こんにちは。ライターの斎藤充博です。あるとき、ふとこんなことを思いました。
それは「餃子専門店やシュウマイの専門店はあるのに、春巻きの専門店ってないよな」ということ。似たような食べ物なのにね。
少なくとも僕は見たことはありません。ネットで検索したらあるのかな。そう思って検索してみると……。
あった!(春巻きの妖精を描いてしまいましたが深い意味はありません)
あるんだ。春巻き専門店。しかも3店舗も出している。はやってるじゃないですか。僕が知らなかっただけだった。
東京はるまき大島店
ということで、東京の大島駅のすぐ近くにある「東京はるまき 大島店」にやってきました。本店は新小岩、亀戸にもお店があるようです。
春巻き専門店ということで、いろいろな春巻きがズラリ。「ひき肉とニラの焼き春巻き」とかおいしそうじゃないですか。
「鶏肉とチーズの春巻き」。これもうまそうだ。
このお店は「揚げ春巻き」と「生春巻き」の両方を扱っているのですが、僕が訪れた時間帯に生春巻きはほとんど売り切れていました。すごい人気ですね……。
とりあえずめぼしい揚げ春巻きを5本購入します。見た目から中身が全然伝わらないので、店長さんがふせんにメモを書いてくれました。
「東京はるまき大島店」はテイクアウトのお店なので、外で食べてみます!
東京はるまき
まず食べてみたのは東京はるまき(190円)。東京はるまきさんのオリジナルメニュー。見た目は普通の春巻きと一緒ですが、はたして……。
あっ。うまい。これはうまい。
まず、味がちゃんとついています。タレや醤油などをかけなくても十分。白いご飯が食べたくなってきますね。
そして具材の食感が一つ一つキリッと立っています。しょうもない春巻きって、中が全部グチュグチュになってしまっていること、ありますよね……。あれの真逆だ。
全部おいしいんですが、特においしいのは春雨。「こんな太い春雨あるの?」ってくらい太い春雨を使っていて、プリプリした感じがきわだっています。
後から店長さんに聞いたんですが、春雨は国産のものを使っているとか。なんかでかいですね。こりゃ食べごたえがあるはずだわ。
ひき肉とニラの焼き春巻き
続いては挽肉とニラの焼き春巻き(150円)。なんか平たいですね。
「焼き春巻き」とは聞き慣れない言葉ですが、お店ではホットプレートで焼かれていました。
食べてみるとこれもうまい。具は本当にひき肉とニラのみ。春巻きと思って食べると、かなり「肉々しい」感じがしますね。ちょっと餃子っぽいような雰囲気もあります。
これはビール飲みたくなる味ですね!
東京はるまきエビ
東京はるまきエビ(270円)。一見、東京はるまきと変わらないように見えますが……。よく見てみると外からでもエビの存在がわかります。
2つに割ったところ。ついついエビを確認してしまう……。
食べてみると、口の中でもエビのゴロッとした存在感がすごいです。そして春巻き全体にほんのり海鮮の風味がただよう……。これもうまいですね。
鶏肉とチーズの春巻き
鶏肉とチーズの春巻き(220円)。鶏肉とチーズ、食べる前から間違いようのない組み合わせ。……と思っていたんですが、なんかうっすらと黒いものが見えます。なんだこれは?
食いかけの断面ですみません。具のほとんどが鶏肉なので「肉料理食べているな」って感じの食べ応えです。
春巻きの上に見えていた黒いものは海苔でした。春巻きの下側には梅のペーストが。思いがけない「和」のテイストがうれしい。
季節限定ドライカレーの春巻き
今日の最後はドライカレーの春巻き(220円)。
具はひき肉、ジャガイモ、ニンジン、ピーマン。食べてみると、ジャガイモの存在感がかなり強い。コロッケの一歩手前くらいの雰囲気があります。また、想像していたよりもずっとスパイシーです。これもご飯に合いそう。
……本日購入した春巻きはこれで全て食べきったのですが、これではまだ半分です。そう。さっき店頭で売り切れだった、生春巻き。あれを食べたい。
もう一回行ってみた
というわけで日を改めて生春巻きを買いに来ました。
目当ての生春巻きを確実に手に入れるには「午前中の来店」がオススメだとか。ちなみに東京はるまきの営業時間は11時から19時。本当にすぐに売り切れちゃうんですね……。
僕が来たのは12時ごろ。今日は全種類バッチリそろっていますね。
全5種類の生春巻きを買ってきました。今度は家の中で食べてみましょう。カップに入っているのは生春巻き用のタレです。左からピリ辛マヨネーズ、わさび、バルサミコ、黒ごま、ゆずこしょう、パクチー。種類豊富すぎるわ、これ。
スモークサーモンとアボカドの生春巻き
スモークサーモンとアボカドの生春巻き(330円)。揚げ春巻きから一転、急に見た目が華やかになりました。春巻きの皮に透けたスモークサーモンがなんとも食欲をそそります。
食べてみるともちろんうまい。春巻きの皮がもっちりしていて、レタスはしゃきしゃきしていて食感がすごくたのしいです。
冷しゃぶとキムチマヨネーズの生春巻き
冷しゃぶとキムチマヨネーズの生春巻き(330円)。豚肉! キムチ! マヨネーズ! 生春巻きのイメージから少し離れたジャンクなイメージの組み合わせにおどろきます。
でも大量のレタスと一緒に食べると、案外さっぱりいけてしまう。ふしぎ。
エビとアボカドの生春巻き
エビとアボカドの生春巻き(330円)。なんとなく僕らがイメージする生春巻きはこれじゃないでしょうか。お店でもらったパクチーのタレをかけたらおいしかったです。
東京はるまきには生春巻き用のタレが6種類あるのですが、エビとアボカド自体には塩気がないので、どれもあいそうですね。
蒸し鶏と梅肉ソースの生春巻き
梅の酸っぱさが鶏肉とあっていて、すごくおいしいです。これはご飯にあう生春巻き(実際に今生春巻きをおかずにして晩ごはんを食べています)。
鶏肉もボリュームがあって、かなり食べごたえがある生春巻きです。
生ハムとチーズの生春巻き
生ハムとチーズの生春巻き(390円)。生春巻きの皮越しに見える生ハムがものすごくそそります。お値段も他のものよりちょっと高め(他の生春巻きは330円)。ラグジュアリーな生春巻き。
食べてみると、これが一番うまいですね。いい生ハムを使っているんでしょうか。生ハム自体がかなりおいしい。
そして生ハムってそれだけだと、やっぱりちょっとしょっぱいですよね。レタスや春巻きの皮と一緒に食べてちょうどいい。
そうか、生ハムは生春巻きの衣をまとって、完全になるんだ! ……ふとそんなことを思いました。
揚げ春巻きと生春巻き、合計9種類の春巻きを食べてしまいました。一口に春巻きといっても、中に入れる具材で全然変わってくるので、食べくらべするのが楽しかったです。
また、具材が一つ一つおいしいのもよかったです。生春巻きのレタスがすごくシャキシャキしていて、これをサラダで食べてみたくなってきます。
お店にお客さんがひっきりなしに来て、いろんな春巻きを買って行く様子が見えました。春巻き専門店が家の近くにある生活……。それ、すごくうらやましいですね。
紹介したお店
東京はるまき 大島店
住所:東京都江東区大島5-8-7(都営新宿線 大島駅A1出口 徒歩1分)
TEL:090-9809-8609
東京はるまき 新小岩本店
住所:東京都葛飾区東新小岩1‐2‐3(JR新小岩駅北口 徒歩2分)
TEL:070-6454-8609
東京はるまき 亀戸店
住所:東京都江東区亀戸4-18-1(JR亀戸駅北口 徒歩5分)
TEL:080-3725-8609
公式HP:東京はるまき | 日本初の春巻専門店
プロフィール
斎藤充博
1982年生まれの指圧師(国家資格所有)。著書『子育てでカラダが限界なんですがどうしたらいいですか?』(青月社)が好評発売中。
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ホームページ:田端ふしぎ指圧