【いわしバカの想い】
昔いわしが嫌いだった。子供の頃よく食べさせられたけど、生臭いし小骨が多くいやだった。大人になって酒を飲むようになり、魚は好きになったけど、いわしはごめんだった。彼女ができ、魚好きの彼女が連れて行ってくれたのが銀座のいわし専門店、店は綺麗だし、匂いなんぞはぜんぜんしない。いやだったけど、刺身を食べたらさっぱりしたマグロのトロ味で、いわしがこんなに旨いとは思わなかった。でも刺身1人前1200円ぐらい、大振りのいわし約一本の量、ボッタクリだと思った。30年ほど前の話、その後彼女とは別れたけど、いわしとはそれからの付き合い。今では親の居酒屋の後を継ぎ、新鮮ないわしの旨さを安く広めるようがんばっています。 店主 石毛利幸 |