日本酒ブームの昨今、色んな銘柄の日本酒を試してはみたいものの、一合単位でオーダーしていくと何種類も飲めないし、結構な金額になってしまう。
そしてそもそも、店員さんに「お好みの味は?」と聞かれても、そこまで通と言えるほどのうんちくも持っていない。
今回はそんなちょい飲みの酒好きたちが、肩肘張らずに自由に楽しめる秘密の酒場を見つけてきました!
ここに来ればもう、ビールを飲むのと同じような感覚で、好きな銘柄の日本酒をガンガン選んで、「カンパーイ!」と気軽に声をあげる事もできるのです。
秘密の酒場は横浜・馬車道に。2016年11月にオープンしたばかりの新店
ここはJR関内駅から徒歩5分ほどの場所。ハマっ子の間ではお馴染み過ぎる、勝烈庵の総本店からほど近い場所に、こっそりとこんな看板が出ております。
全国の地酒100銘柄、3240円で時間無制限飲み放題
十四代、獺祭、而今(じこん)、新政も一杯は必ずのめるんです!
そもそも30種類や50種類の飲み放題までは聞いた事があっても、100種類となると完全に異次元。しかも人気のプレミア日本酒が必ず飲めて、時間無制限且つ持ち込みすら自由で3,240円・・・。
そんなフリーダム過ぎるサービスが本当にあるのでしょうか?
ちなみに日本酒セルフ飲み放題「SAKE SPOT」と書かれたお店の入り口がこちら。
う~ん、かなりの雑居ビル感。
この薄暗い階段の先、二階にそのお店はあるようなのです。
しかもこちらのお店、時間無制限の飲み放題に加え、「途中退場や再入場すらも自由!」と書いております。完全にホワイトでお客さん想いのお店なのか、はたまたそうは簡単にいかない何かがあるのか・・・。
という事で、我が身をもって確認してみる事にしました。
全然飲食店っぽくない雰囲気の階段を上がっていくと、見えてくる店の灯り。
恐らく毎日馬車道周辺を歩いている人であっても、このお店の存在には気づいてないかもしれません。
二階のドアの先に広がっていたのは、酒好きもびっくりのフリーダム空間
ドアをガチャっと開け「こんばんは~」と中へ入ってみると・・・
そこにはどこかのオフィスの会議室のような空間が。仕事でよく見る白い長机と丸椅子、そして机の上に無造作に置かれている鍋。
あらら、どこかの会社が社内の宴会でもやってるのか・・・
一瞬、人の会社の宴会に来てしまったような気になるのですが、実はこちらの日本酒SAKE SPOTさんではこれが標準なのです。
ちなみに店内には予備の長机もあるので、人数に合わせて机を増設するのもOK。前金として一人3,240円(税込)を支払えば、驚くほどいろんな楽しみ方ができるお店なのです。
実はココ、日本酒セルフ飲み放題で有名な名店「日本酒セルフ飲み放題 やまちゃん」が、神奈川で初めて出店
お店にいた店主さんに前金の支払いを行って話を聞いてみると、実はココ、日本酒100種類飲み放題、持ち込み自由、出入り自由で有名な新宿御苑の名店、「日本酒セルフ飲み放題 やまちゃん」のお弟子さんが開いたお店なのだとか。
もちろん神奈川では初出店だそうで、全国に4店舗しかない「やまちゃん公認」のお店なのだそうです。
「まぁまぁ、まずは一杯!」という事で、のっけからいきなりの「獺祭スパークリング」で乾杯!
こちらでは前金として3,240円(税込)を支払うと、こんな感じの青い札とリストが手渡されます。
この青い札と引き換えに、様々なプレミア日本酒の中から好きなものが飲めるのだそうですが、そのリストの中身もまた凄い。
・新政
・飛露喜
・田酒
・獺祭
・而今(じこん)
などなど・・・日本酒好きなら「おおっ!」と言いたくなる銘柄がズラリ。基本的な仕組みとしては青い札と引き換えではあるものの、札がなくなれば原価(現金)で飲ませてもらうこともできるのだそうですよ。
とりあえず、酔っぱらってしまう前にしっかり味わっておこうと思い、「獺祭スパークリング」の次は「亜麻猫」のスパークリングを。「うわ~、ココ、いいかもしれない!」と思ってからが始まり。このお店はこれからがどんどん楽しくなっていきます。
店内には3つの冷蔵庫が置いてあり、好きな銘柄の日本酒が飲み放題になっています。
ここでは
・ラベルのフィーリングで日本酒を選ぶもよし
・蔵元や産地にこだわって日本酒を探してみるもよし
・100種類の日本酒を一口ずつ、全部飲み比べてみる事だってOK
なのです。
そしてもし日本酒選びに迷ったら、この必殺「日本酒リスト」を見れば一目瞭然。好きな日本酒を飲みながらリストで品定めをし、次はコレを飲んでみよう!といった事もできてしまいます。好きなものを好きなだけって、シンプルだけど最高だよ!
気がつけば店内を歩き回り、せっせと一升瓶を持ち運んでの飲み比べ。もう個別の銘柄が云々というよりは、なんでも揃っているこの空間が大好きになってくる・・・。
中にはこんなワインのようなボトルもありました。ラベルの表を見てみると、長野・小布施のワイナリーで造られている希少な日本酒と書かれていて、どことなく気品溢れる雰囲気なのですが・・・
ラベルの裏を読んでみると、造り手の想いと熱い語りが半端ない!
「我々をバカにしているのか!!~」のくだりを読みながら、希少なこのお酒を飲んでみるのも一興です。
このお店は持ち込み・出入り自由なので、こんな事もできてしまう
最初にご紹介しましたが、こちらの日本酒SAKESPOTさんは、食材の持ち込みや店の出入りすらも自由。しかも、すぐ隣にはコンビニもある!という事で、早速コンビニに行って好きなおつまみを買ってきちゃいました。
日本酒SAKE SPOTさんの店内には、電子レンジや鍋、フライパン、箸や調味料、お皿などの一式が揃っているので、いきなり鍋をつつき始める事もできてしまうのです。
さらにパーティー気分で楽しみたい時には、ガスコンロやホットプレート、タコ焼き器だって置いてあります。
もはや「なんでもありやん!」のこの状態、これらの道具や器械も全て無料で使ってOKとのことなので、気前の良さに脱帽です。
この日はお店に来ていた方々も交え、突然の鍋パーティーを開催。寒~いこの時期に、好きな日本酒を飲みながらの鍋は最高にホットな体験!いつしかお客さん同士でも会話が弾む感じになってきました。
さらに自分で作るのが面倒くさい、とにかく楽をしたいという人なら、近所のお店から出前を取ったり、電話で注文して後から取りに行くというような事も可能(もちろんこれらの支払いは実費ですが)。
店内にはこんな感じでショップカードが置いてあるので、好きなお店に注文できるシステムになっているのです。
お店の中から電話でサクッと注文できてしまうこのシステム、本当に機能するのだろうか?と思い、試しに近所の和食店に電話で注文してみると・・・
近所にある和食店さんまで取りに行ってみると、お店のお父さんが待ってくれていた!
「せっかくだから、ちょっとサービスしといたよ!」と優しいお店のお父さん(感動)。日本酒SAKE SPOTさんから、本当に気軽に注文できるシステムになっておりました。
そんな訳で、お刺身用のアジを使った、美味しそうなフライとサラダもゲット。酒の肴が一気に充実し、宴会の第二部がスタートです!
途中で外出しても、「ただいまー!」とお店に戻れば、もう気分はお友達の家状態。横浜・馬車道にひっそりとオープンした日本酒SAKE SPOTは、日本酒好きの社会人たちが夜な夜な集まる、超ホットなスポットでした。
このお店には男性同士はもちろん、女性同士のお客さんや会社の同僚メンバーというような人たちもいて、様々な人たちが思い思いに日本酒を楽しむ事ができる隠れた社交場。馬車道・関内周辺のエリアでは、今後益々面白いスポットになる予感ですよ!
※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。
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著者・SPECIAL THANKS
取材・編集/呑兵衛ねーさん@ソーシャルグッドマーケティング