これほどまでに「肉」を感じる餃子があるだろうか…?九段下「洋々亭」は僕の中に餃子革命を起こした

東京に餃子の名店数あれど、まるでハンバーグや肉団子のような肉肉しさ、肉餃子のなかの肉餃子といえば、九段下「洋々亭」(東京都千代田区九段北1-3-4 九段下東急真サクラビル 1F)の餃子です。ダイレクトに「肉!」を感じられる秘密は、豚肉と長ネギというシンプルな具材。お肉たっぷりの餡を包み込んで肉汁を逃さないよう、皮は厚めでもっちもちになっています。そのため、焼き上がりには少し時間がかかりますが、一度食べたらやみつきになってしまうそうですよ。餃子以外のメニューももちろん絶品揃いです。(九段下のグルメ中華

これほどまでに「肉」を感じる餃子があるだろうか…?九段下「洋々亭」は僕の中に餃子革命を起こした

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ライターの小野洋平と申します。東京の「やじろべえ」という会社でライターをしております。

 

さて、一番好きな食べ物を聞かれて「餃子」と答える人って多くないですか? 餃子好きの方には申し訳ないですが、僕は長らくこれが疑問でした。餃子、確かにうまいけど「一番」に挙げるほどか?と。

 

しかし、それは単に僕が「本当にうまい餃子」を食べていなかったからなのだと、最近になって気づきました。そう、出会ってしまったのです、人生史上最高の餃子に

 

九段下駅前の老舗中華「洋々亭」

それは東京メトロ・九段下駅前にある「洋々亭」の餃子です。

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九段下駅から徒歩1分

 

洋々亭は創業50年を数える老舗中華料理屋さん。外観からして年季が感じられ、店内には「これぞ昔ながらの中華料理屋」って感じのメニューがいたる所に貼られています。

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▲食欲を刺激する中華独特の香りが、壁にまで染みついています

 

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▲ピーマンの表記が「Pマン」になっているところにも注目

 

僕と洋々亭との出会いは、会社の上司に「うまい餃子があるから食べに行こう」と誘われたのが最初。そのときは「餃子ね、はいはい」というくらいの気持ちだったのですが、ひと口食べてそのうまさに衝撃が走りました。以来、何度となく通い、食べても食べても興奮が冷めやらないため、ぜひこの味を広く知らしめたいと思った次第です

 

餃子を待つ間の「つなぎ」も最高

さて、ではさっそく餃子をオーダーしましょう。ちなみに、洋々亭の餃子は焼き上がりにやや時間がかかるため(※その理由は後述します)、来店したら最初にオーダーしておき、出てくるまでの間は中華料理屋ならではのクイックメニューでつなぎましょう。いや、「つなぎ」などというのは失礼か。どのメニューも、それぞれがメインをはれるほどのクオリティです。

 

最初にやってきたのは「ネギ奴」(550円)。 

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▲ピリ辛のチャーシューとネギがこんもりと

 

冷奴の上に、ピリ辛のネギチャーシューがたっぷり盛り付けられています。ビールにもご飯にも合いそうな肉食系冷奴。いただきます!!

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▲こんなのうまいに決まっているけど…

 

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▲うまいっすわー

 

冷たく柔らかい豆腐にピリ辛のネギチャーシュー。口の中で冷静と情熱がせめぎ合っています。これはもう、反則的な相性のよさです。なお、個人的にはこのネギチャーシューがどっさりのった「ネギラーメン」もオススメです。

 

続いては17時からの限定メニュー「ザーサイときゅうりの和え物」(300円)。

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きゅうりの下にはザーサイがたっぷり、さらにその下には…

 

ザーサイの下にはもやしがこれまたどっさり。ザーサイ、きゅうり、もやしを一緒に食べれば、口の中がいつまでもシャキシャキしています。これも酒が進みます。

 

そして、「Pマン肉炒め」(700円)。

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▲この油の照り…たまりません

 

「チンジャオロース」ではありません。あくまで「Pマン肉炒め」なのです。そんなネーミングひとつからも“日本の中華料理店”としての矜持を(勝手に)感じてしまいます。

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▲豚肉のジューシーさ、ピーマンのほろ苦さ、たけのこの食感。たった3つの食材なのに、ここまでうまくなるかね。ああ、コメが欲しい…

 

餃子までの「つなぎ」としては明らかに食いすぎですが、まだまだいきます。お次はお店の名前がついた名物丼「洋々丼」(800円)。

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▲これまた食欲をそそるビジュアル

 

大盛ライスの上に、たっぷりの豚肉、にら、玉ねぎ、長ネギ。そして生卵。スタミナがギンギンにチャージされそうな、まさに「オトコめし」。

 

これ、具が尋常じゃないほど盛りつけられているんですよね。レンゲでひとかきしてみましたが、一回ではコメにたどり着けません。

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▲具をかきわけると、汁を吸ったコメがお目見え

 

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▲レンゲからはみ出る、わんぱくな豚肉

 

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▲なお、個人的に卵の黄身は終盤に崩す派ですが、今回は我慢できずいきなり崩してしまいました

 

とにかく「肉!!!」な洋々亭の餃子

さて、ここまでは序章。いよいよ主役の登場です。これが僕をトリコにした「洋々ギョーザ」(5個500円)だ。どーん!

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▲焼き目が美しいですなー(写真は2人前)

 

トリコにされたポイントはいくつかあるのですが、まずは見た目のインパクト。一つひとつがデカく、中身がパンパンに詰まっているのが外観からもわかります。

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▲小皿にのっけてみました。デカさが伝わりますでしょうか?

 

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▲耳と比較してみました。伝わりますか?

 

耳が餃子に似ていたので比較してみましたが、僕のそれなんかとは比べものにならないほどの福耳っぷりです。

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▲よって、一口では食べきれません

 

焼きたてアツアツの餃子を頬張ると、さらに熱い肉汁がほとばしります。熱いけど、一滴も逃したくない、この汁! そこにキンキンに冷えたビールを流し込むわけです

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▲この時を待ちわびていた

 

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▲くぅ~

 

とはいえ、「肉汁が溢れる」だのというのは、いわば餃子レポの常套句。これまでに味わってきた餃子でも、まあそういうことはあったわけです。

 

ここの餃子がよそと違うのは、圧倒的な「肉感」なんです。ひと口食べると「肉!!!」っていう感じで、もうすさまじいほどに肉々しいんです! これがやみつきになるんです!!

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▲肉!!!

 

まるでハンバーグや肉団子を食べているかのような、それほどまでに「肉!!!」なんですよ。肉餃子のなかの肉餃子と言っていいと思います。

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▲断面。肉!!!

 

お店のおとうさんにその秘密を聞いてみると、「餡は豚肉と長ネギというシンプルな具材。だからこそ、ダイレクトに『肉!!!』を感じることができるんですね」とのこと。ちなみに、おとうさんは餃子の街・宇都宮出身なのだそうです。

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▲「俺、指名手配中だから写真は…」と、お茶目な冗談を言うおとうさん

 

また、そんな肉々しい餡を包みこむ皮もまた特別。詰まりに詰まった肉と肉汁を、噛むその瞬間までいっさい外に逃さない皮はとにかく分厚く、モッチモチなんです。出てくるまでに時間がかかっていたのは、この皮の厚みゆえ、じっくり焼いていたからなんですね。 

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▲皮だけでもこのサイズ。ずっしりと重量感があります

 

その弾力と舌触りは餡のインパクトにも負けない、なんとも存在感のある皮です。餡と皮、どちらかが引き立て役に回るのではなく、強力な個と個をぶつけて、さらに「強力な個」を生み出す。言うなればジーコジャパンみたいな餃子ですね。古いですね。

 

そうこうしているうちに、お別れの時がやってきました。ラスト一個の餃子に、言いようのない寂しさを覚えます。

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▲こっち向いて

 

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▲きれいだね

 

別れを惜しみつつ、いただきます。

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▲うまっ!!

 

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▲完食したら腹がはちきれそうになりましたが、何度でもはちきれたくなる旨さでした

 

今回は明らかに頼み過ぎましたが、餃子がとにかく重量級なので、餃子とライス、あるいは餃子とビールだけでも十分に満足できると思います。

 

「肉が食べたい!」と思ったら、ステーキやハンバーグもいいけど、洋々亭の餃子もオススメですよ!

 

取材・文:小野洋平(やじろべえ)
編集・撮影:榎並紀行(やじろべえ)

 

紹介したお店

店名:洋々亭
住所:東京都千代田区九段北1-3-4 九段下東急真サクラビル 1F
TEL:03-3264-1890

r.gnavi.co.jp

 

プロフィール

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小野洋平(やじろべえ)

1991年生まれ。編集プロダクション「やじろべえ」所属。服飾大学を出るも服が作れず、ライター・編集者を志す。自身のサイト、小野便利屋も運営。

http://yajirobe.me/
https://onobenriya.com/

                             
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