みなさん、激安居酒屋と聞いてどんな居酒屋を思い浮かべますか?
どうも、ライターのいちじく舞です。 私の経験から申しますと…
- 実物がメニュー写真より、そこはかとなく少ない(皿の柄はメニューに忠実)
- 「あれ?もしかしてこれ……家で作れる?」クオリティ
そんな印象を抱いてしまっていた過去のわたしに言いたい。
黙って神田に行け。と。
そう、神田には激安にもかかわらず、店主こだわりのお料理を、太っ腹な量で出しているお店があったのです!
200円で飲み食いできる神田のオアシス
神田から5分ほど歩いたところにある「イチゴー」。夕方は仕事帰りのお父さんたちでにぎわいますが、今回はその前に伺いました。
どこか昭和の香り漂う店内、なぜか天井にはミラーボール、だけどオーナーの趣味でBGMはソウルミュージック。
(※火曜日だけ、「歌謡曲」だそうです。ダジャレです。)
混沌としていますが、ついつい長居してしまう居心地のいい空間がそこには存在しています。
そして何といっても、イチゴーは店頭で大々的に謳っている通り……
豊富なおつまみが基本価格200円で提供されています!
すべてのメニューがキャッシュオンスタイル(カウンターごしにメニューを注文し、その場で代金を払うシステム)になっていますよ。
200円メニューの品数も豊富
「200円ってことは、そんなにたいしたもの置いてないんでしょ」と思われる方もいるでしょう……しかし!イチゴーはそんな予想を鮮やかに裏切ってくれるのだ!!!
メニューに値段表記がないものが200円。日によって変動することがあります。刺身もあるしサンマの塩焼きなんてのもある!どれにしようか盛大に迷いますね。
忘年会、新年会が続き……金欠で風通しがよくなったお財布にも優しい、サラリーマンにとって女神のような価格設定。
そして肝心の味も、200円の価値がゲシュタルト崩壊しそうになるほど、太っ腹な量で手の込んだ絶品メニューばかりだったのです!!!
手間ひまかけたこだわりのメニュー
200円という激安でありながら、料理はきちんと、ていうかめちゃくちゃ美味。
この日いただいたオーナーのおすすめ料理を5品を紹介していきましょう。
ポトフ(200円)
写真でも伝わると思いますが、ゴロゴロと大きい野菜と鶏肉がふんだんに入っています。このポトフ、最低でも5時間は煮込んでいるのだとか。具材にスープがしみ込んで、口の中とろけてゆきます。
おでん(250円)
こちらのおでんは4時間ほど煮込んでいるそう。おでんの具に、だし汁が浸透し尽くしていて美味しい……!大根なんてしみっしみですよ。冬の至福、ここにありって感じ。
ブリ大根(200円)
つゆを濁らせないよう、ブリのあらを沸騰させずに3時間ほど煮込み、さらに大根を加えて3時間ほど煮込んだ一品。たしかに透き通っている…!
オーナーから「これはあなたが家でやろうと思っても出せない味だよ!」と爽やかに言われました。わかる。
サンマ塩焼き(200円)
引き締まった身に、絶妙な塩気!200円でサンマ1尾食べられちゃうのかぁ……
季節によって旬のメニューが変わるので、通う楽しさも増します。これから初物は神田で味わうことにします。
ナスしょうが(200円)
素揚げされたナスを、しょうがと一緒に味わうというもの。シンプルですが、これがたまんないんだな~!
カラッと揚げられたナスはしょうがによって甘味が引き出され、とにかくジューシー!永遠に食べられるお味でした。
5品も頼んだのに…
合計:1050円
ナスしょうが、ぶり大根、サンマの塩焼き、ポトフ、おでんで、漱石1人+50円です!
※おでんのみ250円
なんでこんなに安く提供できるの?
大盤振る舞いな量、手間ひまかけた下ごしらえ、どれもハズさない味……
なのになぜ、「200円」という圧倒的リーズナブルな価格で提供できてしまうのでしょうか。
気になったのでそのまま聞いてみました。
「オーナー!なんでこんなに安いんですか?なんか怖いです!」
「いっぱい仕入れていっぱい売るからだよ!」
答えはシンプルでした。
ちなみに、上の写真からもわかるとおり、オーナーの趣味は釣り。あの「つり情報」の表紙を飾ったこともあるとのこと。(お店の壁に飾ってあるので是非ご確認ください)
アウトドアや、釣りを極めた先に調理人としての道が拓けていたようです。
とってもチャーミングでチョイ悪な、イカしたオーナーがいるのも、この店の魅力です。
平日夜は仕事終わりのサラリーマンでにぎわっている「イチゴー」ですが、比較的空いているのが月曜日との情報も。
1回行けばリピーターになるお客さんも多い「イチゴー」。
あなたも、美味しくてお財布に優しい行きつけのお店を1つ増やしてみませんか?
紹介したお店
店名:立ち呑み処 イチゴー
住所:東京都千代田区神田司町2-15-9 武蔵野ビル1F
TEL:03-5577-6774
URL:https://ja-jp.facebook.com/kanda150/
著者・SPECIAL THANKS
ライター・コラムニスト/いちじく舞
1990年生まれ。シナリオを学んだ後、フリーライターとして活動中。
現在、雑誌「Samurai ELO」で恋愛コラムを担当。
得意分野は、グルメ・恋愛・中央線界隈
Twitter:https://twitter.com/ichijiku_mai
ブログ:千円以下アート宣言