前回紹介した東新宿の「マーラータン」に続いて、美味しい「鍋」を食べようとやってきたのは、麻布十番の「山本牛臓」さん。
自分がこのお店で特に気にいっているのが、今回の目的である「赤ちり鍋」。
その鍋を注文し、ビールと一緒にまず頼んだのがこの「炙りレバー」。これ、レバー好きなら必食の一品。
見るからに鮮度がよく真っ赤で美味しそうなレバーを、専用の鉄板でしっかりと炙っていく。
熱々の鉄板で鮮やかなレバーを焼き始めると”ジューーーーー”といい音が。ああ、お腹が減ってくる。じっくり、じっくり火が通るのを待って……
中まで火が通ったら”今だ”というタイミングで、特製のごま油にさっとひたし、口の中に入れる。
十分に焼いているのにも関わらず、パサついていない柔らかい食感に驚く。とろっとしたレバーを噛みしめ、ああ幸せだというところで、すかさずビール。冬だというのにみるみると、中グラスの中身が減っていく。
この絶品「炙りレバー」と同じくもう一品おすすめしておきたいのがこちらの「炙りユッケ」。
卵を溶き、絡めた細長いユッケは一本一本炙るのもよし、こんな感じで鉄板の上で豪快に炙って、一気に食べるのもまたよし。こちらもレバー同様、ビールがすすんでしまうのを避けられない。ごはんも欲しくなる。
と、既にこの二つで満足しそうになったところにやってきたのが、大本命の「赤ちり鍋」。関西ではよく見られるという、この四角いステンレス製の「ちりとり鍋」という鍋の上には真っ赤なスープ、野菜や豆腐、その上には美しいお肉(鹿児島県産黒毛和牛)。
鹿児島県産黒毛和牛の肩ロースとホルモンを使用したスタミナ満点の韓国風すき焼き!
(店内メニューより)
上からでなく、横から見ると、この通りボリュームもなかなか。それにしてもこの肉がひたすらに美しいこと。食べるのがもったいなくなるくらい。
店員の方おすすめのトッピングという「アカセン(ギアラ=牛の第四胃)」も追加して、火を入れる。
徐々に温度が高くなってきたところで、店員さんがハサミで肉をちょうどよいサイズに丁寧に切り分けてくれる。ああ、早く食べたいぞ、という気持ちを抑えて、その作業を眺めながら、ただただひたすら待つ。
肉が切り終った後は、全体に火が通るまでさらに数分待てばこの通り。鍋はグツグツと煮たち美味しそうな良い香りがテーブル一杯に。あと少し。
遂に完成。火が通ると最初真っ赤だったスープは比較的落ち着いた色になり、野菜も肉も良い感じ。
お皿に盛りつけて、さて、いただきます。まず肉を食べてみると、想像以上に柔らかく、それからなんといってもこの山本牛臓特製の『スープ』の味つけが抜群にうまい。久しぶりに食べたけれど、やっぱり最高。
甘さ、コク、辛みのバランスが完璧で思わず”美味しい”と言葉が漏れてしまうほどのこの超美味いスープ。肉だけでなく、この旨みたっぷりのスープが染みた野菜も一度食べたら止まらなくなっていく。
ということで、あっという間に無くなったので、追加で”ハチノス”や”エノキ”を投入。その他のトッピングといては”ハツ”、”センマイ”、”ミノ”、”鶏もも”、”鶏せせり”なんかも。色々試したくなる。
何度か追加でトッピングをして、”ああ、美味かった”ってところで、〆で忘れず頼みたいのが「焼き飯セット」(ごはん、玉子、のり、ねぎ)+チーズトッピング。
鍋の出汁を元に、店員の方がキッチンで作ってくれる特製の焼き飯が、これがまたすごい。スープの旨みと焼き飯の軽くおこげができた部分の香ばしさと、チーズのまろやかさが、完璧にまとまっていて実にうまい。すでにお腹いっぱい近かったのにすぐに、完食。
一品料理に鍋、最後の焼き飯、これだけ食べて、大体予算的には5,000円程度というのもうれしいところ。
山本牛臓の「赤ちり鍋」、めちゃくちゃ美味しいんでぜひぜひ食べてみてほしい。(その他「チーズホットタッカルビ」や「サムギョップサル」もおすすめです)
紹介したお店
韓流酒場 山本牛臓 麻布十番店
住所:東京都港区麻布十番1-8-10
TEL:03-3583-3138
著者「Taki」のプロフィール
Taki
1987年横浜生まれ。ウォーキングと美味しいもの探しが趣味です。
ブログ:http://walking-gourmet.hateblo.jp/
Twitter:https://twitter.com/Taki10_wg
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