函館に旅行に行くなら知っておきたい鮮度抜群のイカ釣り体験

函館で海の幸を食べられる場所と言えば函館朝市が有名ではないでしょうか?函館回転寿司も気になりますが、JR函館駅から徒歩1分の場所にある函館朝市は、活気があって新鮮な海の幸を間近に見ることもできます。今回は、その函館朝市から自分でいかを釣ってその場で食べることができるいか釣り体験をご紹介します。(函館のグルメ回転寿司

函館に旅行に行くなら知っておきたい鮮度抜群のイカ釣り体験

函館朝市「駅二(えきに)市場」の名物でもある「活いか釣堀」。

こちらでは、その日の朝、捕れたばかりのいかを釣堀から釣り、すぐにさばいてお刺身にして味わうという市場ならでは体験ができるのです。

実際に釣堀に行き、いか刺しを味わってきたのでその楽しさとおいしさを徹底レポートします!

 

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函館朝市」ってどんなとこ?

函館といえば「朝市」と連想する人も多いでしょう。

 

函館朝市」とは、JR函館駅から徒歩1分、約3万㎡もの土地に広がる市場のこと。その歴史は戦後(昭和20年頃)に始まります。当初は近隣農家が野菜を持ち寄って売る場でしたが、釣れた魚を持ち込む漁師が現れ、年々規模が拡大していき、昭和32年(1957)に現在の場所に移転。今もなお北海道一と呼ばれる大市場として発展を続けています。

 

市場に入って驚くのはその店舗数。

 

函館朝市協同組合連合会加盟店だけでも約160店舗、その他周辺店舗を含めると約280店舗が出店しています。磯の香りと市場の活気があふれ、歩いているだけでもワクワクしてきますよ!

 

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駅ニ市場に到着したのは午前7時30分頃。

すでに市場は観光客で賑わっていました。なかにはすでに完売の看板が出ているお店もあるほどです。

 

「元祖!活いか釣堀」に潜入!

そんな巨大市場のなかでもひと際賑わいを見せるのが「駅二市場」内にある「元祖!活いか釣り堀」。

 

その日の朝、漁港から直送されたいかを釣り、その場でさばいてお刺身で味わえる函館朝市の名物です。

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実はよく場所を調べずに行ったのですが……「駅ニ市場」に入ってすぐに場所はわかりました。なぜなら人がたくさん集まっているから!

すでに行列ができていたので並びました。並んでいる間もお客さんが釣る様子を見学できるので「なるほど、こうするのね!」と釣り方の研究ができますよ。

 

が……油断は禁物。

いかが攻撃を仕掛けてきます。

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この写真のように、釣り上げられたいかは最後の悪あがきをみせ「プシュー!」と水やスミを吹くことがあるのです。

私も見事にやられました……。

まともに浴びてしまうとびしょ濡れになります。ご注意ください……。

いざ、念願のいか釣り体験!

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待つこと10分ほどで順番が回ってきました。店員さんに釣り方を教えてもらいます。

「いかのミミの部分(えんぺら)を狙ってくださいね。釣れたらバケツを用意しますので、いかを差し出してもらえればこちらで釣り糸外して入れます。」

なるほど簡単そうだ……!

ミミ(えんぺら)以外の部位を狙ってしまうといかの足が糸に絡んでしまうそうです。

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よし、大きめで活きが良さそうないかを……!狙いを定めます。

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あ、釣れた!

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意外とあっさり釣れました。

小さなお子さまでも簡単だと思うので、ちびっ子連れのパパ&ママもぜひチャレンジしてみてください。

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釣れたいかがこちら。活きがよくバケツから這い出しそうです。逃がしません。

諦めてくれ……君は私がおいしく食べるからッ!

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いかとの別れを惜しむ間もなく、いかをサッと取り上げて、慣れた手つきでさばいてくれます。いかをさばき続けて9年とのことです。いかをさばきながら少しお話を伺えました。

 

「年々来てくれる人が増えていますよ。ここまで鮮度の良いいかを食べられるのはココだけだからね。毎年このいかだけを食べに函館にくるっていう常連さんもいるよ。」

 

期待が高まりますね〜。

 

「コリコリとした身もおいしいけど、一番おいしいのはゴロだね。」

「ゴロ」とは、ワタのこと。いかの塩辛を作る時に使われる部位で、ほとんどの場合は生臭くなってしまうので捨ててしまいます。しかし「元祖!いか釣堀」ならばその「ゴロ」のおいしさを味わえるというのです。それは食べなくては!

 

でも先に鮮やかすぎるこのいかさばきをご覧ください。

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まずは胴とげその部分を切り離します。

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こちらが胴の部分。

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こちらがゲソ。写真だとわかりにくいのが残念ですが……

これ、動くんです!

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胴の部分を細く切っていきます。素早いです。

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胴は食べやすい長さにカットして盛りつけへ。

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最後にミミ(えんぺら)をさばいて……

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完成です。1匹約1分半ほどでしょうか。鮮度が命のいかだからこそ、このスピードで提供しているのでしょう。さすがです!

 

さっそくさばきたてのいかを実食!

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お待たせいたしました。こちらがさっきまで生け簀で泳ぎ、私が釣り上げ、バケツでの命乞いもむなしく、華麗な包丁さばきでキレイなお刺身にされたいかになります!

まだ動いています。

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まずは身から。見てください、このツヤ。

食べて見ると思った以上にコリコリです!これが新鮮ないかか……としっかりと噛みしめました。

いや、噛みしめざるを得ませんでした、コリコリなので。味付けは醤油とショウガ。周りの商店では、ビールなどのアルコールも販売しているので、お酒片手にゆっくりと味わうのもおすすめですね。

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そして、こちらがお店の方おすすめのワタ、通称「ゴロ」です。

ワタって……ちょっと生臭くて苦手。という人もいるのではないでしょうか?

でもこちらのワタは全く生臭さがありません。

私も「嘘でしょ?」と疑いながらも、続けざまに全て頬張ってしまったほど。ワタってこんなに旨みが凝縮されていて、おいしいものなんだ!と感動しました。

これだけを食べに訪れる人がいるというのも納得です。

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食べている間も他のお客さんはいか釣り中で、いかからの攻撃と格闘していました。新鮮ないかのおいしさを実感してしまうと、またいか釣りしたいと思ってしまいます。

 

1匹で結構な量なので数人で1匹でも十分かと1回1000円(※時価のため時期により異なる)でこんなに楽しく、おいしい体験ができるのは、お得ですよ!

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食べ終わったら生け簀前に鎮座するイカす巨大ないかオブジェの前で記念撮影なんてイカがでしょう?

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函館朝市にはほかにも、21店舗のどんぶり屋さんが軒を連ねる「どんぶり横丁市場」や、函館市民がよく訪れるエリア「市民市場」など見どころ盛りだくさん。函館観光の際は、早起きをして朝市へでかけてみてください。

 

紹介したお店

函館朝市 駅二市場 活いか釣り広場

住所:北海道函館市若松町9-19 駅二市場内

TEL:0138-22-5330

r.gnavi.co.jp

 

プロフィール

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わたり みお
編集兼ライター。編集プロダクションを経て、フリーライターに。旅行誌を中心にさまざまなメディアで活動中。観光・グルメ・お散歩記事がメイン。得意エリアは東京駅・丸の内エリア。都内おみやげ情報にも精通している。
Twitter:@mio_25/

                             
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