福岡・天神には、4回美味しい究極のごまさば丼があるらしい
豚骨ラーメンに博多うどん、もつ鍋や水炊き、鉄鍋餃子やがめ煮、さらには本場の焼き鳥や焼きラーメンに至るまで、西のグルメ王国・福岡には数多の名物があります。そして地元福岡で昔から食され、訪れた観光客もその旨さに思わずハマるという名物の1つが「ごまさば」です。【PR】【博多魚がし 海の路】
博多にはごまさば定食やごまさば丼が美味しいと評判の定食屋さんがいくつかあり、熱々のごはんに新鮮なごまさばを乗せ、オン・ザ・ライスで味わうあの幸福感が堪らない!という人も多いかと思いますが、今回は究極とも言えるごまさば丼メニューが登場したと聞き、早速実食しに行ってきました。
噂の新メニューを注文したら、たくさんのセットが運ばれてきた
今回、博多天神にある「海の路」というお店で注文したのは「贅沢ごまさば丼」というメニュー。
注文してからしばらくすると、こんな感じの定食のようなセットがテーブルへと運ばれてきました。結構大きなセットには、様々な小皿や薬味が乗っています。
さらにすぐ後にはこんな感じの刺身も運ばれてきました。刺身にはさばだけでなく、季節に応じてかんぱちなどの新鮮な魚の刺身も付いてくるのだそうです。
へ~、なかなかお得な感じのセットのようです。
ココからの展開が凄かった!最初はごまさばを刺身で味わう
この日は昼ごはんを食べていなかったので、このさばの刺身の輝きを目にすると、急にお腹が減ってきました。
全国的にはさばを刺身で味わう事自体が非常に珍しいと思いますが、さばは傷みが早い魚のため、水揚げされて間もない、鮮度が高い状態でしか刺身を味わう事はできません。
そんな刺身に合わせるのは、普通の刺身醤油かと思いきや「3つのタレ」。
右側が刺身醤油で、上にあるのが「(卵の)黄身醤油」、そして左側は「自家製のごまだれ」なのだそうです。
まずは刺身醤油でさばを味わってみる。
これは旨い!
このプリプリとした食感、歯ごたえが堪らない美味しさ。お店の方に話を聞くと、魚を生きたまま買い付けて店へと運び、わずか30分ほど前まで店の中のいけす(活魚水槽)で泳いでいたものなのだそうです。
しかも合わせた醤油の味がまた美味しい!
口の中に広がるこの濃厚な甘みはまさに九州特有のもの。正直、関東で一般的に販売されている醤油とは一線を画す旨さ。
いやいや、関東の甘すぎない醤油の方が美味しいぞ!という人もいそうですが、構わず声を大にして言います、「九州の醤油、めっちゃ旨いぞ!」
次はちょっと気になっていた、(卵の)黄身醤油でさばを味わってみる。
あ~、このトロンとした食感と卵のコクが合わさって、これまたナイスな組み合わせ。黄身と醤油でコーティングされたさばを食べていると、日本酒が飲みたくなってきます・・・
さらに、自家製というごまだれの中にさばを浸して味わってみる。
これだ、これぞ「ごまさば」だ。どっぷりとごまだれを絡めて味わうのが最高!この組み合わせを考えたは人エライ。旨すぎます・・・
刺身を食べた後も、自家製のごまだれの味にハマる。コレ、ごはんの上にかけて食べたら間違いなく美味しいやつです・・・
2段階目はごまさばを「しゃぶしゃぶ」で
刺身を食べている間にメラメラと燃え盛っていた炎。段々と湯気が立ち上がり、グツグツと鳴り始めた出汁の音。そろそろ2段階目のごまさばへと移ってみます。
鯛の出汁の中にさばを入れて、軽く「しゃぶしゃぶ」してみる。
浸けた部分から火が通っていき、みるみるとさばの姿が変化していく。刺身もいいけれど、このしゃぶしゃぶもまたいいかもと思う瞬間。
しゃぶしゃぶしたこのさばはポン酢で味わってみる。ああ、この優しい味わいもまた格別。
ごまさばと言えば、丼ぶりやごはんの上に乗せて味わうのが定番ですが、さばをこうやってしゃぶしゃぶしてみるのも楽しいですよ。
3段階目はついに来た!ごまさばを「丼ぶり」で堪能する
そしてついに来ました「ごまさば丼」。
さっきまでいけすの中を泳いでいたさばが、煎ったごまと合わさって、身が何層にも積み上げられています。これにさっきの自家製ごまだれを組み合わせれば、間違いなく美味しさが体感できるはず。
丼ぶりを持ち上げてみると、背後にはさっきまでさばが泳いでいたであろういけすの姿が。新鮮すぎて可哀想になるほどではありますが、ここは心を鬼にしてガッツリと食べちゃいます。
何層にも積み上げられた身を、一枚ずつ剥がしながら味わう。
本当はごまさば丼の上に一気に全てのごまだれをかけてから味わおうと思ったものの、まだ次の展開もあるのでグッとこらえ、一度ずつごまだれに浸しながら味わいました。しかしこの、炊きたてごはんとごまさばの組み合わせは、毎日でもイケるほどの旨さ。これはヤバイ!
4段階目は、ごまさばを「茶漬け」 で〆る
丼ぶりをある程度食べ進んだ後は、念願の〆である「ごまさば茶漬け」へ。
ごはんの上に熱いしゃぶしゃぶの出汁をかけてから味わいます。
丼ぶりの上に熱い出汁を注いだ瞬間、キュッと身が締まるさば。
やっぱ日本人のお酒の後の〆は、旨い茶漬けに限ります。もう、これだけでも十分に美味しそうですが、このタイミングであの自家製のごまだれを一気に投入します!
も~、めっちゃ旨そう!
あのごまだれを投入した事で、究極とも言えるような茶漬け、いや、汁メシ?が誕生しました。新鮮なさばとハマり過ぎたごまだれ、そこにごはんと海苔が合わさって、最高の一杯に仕上がっています。
そしてこのごまさば茶漬けを口の中に入れると、思わずホッとする旨さ。まさにこれ以上ない逸品。
最後の最後はわさびと葱で〆!最高の食べ切った感が味わえる
博多名物のごまさばを、刺身、しゃぶしゃぶ、丼ぶり、茶漬けの4回に渡って堪能できるこのメニュー。最後の最後はわさびと葱を乗せて、残りの茶漬けを胃袋へと掻き込む。
ごまさばを完全に堪能し、食べきったという満足感が凄い。ホント、このメニューはお薦めですよ!
これだけ散々にごまさばを堪能しても、お値段は1,290円!
ちなみにこの「贅沢ごまさば丼」のお値段は、これだけ堪能しても1,290円(税別)というから驚き。
また、軽く味わってみたいという人にはミニサイズも用意されていて、そちらは990円(税別)という安さ。さらにはプラスでウニやイクラなどもまぶせてしまうという「上セット」もあり、こちらは1,990円(税別)で楽しめるそうです。
和食歴30年の板長と、魚の美味しさを伝えたい店長が産んだ新メニュー
博多・天神「海の路」の店内にドーンと掲げられている、「鮮度に感動!漁師直送、職人捌き」の文字。
海の路には、今回の贅沢ごまさば丼以外にもたくさんの名物がありました。糸島半島で買い付けて運ぶ「呼子イカ」や、カワハギ、真鯛、アジ、アカハタ、クエなど。玄界灘の海の幸を活きたまま店へと運び、活き造りで堪能する事もできます。
こちらが今回、この贅沢なごまさば丼を食べさせてくれた板長の片山さん。その道30年のベテラン板長との事でしたが、笑顔で写真に応じてくれる、めっちゃ優しい板長さんでした。
そしてこちらは、板長とともに贅沢ごまさば丼を産みだした店長の松本さん。ごまさば丼を堪能している横で、常連のお客さんたちと楽しく盛り上がっていました。
ごまさば丼、本当にごちそうさまでした!
■博多魚がし 海の路