九州で絶大な人気を誇る「想夫恋」の焼きそばを関東で見つけた!秘伝ソースのあの味はやっぱり感動するほど旨かった

大分県日田市のご当地グルメ「日田焼きそば」。代表的なお店が「想夫恋(そうふれん)」で、九州出身者にとってはお馴染みの存在です。鉄板でパリッとするまで焼き上げられた麺、あっさりしたソースというのが日田焼きそばの特徴。毎日でも食べたいほど美味しいと人気です。そんな想夫恋の焼きそばを関東でも食べられるお店が「想夫恋 横浜青葉店」(神奈川県横浜市青葉区桂台2-38-15 第2スズキビル103)。店主の蓮尾さん自身が、あの味を食べたいと思ったのがお店オープンのきっかけだったそうです。カリッときつね色に焼かれた麺を秘伝のソースで味付け、最後にもやしを加えた想夫恋焼きは、パリッともちっとした麺としゃきしゃきのもやしが最高。トッピングには定番の目玉焼きのほか、しそと海苔、カイワレと海苔などが選べますよ。サイドメニューの餃子も、九州らしく小ぶりながらジューシーで美味しいです。九州出身者はもちろん、想夫恋の味をまだ知らない人も思わずハマってしまう美味しさですよ。

九州で絶大な人気を誇る「想夫恋」の焼きそばを関東で見つけた!秘伝ソースのあの味はやっぱり感動するほど旨かった

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こんにちは。料理研究家の河瀬璃菜です。

私の出身地は九州の福岡県なのですが、そのお隣、大分を中心に九州で愛されている日田焼きそばのお店「想夫恋(そうふれん)」をご存知でしょうか?九州人のソウルフードといっても過言ではない存在です。

パリッとこんがり焼いた生麺のカリッもちっとした食感に、シャキシャキのモヤシ、さっぱりとした秘伝のソース!学生時代は本当によく食べたものです……!

 

そんな想夫恋の焼きそばを久しぶりに食べたいなぁ、関東にもないかなぁ……と思って調べたところ、なんと横浜市の青葉台にあるとのこと!これは嬉しすぎる!

さっそく懐かしの味を求めて青葉台へ行ってきたのですが、学生時代には知らなかった想夫恋の焼きそばへのこだわりっぷり、奥深さを知ることになったのです。

想夫恋の味が恋しい九州出身者はもちろん、想夫恋を知らない人にもぜひ知ってほしいし、食べてみてほしい!というわけで、紹介します!

 

生麺を茹でて焼くからカリっモチっ食感が生まれる

もともと、想夫恋は大分県日田市のご当地グルメ、日田焼きそばのお店。麺のパリパリ食感がたまらないのですが、これは「生麺を茹でてから焼く」という作り方によって生まれています。

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こちらが、自社工場で手間暇かけて作られたという想夫恋のオリジナル麺!温度や湿度、水質、麺を打つ技術など細かいこだわりが凝縮されているのだとか。

まず、この麺を沸騰したお湯で茹でます。

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茹でている間に、豚肉を炒めます。

ちなみに、作っているところを眺めるのが楽しいので、カウンター席がオススメ!青葉台店の店主、蓮尾さんに焼いていただいているところをお届けします!

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豚肉が置いてあるあたり、鉄板が少し凹んでいるのがわかるでしょうか?

この凹みも重要なポイント!この凹みがあることで、豚から出た脂や旨味を逃さないというわけです。

 

麺が茹であがったら鉄板へ。

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ある程度、全体に脂が回ったら、麺を平らに広げていきます。

 

焼きそばといわれて想像する作り方とは全然違いますよね。

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真剣な表情の蓮尾さん。

 

蓮尾さんは14年前に脱サラし「昔食べたあの味をどうしても関東でも食べたい!」という想いで、この地で想夫恋を始められたのだとか。

自分が食べたいからお店を始めちゃうって、なかなかぶっ飛んでますよね。笑 

さて、麺をひっくり返します!

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おお~カリッときつね色になっていますね。この時点ですでに美味しそう……。 

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ここでやっとソースの登場です!

想夫恋のソースは、この世で3人くらいしか知らない秘伝のレシピで作られているんです!

新鮮なトマトを熟成させて作っているということで、爽やかであっさりとした仕上がり。このソースこそ、想夫恋の焼きそばを「毎日食べられる焼きそば」たらしめているわけです。

 

そろそろ完成かな~と思っていたところ、 

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ここでモヤシを投入~~!焼き上げた麺をほぐしながら、一気に混ぜ合わせていきます!

 

実は、このモヤシも自家製。豆の段階から細かくチェックし、水、温度、湿度を徹底的に管理して作られているのだとか……!

想夫恋、なんでもこだわり過ぎ!

 

ああああ見覚えのある見た目になってきた~~~!

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早く!早く食べたいので、この辺で作られている工程は終わりにします。スミマセン。

 

これが日田焼きそば「想夫恋」の想夫恋焼きだ~~~~!

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ジャーーーン!

こちらが、私が学生時代こよなく愛した想夫恋の焼きそば「想夫恋焼き 大」(1,160円)です!

 

先ほど作り方を見ていただいた通り、めちゃくちゃシンプルなのに、こだわりが半端ない。

シンプルなものほど、素材や調理のごまかしがきかないものですよね。

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見てください。モヤシを最後に入れて炒め上げることで、しんなりせずにシャキシャキ感が残っているのがわかります。

 

想夫恋の焼きそばは、この「想夫恋焼き」のみですが、トッピングをすることは可能! 

私はオススメだという「しそと海苔」(160円)に目玉焼きトッピング。

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シンプルな状態から一転して、見た目もガラッと変わりましたね~!

 

とろ~り卵黄を潰して、さっそくいただきます!

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しその爽やかな風味に、あっさりとしたソース味が最高に合う!!!

そしてやはり、このカリッもちっとした麺!!!

 

舌ざわりがなめらかで歯ごたえと弾力があり、素材にこだわっているから風味も豊か!

ソースのあっさりさも相まって「毎日食べられる!」というファンが多いのも納得です。

 

は~~コレよコレ。一気に学生時代に戻ったかのような懐かしさを覚えました。

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具材の豚肉にも、こだわりがあるそう。

吟味された豚肉を使っているのはもちろん、モモ肉やバラ肉といっしょに、ロースやヒレ肉も入っているので、一切れ一切れの食べ応えが全然違う!

本当にいちいちこだわり過ぎている

焼きそばで1,100円って……と思われたかもしれませんが、このこだわりっぷりならこの値段になってしまうのも頷けますね。

 

先ほどは定番の目玉焼き、お店オススメのしそと海苔を紹介しましたが、他にも生卵や海苔(単体)、カイワレと海苔といったトッピングもありますよ。

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サイドメニューの餃子もお忘れなく!

メニューを見ていて見つけちゃいました。餃子の文字を!

これは頼まざるを得ない……!餃子大好き! 

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こんがりと焼かれた一口サイズの餃子(8個400円/4個200円)!4個か8個か選べますが、可愛いサイズ感なので8個がオススメ。 

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そんな可愛い見た目とは裏腹に、しっかりと肉の旨味とジューシーさを味わえて、これまた美味しい!

 

美味しい焼きそばに、餃子……ときたら頼まないわけがない! 

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ビーーールーーー!

これぞ三種の神器!焼きそば食べつつ餃子つまみつつ、ビールをグビグビ。

うん、間違いない! 

 

ちなみに、大盛りを頼んでしまって、食べきれなかったよ~!という場合はお持ち帰りもできるので、ご安心を!

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自宅で作れる想夫恋焼きそばセットもあるので、お家であの味を食べたい!という発作が起こっても大丈夫!この味にハマってしまった人は買って帰ると良いですよ!

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想夫恋は横浜市 青葉台からバスで7分!

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関東に唯一ある想夫恋は、神奈川県横浜市の青葉台駅(東急田園都市線)からバスで7分。

地図を見ると、恩田駅から近そうに見えるのですが、これは完全なるトラップです!

正解は、東急田園都市線 青葉台駅から東急バスに乗り(青61か青118)、「田奈高校」バス停で下車。そこから徒歩1分の場所に、想夫恋 青葉台店はあります。

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筆者は恩田駅からタクシーで行こうかなと思っていたのですが、タクシーなんてものは一台もおらず、坂道が多い険しい道のりを30分歩く羽目になりました。皆さんは私の二の舞にならないように気をつけて……!

 

想夫恋店内にはカウンターとテーブル席。

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週末になると、この味を求めて、遠くは名古屋からお客さんが来るほどの人気店です!

さらに先日、こちらのお店がテレビ番組に出たとかで、さらに多くのお客様が訪れるようになったそう。

 

「脱サラして、のんびり営業したいと思ってたのに、お客さんが増えてしまったから、今は平日夜の営業してないんだよ……」ということです。

平日のお昼は比較的のんびりしているので、行く際は平日のランチタイムが狙い目!

 

私にとっては懐かしの味を求めて訪れた想夫恋。

話を聞いて、昔は知らなかった数々のこだわりや、愛情が詰まっている焼きそばだということを知りました。

 

人の想い出に残る味というのは、こうして作られていたのですね。また必ず再訪します!ごちそうさまでした!

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紹介したお店

想夫恋 横浜青葉店
〒227-0034 神奈川県横浜市青葉区桂台2-38-15 第2スズキビル103

TEL:045-963-1888
営業時間:月・水・木・金 11:30~15:00(L.O.14:30)
土・日 11:30~15:00(L.O.14:30)、17:30~21:00(L.O.20:30)
定休日:火曜

著者プロフィール

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河瀬璃菜 りな助(料理研究家・フードコーディネーター)

1988年5月8日生まれ。福岡県出身。

レシピ開発、商品開発、食の企画やコンサル、レシピ動画制作、企画執筆、編集、イベントメディア出演、料理教室など食に纏わる様々な活動をしている。

SONY XperiaのCMやKIRIN本麒麟の広告への出演などその活動は多岐にわたる。

近年では地方を元気にするための6次化商品の開発に力を入れている。

著書「ジャーではじめるデトックスウォーター」「決定版節約冷凍レシピ」「発酵いらずのちぎりパン」 など

Blog: http://lineblog.me/linakawase/
Twitter:https://twitter.com/linasuke0508

                             
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