初デートの会話を盛り上げる方法を、初対面と会話する「美容師」さんに聞いてみた!
人気美容師が教える「デートの会話術」
恋の行方を決める大切な初デート。でも、まだよく知らない異性とのトークなんて、ちゃんと盛り上げることができるか不安……。
それならば、普段から初対面の人と話す機会が多い職業の人に会話の秘訣を聞いてみよう! ということで、原宿の美容室「angel.gaff」に勤める、美容師の紺野勝則さんにお話を伺いました!
紺野さんは、年間約6000人と接客する人気美容師。そんな紺野さんが掲げる「初デートの会話における三カ条」がこちら!
【初デート会話術の三カ条】
一、自然体に徹するべし
ニ、相手のセンスを誉めるべし
三、相手をリラックスさせるべし
一、自然体に徹するべし
「お互いの性格をよく知らない状態だからこそ、ついキャラを作ったり自分を演出してしまったりしがち。でも、それはよくないと思います。結局、自分を演出してもどこかで行き詰まってしまうことが多いので。すると会話も止まってしまいます」
これは認めざるを得ない……。
筆者のような口ベタ三十路シャイボーイが、相手を笑わせようと必死に面白キャラを作っても、彼女はどんどん愛想笑いが上手になるだけですから!
自然体の自分が気に入られなかったら?
でも、相手に気に入られたいからこそ、多少無理してでも楽しませたくなってしまうもの。その気持ちも間違いでしょうか?
「もちろん楽しませる気持ちは大切。でも、自分のキャラを偽ってまで楽しませようとする必要はないと思うんです。等身大の自分を出して相手の反応が微妙だったなら、もうその場で解散しちゃおう(笑)! そのくらい大胆な気持ちで挑んだ方が、いい会話ができます」
相手に気に入られたいと気張り過ぎて、トークがカチンコチンになるのは避けたいところ。「自分を出してダメならそれで結構!」という強気な気持ちを持ちたいと思います。
ニ、相手のセンスを誉めるべし
「男女とも、やはり誉められるのはうれしいもの。特に身につけているアクセサリなどは、その人の信念が強く出ていることが多いので、会話のとっかかりとして使えます。また女性のメイクやヘアスタイル関係を誉めるのも効果的。最も手間がかかっているところなので、労ってあげてください」
誉め言葉は、やはり効果大とのこと。女性をサラッと誉められないシャイボーイには難題ですが、まずは家の鏡で練習してみます。
「ただしあまり細かく誉めると気持ち悪がられるので、『なんか分かんないけど、目元きれいだね』、『なんか香水いい匂いするね』など、少しフワッとさせるがいいのではないでしょうか。『なんか肌白いね!』でもいいと思いますよ(笑)」
“なんか”でもいいんですね! それなら言えそうな気がします!
男性を褒める場合はどう褒めるといい?
女性の誉めポイントは色々ありそうですが、女性が男性を誉める際は、どんなところを見ればいいのでしょうか。
「男性への誉め言葉はとにかくシンプルで構いません。『髪型カッコイイね』とか『スリムだね』くらいで大丈夫。男性の方が誉められ慣れてない分、喜んでくれやすいですし、誉め言葉の細かな内容にまでこだわる男性はあまりいませんから」
男女とも、初デートの序盤にサラッと相手のセンスを誉める。まずは試しに、例で挙がった誉め言葉を試してみてもいいかもしれません。
三、相手をリラックスさせるべし
「相手をリラックスさせるには、やはり相手が喜んでしゃべってくれる話題を見つけることです」
そ、その話題を見つけるのが苦労してしまうのですが……。
「それは自分の返し次第です。たとえば『僕はお酒好きなんですけど、お酒飲みますか?』と聞いて、『いや、飲まないんです』と返ってきてもヘコたれてはいけません。『本当ですか! お酒がなくていいなんて、もはやリスペクトです! じゃあいったい何が好きなんですか?』くらいのテンションで、どんどん食いついていきましょう。それで相手が自分から話すような瞬間があったら、その話を聞きつつ適度に質問です」
自分の質問にいい返答がなくても、好奇心を持ってどんどん深掘りしていくべし!ということですね。マイナスの答えでも、楽しそうに切り返してくれれば会話も続いていきますし。
暗雲立ちこめてしまう「失敗トーク」とは
紺野さんの華麗な切り返しなら、どんな相手とも盛り上がるのが納得です。最後に、失敗してしまったエピソードも聞いてみたいです。何かありますか?
「色々質問するうちにうっかり同じことを聞いてしまったときですね。せっかく楽しく会話していても、相手は流れ作業のように感じてしまい、かなりの減点になります」
さっきその質問したじゃん!なんて言われたら、一気に暗雲立ちこめますからね……。
「そして、美容師として気をつけているのが、初めてのお客様の職業や年齢には触れないこと。そんなスペックの話よりも、相手がどんなことが好きで、何を考えているかを聞いた方が盛り上がりますよ」
お互い手探りな初デート。
この三カ条が、少しでも口ベタな皆さんの心の支えになれば幸いです。
著者・SPECIAL THANKS
有井太郎+プレスラボ ▼取材協力
紺野勝則
原宿の美容室「angel.gaff」のヘアドレッサー。ロンドンで学んだカットをベースに、相手の求めるものを汲み取った接客をモットーとする。一人ひとりの個性を大切にし、目指すはオンリーワンの革命美容師。バリアート・ショートスタイルが得意で、カラーリストの経験も豊富。スタイリスト歴10年。理容師・美容師2つのの資格保持者。
angel.gaff(エンジェルギャフ)