気付かないうちに洗脳されて...... 本当にあったデートDVエピソード

交際中の異性への暴力行為である「デートDV」。 殴る、蹴るなどの身体的暴力だけでなく、言葉での暴力や性行為の強要なども含まれます。誰かに相談をしても「そんな相手とは別れなよ」と言われるけれど......。 人知れず、デートDVに悩む女性は多いようです。実際にあったエピソードを紹介します。

気付かないうちに洗脳されて...... 本当にあったデートDVエピソード

気付かないうちに洗脳されて...... 本当にあったデートDVエピソード

アザだらけで風俗で働いた日々

「借金のある彼。一緒に頑張っていこうと心に決め、私も一生懸命働いていました。そのうち、普通の仕事で持って帰る金額では『足りない』と彼が言うようになりました。週に数回風俗で働くように言われ、言うとおりにしないと殴られることも。殴られてアザになった部分には包帯を巻き、風俗店に出勤することに……」(埼玉・28歳女性)

大切なはずの彼女を殴って風俗で働かせるはずがありません……。普通の感覚を持っていればそう思えることも、渦中にいる本人は「相手に愛されている」と信じたいばかりに、見えなくなってしまうことも。

モラハラによる洗脳

「高学歴でエリートの元カレ。同棲していましたが、『お前は俺がいなきゃ何もできない』『俺の言うことを聞いていれば良い』『意見するな』と言われ続け、ささいなことでも反抗すればため息と冷たい目線、その後は何日も無視が続く日々。やること全てを批判されました。私はすっかり自信を失い、『私は彼がいなくちゃ何もできない価値のない人間だ』と鬱状態になっていました」(東京・33歳女性)

 

ひとつひとつをピックアップするとささいなことのようでも、少しずつ心を浸食していくモラハラの言動。加害者からの洗脳、支配が進むころには、被害者は加害者に依存しているので、別れるのが難しくなってしまいます。

SEXを強要し、避妊をしない

「一緒に住んでいた元カレ。毎日酔っぱらって帰宅して、強引な性行為を強要。疲れている私のことなど考えずに何度も何度も無理やり。拒否すれば『じゃあ俺が浮気してもいいのか』と言われ、泣く私に行為を強要し、避妊もしてくれませんでした」(東京・27歳女性)

 

避妊をしないSEXで傷つくのは女性。女性側も、自分で自分を守る知識と行動力を身に付けなくてはいけません。

「カップルのけんか」がエスカレートして…

「気の強い私は、口げんかでは負けません。口が強い私に口で勝てなくなると、手をあげてくる彼氏。はじめは自分も『私の口が悪いからいけないんだ』と思っていたのですが、つい先日、彼に殴られて鼻を骨折。首を締められたりとけんかがエスカレートしているので、別れなくてはいけないかな、と考えています」(千葉・30歳女性)

 

一度はじまったDVは、どんどんエスカレートすることも。取り返しのつかないことになる前に、彼から離れられることを願います。

軟禁状態

「20代のころ付き合っていたDV彼氏が逆上し、軟禁されたことがあります。彼の家の一室に閉じ込められ、財布と携帯を取り上げられ、下着や洋服は全て処分され……彼の機嫌が直るまで数日間全裸で過ごすしかなく、外に出してもらえませんでした。外との接触が遮断されると、彼しかいないと思ってしまい、彼に従うしかなくなる。正常の判断力もなくなっていたと思います」(東京・36歳女性)

 

精神医学で「ストックホルム症候群」というものがありますが、犯罪者に特別な依存感情を持ってしまう被害者の心理とも通ずるものがあるのかもしれません。

相談機関に頼る勇気

「DVは、ダメ、絶対」とわかっていても、いざ被害者になってしまったら。異常な精神状態と、加害者からの報復を恐れるあまり、逃げ出すのは難しくなってしまうこともあります。

でも、救いは絶対にあります

身近に頼れる人がいない場合には、DVシェルターネット(http://nwsnet.or.jp/)など、相談機関に頼る勇気が、自分を救うことになるかもしれません。

※画像はイメージです。

 

著者・SPECIAL THANKS 

桜まゆみ+プレスラボ

 

                             
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