料理研究家の五十嵐豪です。女性を惚れさせる究極の口説き飯、現実に大技林のような裏技集が存在するのでしょうか。年代や暮らし方によって様々です。年齢とともに嗜好も変わると言われます。ということで、年代別に実際に調査してみました!前回の20代男子編に続いて今回は20代女子で調査です!
まずは代表的な3メニューを選んでみました。
どれを男子に作ってもらうと嬉しいの?SNSで聞き込み調査をしてみました!
実際の生の声も聞いてみたいですね。ということで20代女子に試食いただき、感想を聞いてみましょう!
【エントリーNo.1】やっぱり20代女子はパスタ!?トマトパスタ
《材料2人分》
スパゲッティ・・・ 180g
トマト水煮缶・・・ 400g
チューブにんにく・・・ 小さじ1/ 3
粉チーズ・・・ 大さじ3
オリーブ油・・・ 大さじ2
バジル・・・ 5枚ほど
塩、こしょう・・・ 適量
《作り方》
1.鍋にオリーブ油大さじ1、チューブにんにくを入れて弱火にかける。
2.にんにくがほんのり茶色に色づいたら、トマト水煮缶を加えて水分が半分になるまで煮る。
3.火を止めて、ちぎったバジル、粉チーズ、塩こしょうを加えて味を整える。
4.鍋に水を入れて火にかけ沸騰させ、塩を水1Lにつき1%加えてスパゲッティを茹でる。
5.スパゲッティに少し芯が残る程度に柔らかくなったら、(3)と和えて塩こしょう、オリーブ油大さじ1で味を整えてお皿に盛ったら完成。
Aちゃん 「きっと彼が日常的にたべてる中の一品なので、彼の日常生活の
SNSではパスタはこんな声が多いようです。
なるほど。普段のご飯を作ってくれる男性に好感度が高いようですね。女性は先を見ていますよ。ベランダでルッコラを栽培していてパラリとちぎってかけてくれたらキュンキュン!!という意見も。シンプルだからこそ奥行きが出せるメニューですね。
【エントリーNo.2】ワインのおつまみにぴったり!牡蠣のアヒージョ
《材料2人分》
牡蠣・・・ 1パック(8こ)
にんにく・・・ 1かけ
ミニトマト・・・ 8こ
オリーブ油・・・ 200cc
タイム・・・ 1枝
ローズマリー・・・ 1枝
《作り方》
1.牡蠣は塩こしょうをしてペーパーなどで水気をしっかり拭いておく。ミニトマトは破裂防止のため包丁で皮に切り込みを入れる。
2.鍋にオリーブ油、にんにく、タイム、ローズマリーを入れて、ハーブが焦げずにんにくが薄く色づく程度まで弱火にかける。(焦げそうになったら取り出す)
3.(1)を加えてトマトがしんなりするまで火が通ったら完成。
Bちゃん 「キザな感じがする。嬉しいけどハードル高いかな」
アヒージョはSNSではこのような感想もあります!
アヒージョよ。。。アヒージョを作る男性=ハードルが高いという声が重なりました。幅広く多くの方にモテたい男子は敷居を下げてもいいかもしれませんね。でないと女性からはあなたを「彼氏」ではなく「レストラン」として扱われてしまう可能性があります。
【エントリーNo.3】やっぱりがっつりお肉も食べたい?!半熟卵のカツ丼
《材料1人分》
豚ロース肉・・・ 200g
薄力粉・・・ 大さじ1
たまご・・・ 1こ
パン粉・・・ 適量
揚げ油・・・ 適量
たまご・・・ 3こ
三つ葉・・・ 適量
丼ごはん・・・ 適量
(A)
めんつゆ・・・ 大さじ2
水・・・ 100cc
《作り方》
1.豚ロース肉は縮みを防ぐ筋切り。白い脂質とピンクの赤身の間を等間隔に包丁で切り込みを入れる。
2.(1)にパン粉付け。塩こしょうをふって、薄力粉をまんべんなくはたいて、溶いた卵液を絡めて、パン粉をまぶす。
3.鍋に揚げ油を入れて火にかけ、パン粉を入れるとバウンドして水面に浮くくらいの温度になったら(2)を入れてきつね色になるまで揚げる。途中1~2回ひっくり返す。泡が細かくなったら水分が抜けて火が通った証拠でOK。
4.ボウルにたまごを入れて溶きすぎないよう注意して混ぜ合わせる。
5.フライパンに(A)を入れ煮立たせたら(3)のカツを加え、たまごを3/4入れ半熟状態になったら残りの1/3を加え蓋をし1分程度蒸らす。
6.丼に盛り三つ葉をのせて完成。
Cちゃん 「めちゃくちゃお腹が空いてる時だとうれしいけど、そうでない時だと、自分が作りたいだけでしょってなる。」
結構手間かかるんですけど、心の中でそう思われたら悲しい。カツ丼は意外にこんな反応が多かったです。
おお。こちらは女子大生の意見でした。男飯を食べたいという女子も健在のようです。料理をよくされる人はカツ丼のようにじっくり時間をかけるプロセスに感動する人もいらっしゃいました。
投票結果
はえある1位に輝いたのはトマトパスタでした!
2人で生活の中にいるビジョンを描ける料理でしたね。男子の皆さん、これからの男子は一緒にいる生活を感じることができるライフスタイル見せ系男子が安心感があってモテるようです。
トマトパスタはアンチョビで合法的に塩気を効かせてお酒を勧めるというテクニックもさりげなく組み込むと、トークもすすむかもしれません。パルミジャーノチーズとゴルゴンゾーラチーズは塩気が少なく水分を欲するので、トマトパスタのお供に置くとワインが自然とすすみます。
アヒージョは手馴れている感があって女子の警戒を招く恐れもあるようです。オイルで煮るだけの簡単メニューなので、こちらは女子にリクエストして一緒に作ってもいいかもしれません。
いかがでしたか?
私はトマトパスタの圧勝具合と、女性は男性が思うよりずっと先を想像していることに驚きました。景気がいい時代は”男子厨房に入らず”収入やステータスの高い狩りの上手い男性が好まれました。
不景気の時代は安心感、安定感があって耕作が上手い男性が好まれる傾向にあります。料理を女性に作ったことがないという方も、試しに自分の生活に自炊を取り入れて、女性に振る舞ってみてもいいかもしれませんね。安心感のあるように見せる、ではなく安心感のある生活をしていることが価値になるような、そんな気づきの多いアンケート結果になりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
著者・SPECIAL THANKS
- 作者 五十嵐豪
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あー幸せって湧いてくる食卓が広がる社会をつくることを意図して、食で解決できる社会のコトに挑戦する料理研究家。大盛りダイエット料理・しかない料理・彼女につくってもらいたい恋レシピなど、新しいコンセプトを創り出して著書を9冊、全国放送のJcom Act On TVにて冠番組「五十嵐豪の大盛りダイエットレシピ」を担当。
フードアーティストを養成するフードアーティスト学院理事長、ジェトロの新興国進出支援事業採択先となり国内外で生産者とフードアーティストが活躍するステージをつくっている。
五十嵐夫妻の週末夫婦ごはん
http://ameblo.jp/comcome/1ヶ月で良記事100記事 食のキュレーションメディア FCFブログ
http://foodcreativefactory.com
- 編集:フードクリエイティブファクトリー