一本締めと一丁締めの違い、わかりますか?これぞ日本の宴会文化「手締め」の種類とマナーを調査してみた

飲み会の終わりに、手締め(あるいは手打ち)を行うことはありませんか?最もメジャーなのは「一本締め」と呼ばれるもの。「シャシャシャン/シャシャシャン/シャシャシャン シャン」と手を叩くパターンです。名古屋ではオリジナルの手締め「ナモ締め」を普及させようという動きもあります。名古屋独特の「~なも」という表現を用いた手締めです。(名古屋(名駅) 歓迎会・送別会

一本締めと一丁締めの違い、わかりますか?これぞ日本の宴会文化「手締め」の種類とマナーを調査してみた

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会社の飲み会の終盤、「手締め」(もしくは「手打ち」)を行うことがありませんか?

「お手を拝借」といわれて、当たり前のように手を叩いているかもしれませんが、その掛け声やリズムは実は"当たり前" ではないかもしれません。この手締めにも地域による違いが存在しています。

例えば名古屋には「なも」(「ですね」という意味)という名古屋弁を織り込んだ「名古屋ナモ締め」という手締めが存在します。これは2014年に始まった取り組みで、「名古屋ナモ締めPROJECT」を中心に普及活動を行っているそうです。

 

今回は、そうした地域による手締めの違いを調査するため、「あなたの働く地域で行われている手締めを教えてください」というアンケートを、全国各地のサラリーマン100名に実施しました。

アンケート結果からは、やはり地域独自の手締めがあることがわかりました。転勤経験者の中には、なじみがない手締めに面食らってしまった方もいるよう。日本全国の手締めシェアや分布を知って、「どこの飲み会にも参加できる!」といえるくらいの心構えを持っておきましょう!

 

圧倒的なシェアNo.1は「一本締め」

まずは手締めのシェアからチェックしましょう。結果は以下のとおり。

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1位:一本締め・・・64%
2位:三本締め・・・20%
3位:一丁締め/関東一本締め・・・10%
4位:大阪締め・・・3%
4位:博多手一本・・・3%

自分の地域で行われている手締めはありましたか?続いては、それぞれの手締めについてみていきましょう。 

 

1位:とりあえずマスターしておきたい「一本締め」

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6割以上と圧倒的なシェアを誇るのが「一本締め」でした。

【一本締めのお作法】

「お手を拝借」
「ィヨーオッ」
全員で手拍子:シャシャシャン シャシャシャン シャシャシャンシャン

もっとも汎用性が高いタイプとして、真っ先にマスターしておくべき手締めといえるでしょう。飲み会のメンバーがさまざまな地域の出身者で構成されている場合も、一本締めを選んでおけば間違いなさそうです。

あまりにスタンダードなため、下記のようなコメントも寄せられました。

普段からどの飲み会でも手締めは一本締め。このアンケートで、こんなにも種類があるのかと知って驚いている。(愛媛県・42歳・男性)

 

2位:実は1回ずつ意味が違う!最もフォーマルな「三本締め」

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第2位となった手締めは「三本締め」でした。一本締めを3回繰り返すパターンと考えていただければOKです。あまり知られていませんが、三本締めの1回目は主催者へ向けて、2回目は来賓・来客へ向けて、3回目は残念ながらその会に不参加となった方へ向けて行われるものとされています。

ある程度の長さがあることから、最もフォーマルな手締めの形ともいえるでしょう。

【三本締めのお作法】

「お手を拝借」
「ィヨーオッ」
全員で手拍子:シャシャシャン シャシャシャン シャシャシャンシャン
「イヨッ」
全員で手拍子:シャシャシャン シャシャシャン シャシャシャンシャン
「もう一丁」
全員で手拍子:シャシャシャン シャシャシャン シャシャシャンシャン

 三本締めについては、以下のようなコメントが寄せられました。

一本締めも行われるが、どちらかといえば三本締めの方が多い。ある程度の長さがあるからかもしれない。(東京都・35歳・男性)

やはり三本締めが一般的だし、それが当たり前な地域なので。(山形県・35歳・女性)

 回答者の方が住んでいる山形のある地域では三本締めがメジャーのようですね。

 

3位:いちばん簡単!「一丁締め/関東一本締め」

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3位となったのはパンっと一度だけ手を叩く「一丁締め」です。先ほどの「一本締め」と区別するために「関東一本締め」とも呼ばれます。

【一丁締め/関東一本締めのお作法】

「お手を拝借」
「ィヨーオッ」
全員で手を叩く:パン

一丁締めと一本締め、紛らわしいので、自分が音頭をとることになったら、先に「いよぉ~、パンって1回だけ手を叩くほうですよ!」などとアナウンスしたほうが喜ばれそうですね。現に、このようなコメントもありました。

私の近辺では、あらかじめ「関東一本締めで」と宣言しておいて手締めをします。(石川県・61歳・女性)

この一丁締めは、「1人だけ一本締め(シャシャシャン……)のつもりで叩いてしまった……」という犠牲者が出るリスクも高いので、なおさら事前のアナウンスをしたほうが親切ですね。

さらに、一丁締めが選ばれる理由として、周りへの配慮がありました。

昔は三本締めが多かったが、周りに気を遣うような場所などでは、手短に手締めをするため、いつのまにか一丁締めになっていった。(茨城県・49歳・男性)

一丁締めは、三本締めや一本締めに比べてだいぶ簡略化された手締めです。上記のコメントにもあるように、退店時間が迫っている状況などではパパッと終わる一丁締めがふさわしそうです。お店や周囲の環境だけでなく、アンケート結果をみていると、参加者や来賓の方に時間をとらせないという理由で選ばれることもあるようです。 

 

4位:セリフが多めな「大阪締め」と「博多手一本」

4位には地域色が濃い手締めがランクインしました。1つが「大阪締め」、もう1つが「博多手一本」です。実は両者はよく似ているのですが、これは大阪締めが博多手一本のルーツになっているから、といわれています。

大阪締めのお作法】

「打ちまーしょ」あるいは「打ちまーひょ」
全員で手を叩く:パンパン
「もひとつせ」
全員で手を叩く:パンパン
「祝(いお)うて三度」
全員で手を叩く:パパン パン

博多手一本のお作法】

「よーぉ」
全員で手を叩く:パンパン
「もひとつ」あるいは「まひとつ」
全員で手を叩く:パンパン
「祝(いお)うて三度」あるいは「よてさん」など
全員で手を叩く:パパン パン

一本締めや三本締めなどに比べると、いずれもセリフが多いことがわかります。特に博多手一本は、宴会の席のほか、結婚式やお祭りなど、おめでたい場では一般的となっているよう。

なお、大阪締めも博多手一本も回答してくださったのは3名。大阪締めは全員関西にお住まいの方でした。一方の博多手一本は2名が福岡県在住の男女、残り1名が宮城県の方でした。出身地まではアンケートで聴取していませんが、福岡ご出身の方なのかもしれません。

 

まとめ

これまで紹介した手締めですが、1~3位はそこまで地域差が出ませんでした。もしかしたらディテールが異なる、ということはあるかもしれませんね。

一本締め・・・シェアNo.1なだけあり全国的に普及
三本締め・・・一本締めの派生となるため、やはり地域にかかわらず普及
一丁締め/関東一本締め・・・関東中心だが、東北や関西の方もちらほら

 

手締めには意外と種類が多く、地域によっても手法が異なることが伝わったでしょうか。転勤・転職で引っ越す可能性の高い人は、「オイオイ、お前のせいで締まらなかっただろ!」などと突っ込まれることのないよう、引越し先の手締めはインプットしておいたほうがよさそうですね。 

 

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