日本初上陸したバルカン半島の伝統的な調味料「アイバル」

ブックマーク
-
ブックマーク
-

2016/02/13更新

記事詳細

日本初上陸したバルカン半島の伝統的な調味料「アイバル」

ハンバーグやサンドウィッチなどに

「アイバル Ajivar」は、焼いたパプリカとナスをペースト状にした、セルビアやクロアチアなど旧ユーゴスラビアのあったバルカン半島の伝統的な調味料。保存料などを一切使わないナチュラルな素材で、甘さとほろ苦さ、それにまろやかなスモーキーな風味が混ざり合った、何とも後を引く味です。

 

現地のスーパーマーケットに行くと、さまざまなメーカーのアイバルがずらりと並んでいるのですが、まさに日本人にとっての味噌やしょうゆのような存在の、バルカンの故郷の味といえるでしょう。

 

アイバルはもともと、冬の保存食として晩秋から秋にかけて作っておく保存食でした。手作りするには手間がかかる上、パプリカを重量の3倍以上も使用するためちょっと日本で再現するのは困難だったのですが、昨年、旧ユーゴの国マケドニアからの輸入品が日本でも購入できるようになりました。

 

先日、セルビア大使館の方々に、「チェヴァプチチ」という郷土料理のソーセージ型ハンバーグをお出しする機会があったのですが、さっそく手に入れたピリ辛(ホット)味のアイバルを添えたところ、大変喜んでいただけました。

 

もちろん日本のハンバーグにも応用できます。アイバルにはパプリカのビタミンB6、ビタミンC、ベータカロチンなどが豊富で、材料はパプリカ、なすのほか、ひまわり油、食塩、青唐辛子(ホット)だけ。他に添加物などを使用していない自然食ですので、健康を気遣う方は、ドミグラスソースやケチャップの代わりとしても大変おすすめです。

 

他にも、サンドウィッチに塗ったり、ディップにしたりと幅広く使えます。味はマイルド、ホット、エクストラホットの3種類。今まで日本になかった味をぜひお試しください。

ブックマーク
-
ブックマーク
-
この記事が気に入ったらチェック!
日本初上陸したバルカン半島の伝統的な調味料「アイバル」
ippin情報をお届けします!
Twitterをフォローする
Instagramをフォローする
Instagram
Instagram

キュレーター情報

青木ゆり子

各国・郷土料理研究家

青木ゆり子

雑誌「ぴあ」等の編集者・ライターを経て料理に目覚め、2000年に「世界の料理 総合情報サイト e-food.jp」を創設。日本と海外を繋ぎ相互理解をはかる「食の比較文化」に注視し、「郷土料理」をテーマに、ゲストを迎えての食文化講座や料理教室など国内外の地方色溢れる伝統食の魅力を広く紹介している。

郷土料理研究家としては、世界100ヶ国に拠点を持つ外資系ホテルグループのレストラン(東京)で2年間修行。 世界の料理フェアを含む60ヶ国以上の料理メニュー、外国人客向けの宗教食ハラール(イスラム教)やコシェル(ユダヤ教)、ベジタリアン等に対応する国際基準の調理現場を経験。国内の大使館、大使公邸での各国郷土料理の提供、海外のシェフと交流し調理法を習うなどして郷土料理の研究を重ねる。

ライターとしては、世界5大陸の50ヶ国以上の都市及び日本の47都道府県や、東京の各国料理レストラン、「第二の故郷」と仰ぐニューヨークを定期的に訪れ、歴史や地勢、民族性、信仰等の背景を踏まえた各国の郷土料理の詳細を長年継続して取材。日本と海外の食の交流を念頭に、失われつつある郷土の伝統料理を守る視点で執筆を行う。

この記事をシェアする

次へ

前へ