--cgn:20170331122553j:plain

▲あのTシャツはどうやったら購入できるのだろうか

 

2軒目 初台スパイス食堂 和魂印才たんどーる(初台

京王新線という少々マニアックな路線にあり、新宿駅からも徒歩で行ける距離にある「初台」駅。

 

専門学校に通っていた頃、とある友人がこの街に住んでいた。彼は「ナンバーガール」というバンドが好きで、ぼくのiPodに「ナンバガ」をたくさん入れてくれた。いまでも彼と一緒にカラオケに行くと、「鉄風 鋭くなって」という曲を必ず一緒に歌う。少し殺風景に見えるこの街だが、ぼくにとっては思い出がたくさん詰まった良い街なのだ。

f:id:c--cgn:20170331122630j:plain今回訪れるカレー屋は、伝説のカレー屋『初台スパイス食堂 和魂印才たんどーる』。

 

ちょっと昔、西武新宿線の「沼袋」というこれまたマニアックな駅近くで、東京中のカレーマニアたちを虜にしたインド料理屋「新・印度料理たんどーる」という店があったのだが、店主の塚本氏が病に倒れ、やむをえなく2015年に暖簾を下す事に。

 

しかし、足繁く通っていた常連さんからの「もう一度」という声や、「自分には料理しかない」という塚本氏の気持ちの強さで、初台に新店舗を出す事が決定。2016年の5月、伝説のカレー屋がこの地で復活したのであった。

f:id:c--cgn:20170331122658j:plain

たんどーるのカレーは、ちょっと特殊だ。

梅や昆布、ゴマ、ひじきなどの「和素材」で旨みを作り出すのである。

 

一般的な「カレー」を思い浮かべていると、運ばれてきたそのビジュアルにも驚かされるだろう。

f:id:c--cgn:20170331122826j:plain

いわば、これぞ「日本のカレー」なのかもしれない。

週によってその組み合わせは異なり、訪れた日の献立は、左から「根菜カレー」、「豚ひき肉と小豆の黒ゴマキーマカレー」、「鶏ひき肉とナンコツのキーマカレー」となっていた。 

f:id:c--cgn:20170405145749j:plain

たんどーるが提供する全てのカレーには、万能ねぎ・貝割れ大根・生姜・ミョウガ・青じそなどを刻み合わせた「和」の薬味がトッピングされている。まずは「鶏ひき肉とナンコツのキーマカレー」からいただくことにした。

 

こちらのカレーは+100円で「梅干し」をトッピングすることができる。カレーに梅干しとは、一体どのような味わいなのだろうか。

f:id:c--cgn:20170331122848j:plain

いただきます」

f:id:c--cgn:20170331123021j:plain

まずはカレー単体で。ナンコツのコリコリとした食感がたまらない。バターを連想させる風味、そしてコクも感じられるのだが、店主の塚本氏によると、これらの味わいはスパイスや玉ねぎ、ナンコツ、野菜のダシなどで生み出しているそうだ。

続いて、トッピングの梅干しと一緒に食べてみる。口に入れた瞬間、脳みそが驚いた。辛さと酸っぱさの掛け合わせが、舌を刺激してくる。不思議な感覚だが、やみつきになる美味しさだ。これほど美味しいカレーを、僕は食べたことがない。

f:id:c--cgn:20170331122929j:plain

続いて「根菜カレー」をいただく。こちらは大根・人参・蓮根・ゴボウといった根菜類が具材となっている。シャキシャキとした食感と、個々の野菜が持つ味わいをしっかりと感じられた。ピリッと効いたスパイスが、味を一層深く引き立てている印象だ。

f:id:c--cgn:20170419010903j:plain

最後は「豚ひき肉と小豆の黒ゴマキーマカレー」を食べてみる。こちらはガリをターメリックやブラックペッパーなどのスパイスと一緒に漬け込んだ「ガリのスパイス漬け」が薬味としてトッピングされている。

f:id:c--cgn:20170331122958j:plain

豊かな黒ゴマの風味が、歯を動かすたびに口内に広がり、強い旨みと一緒に喉に流れ込んでいく。先ほどよりもスパイスが効いており、若干の辛さを感じるが、とても美味しい。 甘味のある「ガリのスパイス漬け」が、このスパイシーな辛さを優しく抑えこみ、さらなる旨味を引き出しているようにも思えた。

f:id:c--cgn:20170331122908j:plain

ちなみに、薬味もそうだが、たんどーるは「付け合わせ」も特徴的だ。もしかしたらこの付け合わせが、僕の身体の不調を治してくれるかもしれない。そんな希望をもって、カレーと一緒に食べてみる。

 

写真左の漬け物は「かぶの甘酢スパイス漬け」。ほどよい酸味がカレーの旨味を引き出してくれそうだ。

 

真ん中は「炒め玉ねぎとスパイスのポテトサラダ」だ。というか、ポテトサラダはカレーの付け合わせとして味わうのは正解なのだろうか。期待と不安に胸が膨らむ。

 

一番右の「大根と人参と高野豆腐のスパイス煮」は、なんと煮物である。煮物とカレーを一緒に食べるなんて、聞いた事がなかった。とても興味深いな。

 

f:id:c--cgn:20170331123052j:plain

▲高野豆腐の煮物

この3種類の『付け合わせ』が、ぼくの持病のぎっくり腰……

f:id:c--cgn:20170331123114j:plain

▲かぶの甘酢スパイス漬け

胃腸の不安定さ……

f:id:c--cgn:20170331123133j:plain

▲炒め玉ねぎとスパイスのポテトサラダ

偏頭痛を治してくれることを祈って。

f:id:c--cgn:20170331123153j:plain

ん…。

なるほど……。

そういうことか……。

f:id:c--cgn:20170331123212j:plain「この3つの『付け合わせ』。見た目は全然異なるようだけど、カレーと一緒に食べるとどれも本当に美味しいね。どれも絶妙なバランスで、カレーを支えているよ。まず最初に食べた煮物。これは瀬名だね、瀬名。菜々緒さん演じる、瀬名だよ。え? 知ってる? 瀬名はね、野心家ではあるものの、母との約束を果たそうと強く生きる女性なんだ。瀬名は直虎にとっては生涯唯一の女友達。時間をかけて友情を築き上げていくの。正直ぱっと見、こりゃ合わないんじゃないかと思った煮物だったけど、口に入れた瞬間に全く問題ないって事がわかった。菜々緒さんも、悪女の役をよくやっているし、コウさんとは合わないんじゃないかと思ったけど、演技を見ててガラッと印象が変わったもんね。こりゃ親友になるわって感じだったもん」

f:id:c--cgn:20170331123249j:plain

「2つ目の甘酢漬けは、南渓和尚小林薫さん演じる南渓和尚だよ。今回は深夜食堂じゃなくて、僧侶の役をやっているんだけど、これがまた良いんだよね。静かな佇まいなんだけど、時には策を巡らして、でもちょっとダメ男って感じで。それでまた、何を考えているかわからない。ひょっとしてこの人がヒーローなのかって思わせちゃう。そんなところが、南渓和尚にそっくりなんだよね」

f:id:c--cgn:20170331123303j:plain「最後に炒め玉ねぎとスパイスのポテトサラダ。略してポテサラ。このポテサラはね、財前直見さんが演じた直虎のお母さん、千賀だよ。千賀はねえ、強いんだ。そりゃあ舞台が戦国時代だから、強くなきゃいけないっていうのはわかるんだけど、その中でもとても芯が強い女性なの。時にはおとわのことを叱ったりすることもあるんだけど、そりゃあやっぱり母親だから、おとわのことをちゃんと見てるし、支えてるし。そう考えると納得がいくよね。このポテサラも、カレーを支えてるんだ。強いように見えるけど、本当は子供に甘いお母さん。甘いジャガイモがカレーをより美味しく、強くしていくんだよ」

 

うわ、危ない。急に3つも『付け合わせ』を食べて、口が達者になってしまった。変なことを口走っていないだろうか。インターネットのみなさんに嫌われないだろうか。

 

まあとにかく、お腹も膨れてきたし、体調は万全だ。店前で記念撮影をして、次の街に向かうとしよう。

f:id:c--cgn:20170331123332j:plain

 

3軒目 サンマルコ東武池袋店(池袋

池袋が嫌いである。

池袋ウエストゲートパーク」(通称I.W.G.P.)はご存知だろうか。作家の石田衣良さんが書いた小説がもとになり、長瀬智也さん主演でテレビドラマ化された、池袋を舞台とした伝説的な作品だ。

 

中学生の頃、この作品に出会ったぼくは、「オトナ」ってものにとても憧れた。I.W.G.P.に出てくるキャラクターたちは、年齢は「大人」だがやっていることは「オトナ」だ。

 

無理にカタカナを使ってカッコつけても良いってくらい、マコトもタカシもシュンも、芯が通ったカッコいい「オトナ」だった。そうして気付けばぼくも、I.W.G.P.の登場人物と同じくらいの年齢になっていたのだが、自分は何も成し遂げていないってことに正直失望する。

 

池袋に来ると、毎回この思いがふと湧くのだ。だから池袋は嫌いなのだ。とはいえ、もうちょっと頑張ってみるかなっても思いも出てくる。そうして1年に1回は、自分の立ち位置を確かめるため、池袋行きの切符を買っている。

f:id:c--cgn:20170331123416j:plain

3店舗目、きょうのラストを飾るのは、そんな池袋の街にある「カレーハウス サンマルコ東武池袋店」。

f:id:c--cgn:20170331123428j:plain

東武百貨店池袋店地下2階・プラザ館にあるこちら。

ヨーロピアンカレー専門店として昭和58年に大阪に1号店をオープン。現在は関西を中心に店舗を展開しているそうだ。美味いカレーが比較的安価で食べられるということで、平日・土日問わず盛況とのこと。

f:id:c--cgn:20170331123448j:plain

店一番の人気の、「ビーフカレー」をいただく。

上質のビーフとフレッシュ野菜に20数種類のスパイス、フルーツ、ヨーグルトを加えて仕上げたビーフカレーは、サンマルコ自慢の一品だ。 

f:id:c--cgn:20170331123503j:plain

フルーツとヨーグルトを加えているためか、食材の旨味が強く出ている。

また、スパイスが結構効いていることもあってか、本格的なカレーの側面を垣間見せてきた。やるなあ、サンマルコ。

f:id:c--cgn:20170331123528j:plain

「安心してください、忘れてませんよ」

 

なんて冗談が出てくるほど、テーブルの上にあって気になっていたこちらの薬味たち。中でも「キュウリ漬け」が一番人気だそうだ。 

f:id:c--cgn:20170331123555j:plain

今回は、味の想像がなかなか出来なくもあり、そして一番『薬』に近そうな気がする「パイン」を食べてみることにした。 

f:id:c--cgn:20170331123610j:plain

これは……

そうか、

そういうことだったのか……!!!

f:id:c--cgn:20170331123626j:plain

「しのちゃんがここにいた。しのちゃんだよ、しのちゃん。貫地谷しほりさん演じる、しのちゃんのことだよ。中尾彬さんの奥さんのことじゃないよ。直親の奥さんのしのだよ。しのはね、全く正反対の次郎法師(コウさん)とぶつかりながらも母として成長して、周りとは異なるアプローチで井伊家を守っていくんだ。時には夫(直親)の元いいなづけ、次郎法師(コウさん)の存在にプレッシャーを感じて押しつぶされそうになりながらも、自分を貫いて頑張っていくんだ。その生き方が、まさにパインと同じだってこと。パインはカレーに対峙してる。どちらも特徴的な味をしていて、それぞれがぶつかり合うんだ。でもなんだかんだ、お互いを認め合っていて、それが良い方向に行くこともあれば、悪い方向に行くこともある。今回は良い方向に向いているね。だって美味しいもん」

 

ゴダールの映画を語る面倒臭いアイツのように、カレーとパインの関係を語ってしまった。

それでも、食べていると口が勝手に動いてしまうのだから仕方がない。言いたいことも言えないこんな世の中はポイズンなんだ。これはもう男女関係と一緒で、言いたいことを心にしまっておくと、かえって関係が悪化するのと同じだ。

f:id:c--cgn:20170331123643j:plain

 

薬味を食べていると『おんな城主 直虎』を見ているような錯覚に陥ることについて

3店舗を1日で回った。カレーを1日で3食食べるのは、生まれて初めてかもしれない。

いくらカレーが好きといえども、さすがに3食はきついものがある。

 

が、薬味を一緒に食べることで、『おんな城主 直虎』の登場人物を想像し、戦国時代にタイムスリップした気持ちに陥る。

これは一種の『薬』に近いのではないだろうか。特に、今回のような一風変わった『薬味』だとなおさらだ。想像をかなり掻き立てられる。

 

うーん。

また、頭の悪いことをつぶやいてしまった。まるで風が吹いていないのに凧揚げをするようなものだ。

 

とはいえ、大好きなカレーを食べれて今日は満足である。体調もすこぶる調子がいい。ひざも痛くない。偏頭痛だってない。コウさんも今のぼくを見たら、「あら、なんだか顔色がいいわね」なんて言ってくれそうである。

f:id:c--cgn:20170331123655j:plain

そしてまあ、薄々気付いていたことではあるが、カレーの『薬味』にはいわゆる『薬』のような効果はない。

 

あすには体調は元どおりになっているだろう。

しかし、美味しいものを満足いくまで食べ、好きなものを語る。それだけで人は元気になるものだ。

 

ずっと一人で家に閉じこもっていると、そりゃあ元気がなくなるっていうのもうなずける。

 

そうだ、今年の目標は、「できるだけ外に出る」ってことにしよう。日光を浴びて、カレーを食べにいこう。まず一歩を踏み出そう。

 

こんな些細なことが、人の人生をちょっとずつ豊かにしていく。

日常にありふれた小さなことを積み重ねて、人は成長していくのだ。

いつかコウさんに褒められる日がくるまで、ぼくは経験値を貯めていくのである。

 

今回訪れたお店

※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。

 

 

著者・SPECIAL THANKS

f:id:c--cgn:20170331125710j:plain

長橋諒

1989年生まれ、東京昭島市出身。アパレル販売員を経て、Webライターの世界に。中島みゆきと中村一義が好き。

Twitter https://twitter.com/nagahashiryo

Instagram https://www.instagram.com/nagahashiryo/

 

撮影/インディ(ヒャクマンボルト)

編集/ポメラニアン高橋(ヒャクマンボルト)

 

Copyright© Gurunavi, Inc. All rights reserved.