日本のカツ丼のルーツがこれだ!カツが好きなら早稲田「奏す庵」のサックサクのソースカツ丼を絶対に食べるべき

一般にカツ丼と言えば卵でとじられているものが一般的ですが、福井をはじめとして日本各地に「カツ丼と言えばソースカツ丼」という地域があります。長野や福島、群馬の桐生などが有名ですね。これは実は一説には東京・早稲田のあるお店が発端で、各地にソースカツ丼が広まりその後卵とじのカツ丼が追随したというものです。早稲田でこだわりのソースカツ丼をいただけるお店「奏す庵」が開店したということで、美味しいソースカツ丼と一緒にお話をたっぷりとうかがってきました。(早稲田のグルメカツ丼

日本のカツ丼のルーツがこれだ!カツが好きなら早稲田「奏す庵」のサックサクのソースカツ丼を絶対に食べるべき

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波ッ!色・食・是・喰! こんにちは、グルメ修行僧・東山です。

 

さぁ、皆様。やってまいりました。

今回の記事は、私グルメ修行僧・東山が定期的に精をだしております・・・

 

肉 ✕ 米!!

 

がテーマです!

もう「肉 ✕ 米」と書いたTシャツを着て原宿竹下通りを練り歩きたくてたまりません。

そして・・・さらに!

今回は「肉 ✕ 米」のKing of Kingsである・・・

「丼」です!

肉を米に乗っけて豪快に喰らい尽くす!これ以上最高のコンセプトを誇る料理がありましょうか!?

否ッッッっっっっ!

し・か・もッッッっっっっ!!

今回は肉系丼の中でも、最優秀生かつ歴史が深い、「カツ丼」を取り上げさせていただきます!!

 

ということで、やってきましたのは早稲田・鶴巻町にあります「奏す庵」!

こちらは東京では珍しい、福井県のソウルフード「ソースカツ丼」の専門店なのです!

小生、産まれは福井ですが、福井では卵とじのカツ丼にはほとんど出会ったことがありません。

もう、一刻も我慢できません!早く食べさせて下さい!

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カツレツ丼 980円

ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!

フタが閉まりきっておりませんぞーーーー!!

ここまで来てじらすなんて、許せん!さぁ、その姿を余に見せてみんかいーー!!

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ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドォォォォォォォン!!

な、なんというボリュームでしょう!!

厚カツ2枚と、薄カツ3枚、合わせて計5枚ものカツが乗っているのです!!

しかも、それらの1枚1枚がめちゃくちゃデカイ!

デフォルトでこれだけのボリューム感がある丼はなかなかお目にかかれません!

 

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ボリューム満点なので、一度カツを丼のフタに逃がしてスペースを確保するのがオススメの食べ方です!

これを自ずからやっている人を見ると、ソースカツ丼の通だと思われるそうです!

 

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見てくださいよ・・・

美しくカラリと揚がったこのカツを・・・

 

では、まずは厚カツからいただきます・・・

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サクリ・・・・んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんーーーーーーーーーー!!!!

し、幸せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!

パン粉が極めて細かいため、歯ざわりが従来のとんかつよりもサクッと軽くて上品です。

その極薄の衣を突き破ると出てくるのはプリップリの豚の身の甘さと、ほとばしる肉汁!

しかも豚肉は北海道のブランドポークを使用しているとのことで、肉の旨さもただごとではありません!

これはうまい!たまらない!!なんとも上品なカツです!

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薄カツの方も激ウマ!!

薄カツの方は、肉の旨味もさることながら、衣と肉とソースの相性がより分かるようになっております!

そして、このソースがとんでもなく美味しい!

やや甘めの味付けなのですが、その甘さが一切クドくなく、上品で、恐ろしくキレがあるのです!

なんとこのソース、目白にある洋食の名店「旬香亭」の古賀達彦シェフと4ヶ月もの間、毎日試作を重ねて出来上がった逸品なのです!

ソースカツ丼を食べて、こんなにソースの味に感動したのは初めてです!

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こちらは、からしを醤油に溶かしてエスプーマで泡立てた特製のからしソース。

エスプーマというのは、液体窒素の作用によって液状のものをすべて泡立てる機械なのですが、主に先鋭的なフレンチなどで用いられます。

ソースカツ丼にエスプーマを用いるなんてオシャレすぎる!!

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ふわふわした泡状のソースをカツにかけていただきましょう!

・・・・んんんんーーー!!んまーーーーーーーい!!

甘めの味付けのカツがからしソースによって、キリッと引き締まり、味の変化が楽しめます!

そして、からしの清涼感のある香りで食欲倍増!

不思議なことに、からしの香りは強烈に香るのですが、からし特有の鼻にツンとくる刺激が一切ないのです!これはからしが苦手な人でも間違いなく食べられます!

 

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付け合せの味噌汁にもかなりのこだわりがあります!

味噌は、もともとお寺で造られていたという、福井県産の永平寺味噌を用い、だしを一切使ってないのです!

キャベツの甘み・旨味と味噌の旨味の掛け算。

これが実にうまい!!本当に感動しました!

だしを使っていないのに、旨味も強く、味にとても厚みがあるのです。そして、だしを使っていないゆえに、味噌の香りや、キャベツの甘みがより一層感じられて美味しい!

キャベツもたっぷり入っているうえ、シャキシャキで食感が楽しく、満足感が高いです!

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また、食前には梅干しが付いてきます。

また、この梅干しがすごいんです。

“本物の梅干し”なのです。

今、世の中に出回っている梅干しのほとんどのものは、梅の実を調味液に漬け込んだだけのものですが、この梅はしっかり天日に干して、丹念に漬けて作られた本物の梅干しなのです。

しょっぱくて、酸っぱくて、梅の香りが豊かで、自然な味がして、嬉しくなる美味しさです。祖母が昔漬けてくれた梅干しを思い出しますねぇ。

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付け合せの大根の酢漬けと、リンゴ。

こういったちょっとした箸休めは嬉しいですよね!口の中がさっぱりして、カツとの相性は5,200点満点!!

デザートのリンゴまでいただくと、前菜:梅干し、メインディッシュ:カツレツ丼、スープ:キャベツの味噌汁、デザート:リンゴ、とまるでコース料理をいただいているかのようなゴージャスな気分になれます!

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客席は全席カウンターなのですが、お店中央にあるアイランドキッチンで、料理人の方が目の前でカツを揚げてくれるのです!

まるで、天ぷら店のような高級スタイル!カツを揚げる手際に見とれている間に、カツレツ丼が到着しました。

 

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店内もめちゃくちゃオシャレです・・・全体的に和を基調としながらもモダンなエッセンスが散りばめられており、しかも空間を広く使っているのでゆったりと食事を楽しむことができます。

 

奏す庵のオーナーである森さんにお話を伺うことができました。

 

――いやぁぁぁぁぁ!!めちゃくちゃ美味しかったです!御馳走様です!しかし、5枚もカツを食べたのに、全然重くないですね!胃が軽いです!何か秘訣があるのでしょうか!?

 

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森さん ありがとうございます!実は、カツを揚げる鍋に“油が食材に浸漬していかない特殊な装置”を取り付けておりまして、そのおかげでカツに残存する油が少なく、軽い仕上がりになるのです。

 

――なんと!そんなハイテクな装置が使われていたのですね!!ちなみに、奏す庵のコンセプトは「大人のファストフード」とのことですが、どういった意味が込められているのですか?

 

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森さん まず、“ファストフードの定義”というのはどういうことか分かりますか?

 

――いえ・・・お恥ずかしながら分かりませぬ・・・

 

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森さん 「入店から退店するまでが15分以内で済む業態」が定義で、言葉自体は海外から入って来ました。

でも日本において、そもそも蕎麦寿司をはじめとする屋台食文化は、ファストフードそのものだったんです。

つまり、目の前で料理を仕上げて出すスタイルで、料理する人と食べる人が同じ空間を共有し、こだわったものが提供される文化でした。

それこそが、和のファストフードで、奏す庵は、料理・食材そして空間にこだわったお店です。それが大人のファストフードの意味です。

 

――なるほど・・・! 確かに、カツレツ丼の上品な味付けのみならず、本物の梅干しや、味噌にこだわった味噌汁など、出て来るもの全てに上質さを感じました!

 

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森さん そういう風に感じていただけるのはとても嬉しいです!

 

――なぜソースカツ丼の専門店を出店しようと思われたのですか?

 

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森さん 素晴らしい日本の文化である“丼文化”を広めるために、文化事業として奏す庵を始めました。もともと洋食であったカツレツを吸収し、日本食として再構築したカツ丼は、とても日本の食文化らしい料理であると考えました。加えて、私が福井県の出身であり、ソースカツ丼を改めて食べた時に「日本文化としての丼文化を広めるために最適な丼はコレだ!」と閃いたのです。

 

――そ・・・そんな深い意義が込められていたのですね・・・!!同じ飲食業に携わる者として、身が引き締まる思いです!ちなみに、この早稲田・鶴巻町に出店されたのにも何か理由があるのでしょうか?

 

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森さん カツ丼といえば、卵とじのカツ丼が主流ですが、実はカツ丼の原点はソースカツ丼なのです。しかも、ここ、早稲田・鶴巻町で誕生した料理なんですよ。だから、ソースカツ丼専門店を始めるにあたってうってつけの場所だと思ったからです。

 

――えぇぇぇぇぇぇぇ!!ソースカツ丼カツ丼の原点なんですか!?し、知らなかった!!

 

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森さん 大正時代に「ヨーロッパ軒」さんがソースカツ丼を発案し、お店で出していたのですが、関東大震災によってヨーロッパ軒さんは福井県へと移転しました。その後、卵とじのカツ丼が誕生し、東京を中心に広まっていき、今に至るというわけです。

 

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――ヨーロッパ軒さんが福井県に移転したから、福井県では今もソースカツ丼が主流なんですね!本日は貴重なお話を聞かせてくださりありがとうございました!

 

 

いやぁぁぁ・・・カツ丼一つにこんなに深いストーリーがあったなんて思いもよりませんでした。

カツ丼を日本文化の代表的な料理と捉えて、食す。

粋ですねぇぇ・・・

これだけの想いと、ストーリーと、こだわりが詰まったカツ丼はなかなかお目にかかれるものではありません!

皆様も、想いがぎっしり詰まったソースカツ丼を喰らいにいきましょう!

 

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紹介したお店

カツレツ丼 奏す庵

TEL:03-6302-1648

住所:東京新宿早稲田鶴巻町555-19 鶴屋ビル1F

r.gnavi.co.jp

 

 

著者プロフィール

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グルメ修行僧 東山広樹

ラーメン屋の開業に向けて修行中の身でしたが、2016年8月10日に東京・蔵前に四川式汁なし担々麺専門店「タンタンタイガー」をオープンさせました。日々、担々麺道を極めんと研鑽しております。

【FBページ】https://www.facebook.com/tantantiger.tokyo/

【ブログ】Cooking Maniac

                             
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