新宿「ハラス屋」で焼き魚に感動…!希少なハラスの旨味を堪能できる魚介好きの聖地でした

新宿で美味しい焼き魚など魚介料理を味わえる「ハラス屋」(東京都新宿区西新宿7-11-2 ASP西新宿ビル2F)を紹介します。他ではなかなか味わえない希少部位「ハラス」を堪能できるお店。ハラス(ハラモ、スナズリとも)とは、魚の腹身にある一番下の部分で、最も脂がのっている部位。マグロでいえば大トロに当たる部位です。こちらのハラス屋ではマグロのほか、カツオ、サケのハラスを焼き魚でいただけて、定食も用意されています。ハラス以外に、マグロのアゴ肉など超希少な部位を食べられる日もあるそうですよ。ハラスだけでなく、宮城県女川町から直送された新鮮な魚介類を揃えており、ホヤ、牡蠣など美味しい魚介を格安でいただけます。また、魚介だけでなく、野菜やお肉料理も個性的で美味しいメニューが揃っていますよ。全国各地から選りすぐりの日本酒もあり、3種類選べるきき酒セットはなんと600円とかなりリーズナブル。お酒を飲みたいときにも、がっつりご飯を食べたいときにもオススメのお店です。

新宿「ハラス屋」で焼き魚に感動…!希少なハラスの旨味を堪能できる魚介好きの聖地でした

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こんにちは、ライターの玉置と申します。

今日は新宿にあるハラス料理が看板の店、その名も「ハラス屋」さんにやってきました。

いきなり「ハラス」と言われても全然ピンとこない方も多いかと思います。ハラス、国の名前でも、宗教的な食事でもありません。

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新宿西口から歩道橋を渡ったあたりです。

ハラスとは魚の腹身にある一番下部分のことで、とても脂の乗るところ。人間でいえば胸元のVゾーンのあたり。一匹からとれる量がとても少ないため、ほとんどが産地だけで消費されている希少部位なのです。サケのハラスだったら、食べたことがある人もいるのではないでしょうか。

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▲ここがハラス。ハラモやスナズリと呼ばれることもあります。

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▲マグロでいう大トロの部分がハラス!

東京ではほとんど食べる機会のないハラスが看板メニューの店があるなんて、うれしいじゃないですか。

それだけでも応援したくなる店ですが、さらに嬉しいことに、なんと宮城県などで愛されている海鮮珍味の「ホヤ」が揃っているんです!

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▲「ヤすホま味り珍あ」?、いや「珍味ホヤあります」ですね

このハラスとホヤという魅力的すぎる組み合わせの秘密は、お店のオーナーの実家が宮城県の女川町で水産加工会社をやっているからこそなのです!産地との太いパイプがあるからこそできる、レア食材のスーパータッグ!ハラスとホヤのH2ロケットです!

実は以前、女川町で食べたホヤの塩辛がおいしくて、その加工場まで取材に行かせてもらったのですが、そのときに「息子が新宿でハラスのお店をやっているよ」と、このお店を教えてもらっていたのです。

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宮城県女川町にある「いかや」の加工場にて。ここの海産物なら間違いない!

 

日本酒は利き酒セットが超お得!

ということでやってきたハラス屋。魚介系の肴が看板の店ですが、赤ちょうちん系のにぎやかなお店ではなく、ゆっくりと食事も楽しめるタイプのお店のようです。

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▲落ち着いてハラスとホヤが楽しめます。

いつもならビールではじめるところですが、今日のツマミはハラスとホヤと決めているので、最初から日本酒をいかせていただきましょう。

メニュー表を開くと魅力的な銘柄が並んでいます。ホヤにはこれか、ハラスならあれかと、どれがいいかと迷っていると、店長さんから3種類を選ぶ「利き酒セット」を勧めていただきました。

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▲迷ったら利き酒セット!どれを選ぶかこれも迷うけど!

銘柄によって値段が違う日本酒ですが、利き酒セットはどれを選んでも同じ値段(600円)と良心的なので、「利き酒セットは、良いものを頼むお客様が多いですね」と笑う店長さん。

私はお酒は強くないけれど、いろんな味をとりあえず試してみたいタイプなので、このサービスは嬉しいですね。値段が高い順に頼むか、気になるものを素直に頼むか、ここで人間性が試されるかもしれません。

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▲どれがなんのお酒なのかわからなくなりがちですが、ちゃんと銘柄を書いていただけます。ありがたい。

 

ホヤ未経験者にホヤを試してもらおう

さて、まずはホヤです。ハラスももちろん食べますが、ホヤがあるならホヤが先です。

メニューを確認すると、なんと6種類もホヤの珍味が並んでいるじゃないですか。新宿でこれだけホヤが試せる店はなかなかないのでは。

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▲女川港直送のホヤ珍味!

ところで、ホヤといわれてもピンとこない方も多いと思いますので、ちょっと説明させてください。

はい、これがホヤです。

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宮城県産ホヤの三年物。

魚でも貝でもイソギンチャクでもなく、ホヤはホヤ。海水を濾過して栄養を取りながら育つため、まさに海の味がします。どうしても鮮度が落ちやすい食材なので、できれば産地で新鮮なものを食べるか、あるいは獲れたてを加工をしたものを食べることが、ホヤを好きになる最大のコツです。ホヤについてはこちらの記事でも詳しく説明しています。

ホヤ好きの私がここで味を語るよりも、ホヤを一度も食べたことのない人に試してもらった方が説得力が増すかなと、今回は大阪にある「シカク」という本屋さんの竹重店長にきていただきました。一般流通しないマニアックな本を中心に扱っている素敵なお店で、私が作っている『趣味の製麺』という同人誌も揃っていますよ(宣伝)。

f:id:tamaokiyutaka:20180227165914j:plain▲「ホヤって大阪では良い噂を聞かないんですよ……」と、不安そうな竹重店長。

まず試してもらうのは、一番食べやすいと言われている「蒸しホヤ」です。これは水揚げされたばかりの新鮮なホヤを産地で捌き、すぐに殻ごと蒸したもの。

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▲蒸しホヤ。初めての人は、どう食べていいかわからないですよね。

ホヤは好き嫌いがはっきりと分かれる食べ物。最初の一口でその後のホヤとの距離のとり方が決まります。

「どんな味なんやろー」とちょっと不安そうにしている竹重さんを、もっと不安そうに、でも自信ありげに店長さんが見守っています。

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▲「ホヤを食べるいうたら、大阪のみんながさんざん脅してきよって。どんな食べ物やねん!」

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▲「すみません、殻を剥いてお召し上がりください!」

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▲こんな感じで、殻から外して身だけを食べます。

生まれて初めてホヤを食べた、関西育ちの竹重さんの感想は……

「え、全然美味しいです。カニ味噌感みたいなのがあって、全然いけます。好きです。これは日本酒ですね、完全に!」

どうやら口に合ったようで、連れてきた私もホッとしました。

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▲「このホヤはおいしいですよ。みんなどんなホヤを食べたんやろ」

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▲ちなみに殻についている薄皮、これもがんばれば食べられます。ちょっと固いですが、これが味わいがあってうまいんですよ。

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▲「硬!」

蒸しホヤが大丈夫ならということで、次は生で食べていただきました。注文したのは「へそホヤ」で、これはホヤの身の下部分。

岩などにへばりついている側の身で、一番クセのない部位なのです。なんだか見た目はフルーツみたいですね。

これにも竹重さんは「マイルドな海水!なにもつけなくても美味しい!」と喜んでいただけました。

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▲旬のホヤを新鮮なうちに処理して冷凍した、いかやの「へそホヤ」。

さらにはホヤの身で作った塩辛にもチャレンジしていただいたのですが、「うおー、宮城いきてー!」と悶絶。大阪に帰らず、そのまま北上して宮城旅行へ行きそうな勢いです。

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▲粗くおろした大根おろしにたっぷり乗せられたホヤの塩辛。

 

マグロやカツオのハラス焼きがうまい!

いかがでしたか。ホヤ料理専門店の「ホ屋」。

……違いますね、ここはハラス料理の「ハラス屋」でしたね。

マグロ、カツオ、サケのハラスが用意されていますが、まずは店長おすすめのマグロを頼んでみました。

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▲ビンチョウマグロのハラスだそうです。

皿の上にドカッと乗せられたマグロのハラス焼きは、ボリュームたっぷりで脂の乗り具合もバッチリ。脂といっても魚の脂なので、しつこさやくどさは全くありません。

パリッと焼かれた表面の香ばしさと、しっとりとした身のコントラストが嬉しいじゃないですか。ちょっと他ではなかなか食べられない食感です。これは絶対に熱いうちに食べるべき!

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▲珍しい魚の部位を食べるの、楽しいですよね!

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▲これを熱いうちに大根おろしと食べると最高!

ハラス、うまい!

こうなるとカツオのハラスも試さない訳にはいきません!

しっかりと脂の乗ったカツオの、さらに一番脂が強い部位であるハラスをこんがりと焼いたのですから、もちろんうまいに決まっています。

「ハラスを集めるのが大変なんだよー」と笑っていた、いかやのご主人の顔が脳裏に浮かんできました。

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▲熱いうちにどうぞ!

さらにもう一品。この日はハラス以上に超希少部位だという「マグロのアゴ肉の塩焼き」があったので、こちらも注文してみました。

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▲「カマス丸干し」をみた竹重さんに、「これはどこの部位ですか?」と聞かれました。惜しい、ハラスは部位だけどカマスは魚の名前!

マグロのアゴ、なんだかゲームの世界で使われている強力な武器みたいなものが出てきました。骨でできたブーメランみたいです。

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▲こうみえて、意外と食べられる肉がたくさん付いています。

アゴはよく動く部位なので、筋肉が発達していているためか、ハラスとはまた別の味わいとしっかりした食感が楽しめ、これまた美味しい場所ですね。ホルモン系が好きなら、試してみるべきでしょう。

 

産地直送の牡蠣もうまい!

このようにホヤとハラスだけで十分楽しめる店なのですが、なんと今の時期はもう一つの強力過ぎる特選食材が入荷されているのです。

それは女川港直送の牡蠣

いかやさんが品質と鮮度にこだわった、新鮮な牡蠣です!

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▲3月いっぱいくらいまでの期間限定メニュー!冬季こそ牡蠣!

牡蠣、好きなんですよ。でも好きだからこそ厳しい評価をしてしまいがちですが、ここの牡蠣は大当たりでした。あ、「当たり」っていっても、もちろん美味しいっていう意味ですよ。

まず先に頼んだ酢牡蠣がすごかった。大粒でプックリしてクリーミー、これぞ海のミルクという堂々とした味で、ついおかわりをしてしまいました。竹重さんは「やばい、この酢牡蠣のお風呂に入りたい……」と、目がトロンとしています。大丈夫でしょうか。

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▲牡蠣が食べられる人なら、ぜひ食べていただきたい。

そしてこの生で食べられる牡蠣を使ったカキフライもすごい!

噛むと牡蠣からたっぷりの旨味が、そして脳から快楽物質が溢れ出します。

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▲生で食べられる新鮮な牡蠣を使った大粒のカキフライ!

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▲いやー、うまいですよ。

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▲「この店の料理、インスタにあげなきゃ!」と竹重さん。

この店、私の好きなものしか置いていないんじゃないかというくらい楽しかったです。だってホヤにハラスにカキですよ。そして初夏になればホヤのシーズンとなり、女川直送の生ホヤが楽しめるそうです。そりゃまた来なくては!

新宿駅からも近く、落ち着いた雰囲気で飲めて、昼食や夕食としても楽しめるこのお店、魚介好きなら知っておくと重宝するのではないでしょうか。

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▲締めは「わさびといくらのクリームパスタ」にしてみました。

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▲ランチタイムには、お得なハラスの定食もあります。

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▲夜にも定食が食べられるのが嬉しいですね。

 

紹介したお店

 

プロフィール

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玉置標本
趣味は食材の採取とそれを使った冒険スペクタクル料理。週に一度はなにかを捕まえて食べるようにしている。最近は古い家庭用製麺機を使った麺作りが趣味。

ツイッター:@hyouhon
ホームページ:私的標本
製麺活動:趣味の製麺

玉置標本「みんなのごはん」過去記事一覧

                             
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