福岡のみなさん、この顔に見覚えはありませんか?
そう、屋台「小金ちゃん」の祖、小金ちゃんです!
「小金ちゃん」といえば、天神の昭和通り沿いに店を構える福岡を代表する屋台。福岡名物「焼きラーメン」発祥の店ですね。
屋台は、ご覧の通り連日連夜・行列!
週末はさらに人が押し寄せ長蛇の列!
観光客から仕事帰りのお父さんまで、いつも多くの人で賑わいを見せています。
しかしそれゆえに、地元民にはちょっと近寄りがたい屋台でもあるんですよね…。
(せっかちな博多っ子は、待つのも並ぶのも好かんとよね~)
福岡に住んでいるのに
・小金ちゃんの焼きラーメン食べたことない!
・小金ちゃん入りたいのに、行列のせいで入れんばい!
なんて人がいるのでは…!?
今日は、そんなお悩み(?)を解消できる、とっておきの穴場をご紹介します!
小金ちゃんの焼きラーメンが、屋台以外で食べられる
まずは、屋台「小金ちゃん」の向かい「舞鶴1丁目」交差点に目を向けましょう。そう、「親富孝(親不孝)通り」の入口です。
そのまま「親富孝(親不孝)通り」に入り、2つめの角を右に曲がると・・・
雑居ビルが並ぶ路地に出るんですが・・・その一角に、なんと・・・居酒屋「小金ちゃん」?
2016年4月、実はひっそりと2号店がオープンしていたんです!小金ちゃん初体験の後輩Mと、恐る恐る2階へ上がり、扉を開けば・・・。
屋台じゃない!
居酒屋バージョンの小金ちゃんがお出迎え♪
カウンター席を中心に、奥にはゆったりとしたお座敷もあり。
どっからどう見ても、正真正銘の居酒屋
お店を切り盛りするのは、創業者・小金ちゃんのお孫さん、現在屋台を営む大将の息子さんである村上寛歩さん(右)!
お隣は、村上さんと息がぴったりのスタッフさん♪
村上店長:
「屋台に行ったけど入れなかった、もっとゆっくり小金ちゃんの味が楽しみたい。そんなありがたい声をくれる地元の常連さんに後押しされまして…。僕がこの店を任されることになりました」
なるほど。地元民や常連さんにとってはカナリありがたいですね!料理も楽しみだー♪
屋台にはない楽しみ方:豊富なメニュー
何はともあれ、まずは生ビールでかんぱ~い!
屋台「小金ちゃん」には瓶ビールしか置いてませんが、ここでは生が楽しめます♡
お通しのタケノコとゴボウのキンピラもうまっ。かわいい「小金ちゃん」皿に盛られて出てきました♪
お店で使われているお皿はもちろんオリジナル。
何と1枚500円で購入できるそうですよ! これお土産に欲しいかも~。
屋台では出せない「刺身」や「アヒージョ」をはじめとした居酒屋限定メニューもズラリと並んでいます。
焼鳥も、屋台は「豚バラ」「砂ずり」「ウインナー」しか置いていないそうですが、
ここでは15種類も楽しめますよ。もつ鍋も気になるな~。
味がしっかりと染みた1個120円のおでん
定番の大根にこんにゃく、餃子巻きをチョイス!1個120円です。
関係ないけど、餃子巻きって、福岡を中心とした九州にしかないって本当ですか?
小金ちゃんの名物「めんたいこんにゃく」(500円)
なまもの禁止の屋台では「炙り」しか提供できませんが・・・居酒屋では「生」もOK!
生か炙りかを選べます。どっちにするか悩みまくっていたら、親切に半分ずつ出していただきました!
こちらは生タイプ。プリッと弾力あるこんにゃくの食感、明太子の辛味が弾けるー!
炙った方は香ばしさが加わって、これまたうまっ! この新食感はクセになりそう。
さらに、香ばしく食欲をそそる香りがふわぁ~っと漂ったかと思えば・・・
村上店長:
「おまたせしましたー!オススメのホルモン焼きです」
▼「ホルモン焼き」(580円)
屋台でも人気の塩味をチョイスしました♪シャキッとしたキャベツにプリプリのモツ。これはビールが止まらんー!
ちなみに居酒屋限定で「コチュジャン味」もありますよ。
ホルモン焼きに夢中になっていると・・・
「どてやき、いただきま~すっ♡」
後輩Mが満面の笑みで、「どてやき」に食らいついてるー!?
ちょ、ちょっと待て、先に写真くらい撮らせてー!
こちらも屋台で人気の一品「どてやき」(580円)。味噌ダレで煮込まれた牛スジは、トロットロのぷるっぷる♡
ちょっと甘めの味付けは、焼酎にも日本酒にもバッチリ合うわ~!
それに煮汁も旨いんよね。
と、いうことで、ご飯・小(120円)も頼んじゃいました♡
ホカホカのご飯に、どてやきをのせて・・・
カカカカカーーーッ!
一気にかき込めぇッッッ!!!!
ん~、間違いない旨さやね。ちなみに最初からどてやきとご飯が食べたい方は「どて丼」(600円)を頼むとお得ですよ♪
いよいよ真打登場!これが元祖の味
さて、アレコレ飲み食いして、そろそろ〆の時間。
正真正銘の元祖「焼きラーメン」(700円)のお出ましです!
オプションで生卵も付けられま~す♪
まずは、アテとして味わうべく、冷酒も追加しちゃいましたよ~♡
最初はそのまま味わうべし!
いまさらですが、「焼きラーメン」とは・・・
炒めた野菜や豚肉、カマボコに細麺を加え、豚骨スープを絡めながら煮込み、仕上げにソースをチャッと加えた、小金ちゃんオリジナルラーメンのこと。最後にどてやきの煮汁をサッとかけるのもポイントなんだとか!
博多ラーメンならではの細麺に、濃厚かつまろやかな豚骨スープが絡みついてます!
この“ふにゃトロ~”な独特の食感がイイ~♡
辛子でアクセントを付けるべし!
辛子をちょいっと混ぜ込んで食べれば、まろやかな旨味の中にピリリと小気味いいアクセントがきくぅ!
ソースの香ばしくほのかな酸味にもよく合う。お酒にもすごく合う~
卵を混ぜ込んでズルズルすするべし!
酒のアテとしてしばらく味わったら、最後は卵をくずすして、まろやか~にいただきましょう。口当たりがぐんと優しくなって、これは最高の〆メシになるね~。
いやぁ、あの「小金ちゃん」を“居酒屋”で満喫できるなんて、何だか感無量。屋台の雰囲気はもちろん格別ですが、時間のない方や地元民はこっちが断然使いやすいですよ。だって(いまのところ)並ばない!寒くない!トイレもあるから(笑)
奥のお座敷はゆったり広々♪ 要望に応じて宴会コースなんかも予約できるそうですよ。この日も、早速常連さんが予約されてました。
入口にはお持ち帰り用がスタンバイ
持ち帰り用の「焼きラーメン」&「とんこつラーメン」も販売されてるー!
「焼きラーメン」は、昭和43年に誕生したんですね・・・
これは福岡土産に喜ばれそう♡
ストラップやTシャツ(しかも夏限定)まであるとは、小金ちゃんヤリ手やな……。いまのところは、並ばずに食べられますが、情報が広まるのはもはや時間の問題か・・・!?
みなさん、いまのうちに元祖の味を楽しみに行ってくださいねー!
紹介したお店
「居酒屋 小金ちゃん」
電話:090-8831-0074
営業時間:17:30~24:30(LO)
定休日:不定
※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。
「てんぷらひらお 天神店」が大名に移転!?など福岡グルメ記事はこちら
著者・SPECIAL THANKS
えり もりか
福岡・九州の編集プロダクション・シーアール所属。
福岡生まれ・博多湾育ちの呑み喰い道楽女子(グルメライター)。
Twitterでの食べ歩き日記をきっかけに、編プロへ電撃移籍。
グルメ情報誌ソワニエや福岡ウォーカーの編集・ライティングを中心に、年間300軒以上のグルメ取材をこなす。得意ジャンルはラーメン以外。高級ランチから路地裏の酒場までオールマイティに、日々放浪中。
Instagram:https://www.instagram.com/morika0812/