多くの人で賑わう歌舞伎町に、焼き鳥感覚でうなぎが食べられるお店をご存知ですか?
うなぎといえば蒲焼きを真っ先に思い浮かべる人が多いと思いますが、レバー、首、ひれなど様々な部位を美味しくいただくことができるのです。しかも300円くらいの安価で食べられるのでうな鐡さんの串焼き9種類を全て食べてきました。
新宿 うな鐡って
新宿コマ劇場近くで50年以上の歴史を誇るうなぎ料理店。
人気店のため、店先には並んでいる人がちらほら。うなぎ料理の定番である蒲焼きのほか、うなぎの各部位を焼き鳥のように串焼きで食べることができます。
日本酒や焼酎の種類も豊富なので、日本酒好きには嬉しいですね!
1階はカウンターとテーブル席となっており、ひとり来店や会社の同僚とふらっと寄りやすい。2階席は座敷があるため、大人数での来店も可能です。
うなぎの串焼9種類を楽しめる!
肝焼~ひれまでの9つが串焼きのメニューです。
レバー、せびれなど、うなぎの様々な部位をまるで焼き鳥のような感覚で食べることができるんです。蒲焼きだけがうなぎの食べ方ではないんですね!
価格を見ても大体300円くらい。焼き鳥と同じ感覚でうなぎの串焼きを食べられて嬉しいですね。
日本全国の日本酒が豊富!
うなぎ料理のほか、30種類近くの日本全国の日本酒をいただけます。
筆者の席の周りの方の多くは日本酒を飲みながらうなぎ料理を食べていらっしゃいました。
うなぎは部位によって味が異なるので、メニュー毎に飲む日本酒を変えるのも楽しみ方のひとつです。
筆者の好みはすっきりめのお酒。福井県のお酒「黒龍」をいただきました。 店員さんが席でついでくれました!
これが串焼き9種類だ!!
(1)カブト
カブトとはうなぎの首の肉のこと。出てきた瞬間に香ばしい香りを感じ、食欲が湧く。油が乗っていて、口の中でコクが広がる。
(2)レバー
こちらがうなぎの肝臓です。うなぎ1尾からとれる肝臓はわずかなので、こちらは何尾もの肝臓です。食感も風味も牛のレバーと似ています。
(3)肝焼
肝焼とは内臓全体のこと。タレでいただきます。 味の率直な感想ですが、けっこう苦味が強いです。 お酒とよく合いますよ!
(4)ばら
うなぎにも赤身のお肉は存在します。そんな赤身のお肉を焼いてくれたのが「ばら」。 油が乗っており、蒲焼きに近いコクを感じました。肉の味は濃くて、口の中にダシが広がります。
(5)ひれ
写真左側がひれです。うなぎのひれが食べられることを初めて知りました。 1尾からとれるひれはわずかなので、複数のうなぎから取れたひれを使っています。 さっぱりした味わいでした。
(6)串巻き
お腹のお肉のこと。鮭でいえばハラスにあたる部位のため、脂がとても乗っています。 トロッと口の中でとろける食感が味あえます。
(7)白ばら
うなぎの太骨の周りのお肉のこと。焼き鳥でいうとももの食感に近かったです。 ももよりも柔らかかったです。
(8)短尺
短尺とは蒲焼きを小さいサイズにカットしたもの。めっちゃ美味いです!! 蒲焼きを食べたいけどお値段がちょっと。。という方や食べきれない(蒲焼きは大きいので)という方にオススメです。
(9)くりから
くりからとは背中のお肉のこと。お好みでわさびを乗せ、醤油をかけて食べると美味しさが引き立ちます。さっぱりとして風味でした。くりからは漢字で書くと倶利伽羅と書きます。不動明王が持つ剣に巻きつく炎に似ているからこの名がついたようです。この炎は竜の化身。縁起がいいな~なんて思いながらいただきました!
〆には肝吸い
うなぎの串焼き9種類を堪能した後は、〆に肝吸いをいただきました。 レンズが曇って写真が撮れないくらい熱々でした!さっぱりとしたおすましが口の中を洗い、お腹もすっきりさせてくれます。
うなぎと地酒が楽しめる店「うな鐡」さんの串焼き9種類をレポートさせていただきました!
お店の方の接客は心地よくて、美味しく楽しい時間を過ごせました。
うなぎの串焼きって馴染みがないかもしれませんが、焼き鳥の感覚で親しみやすいものです。30種類近くの地酒も飲みながら、「このメニューにはこの日本酒が合う」などと、自分なりのベストな組み合わせを探るのも楽しいのではないでしょうか。
店舗情報:新宿 うな鐡
TEL:03-3200-5381
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-11-2
※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。
著者・SPECIAL THANKS
食の広報YUICHI
1984年7月1日 神奈川県生まれ。
料理研究家、ライター。学生時代はスペイン語を専攻、卒業後は貿易会社、翻訳会社に勤務し、料理とは無縁の生活を送る。前職の勤務を始めた2010年、慣れない大阪での一人暮らしと仕事の厳しさで落ち込んで帰宅したある日、夕飯にみそ汁を作って気持ちが前向きになったことで料理が気持ちを癒す力があることを体験。以来たくさんの料理を自炊するようになり、料理家としての活動を目指すきっかけとなる。広報スタッフとしての経験を活かして、レシピの発信や飲食店舗の取材を通じた記事を発信している。
(編集:フードクリエイティブファクトリー http://foodcreativefactory.com)