グルクンのから揚げ

[天ぷら]
沖縄家庭料理に欠かせない素材であり、沖縄県魚でもあるグルクン。
骨まで美味しいグルクンのから揚げ 骨まで美味しいグルクンのから揚げ

▲風味抜群!カリカリに揚がったグルクンのから揚げ(上)

▲陸にあがると赤くなるグルクン(左下)シークヮーサーの搾り汁でさらにおいしく(右下)

沖縄家庭料理に欠かせない素材であり、沖縄県魚でもあるグルクン。刺身はもちろん煮付けにしてもおいしく食べられますが、白身魚でクセがなく、あっさりしているため、「油」との相性が抜群。現地ではから揚げで食べることが多く、スーパーでも惣菜で売られているほどポピュラーです。

大きさは「小ぶりなアジ」程度なので、豪快に姿揚げにします。揚げ方は、内臓をとって丸ごと揚げたり、背から包丁を入れて袋状に開いて揚げたりとイロイロですが、食べ方は頭からバリバリといきましょう。骨まで食べられるので、その歯ざわりのよさがおいしさに拍車をかけ、お酒のお供にうってつけ。ちなみに「頭つき」なので祝い事や行事の料理に出されることも多いようです。

沖縄では魚などを焼いて食べる習慣がもともとないようで、「揚げる」「煮る」という調理法がほとんど。もっとも沖縄近海の魚は白身のタンパクな魚ばかりなので、それも頷けます。グルクンも然り。「魚は塩焼きが好き」という方も、グルクンは「揚げて」食べるのが正解です。

グルクンのから揚げの豆知識

グルクン(和名:たかさご)はフエダイ科の魚で、夏が旬。沖縄では漁獲高が高く大衆魚として愛され、沖縄県の県魚にも指定されています。海中ではきれいな青色なのに、陸にあがると赤色に変わって黄色い線が一本入る不思議な魚です。その釣り方も独特で、ロールキャベツ大のコマセカゴを使って「だまして」釣ります。

味のおちるのが早いため、刺身でいただくにはよほど新鮮でないと無理。煮付けやから揚げでいただくのが主流というのも納得です。ちなみに生食では、他の魚にはない独特の香りがして非常に美味とか。かまぼこの原料にもなっていて、100%グルクンで作られたかまぼこは、香りがよく他にはない味わいとも。生でよし、煮てよし、揚げてよし、蒸してよし、まさに万能な魚です。

沖縄料理一覧

豚肉料理
ラーメン・麺料理
家庭料理
すし・魚料理・シーフード
豆腐料理
丼物
天ぷら
カフェ・スイーツ
沖縄料理のご紹介「グルクンのから揚げ」ページ上部へ