プロが作るニラ玉はやっぱり凄い…!ニラ玉が本当に美味しい都内4軒を厳選しました

ニラ玉をレシピ通りに作ってもプロが作るものとどこか違うなって思いませんか?またニラ玉は作る人によってバラエティにも富んでいます。そこで今回は「東京でニラ玉の美味しいお店」を4軒厳選し紹介します。ニラ玉と言えば某「孤独のグルメ」で紹介された「中華シブヤ」ですが、こちらの記事で紹介する4軒も負けてません!亀戸にある「伊勢元酒場」さんのごま油香るローリングにら玉はボリュームたっぷり。神田の有名二毛作カレー店「トプカ」のニラ玉は、カレー屋さんらしくスパイシー仕立てです。巣鴨の「ゆたか食堂」のニラ玉は、定食屋さんっぽく“シンプル・イズ・ベスト”。スープ系ニラ玉なら駒込の「きんらん」を忘れてはいけません。ビバ家庭料理、ビバにら玉!(亀戸のグルメ居酒屋

プロが作るニラ玉はやっぱり凄い…!ニラ玉が本当に美味しい都内4軒を厳選しました

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みんなのごはん読者のみなさん、こんにちは。

駆け出し酒場ライター、さいころ文庫の山崎あやさです。主な出没地域は都内立ち呑み屋さんのカウンター、好きな食べ物はビールです。

 

 

大衆酒場のおつまみって、不思議な魅力がありますよね。

鮮度の良い食材や旬の食材などがきっちり用意されていたり、面倒な揚げ物や炭火での焼き物など、家ではなかなか食べられないものが頼めるのも嬉しい。

でもそんな中に「家で作れば安く済むのが分かってても頼んじゃう」、でもなぜか「家で食べるのとは違う美味しさがある」つまみが潜んでいることもしばしば。

私にとってそんな、酒場に勝てない家庭料理の代表は……

 

ニラ玉です。

 

にらと玉子を炒めただけ。材料も安くて入手も簡単。そして調理工程もごくごくシンプル。

だから家で作って食べればいいじゃない、と思ってしまうのですが……いかんせんメニューの端っこにでも乗っていようものなら、なんだか気になってしまうのです。

そんでもって実はこのニラ玉、お店によってけっこう色んなタイプのやつがあったりするんです。

 

今回は、そんなバリエーション豊富なニラ玉を楽しめる都内の酒場をご紹介していきます!

【もくじ】

1. 亀戸伊勢元酒場」の、ごま油香る“ローリングにら玉” 

亀戸駅から歩いて10分ちょっと。

駅前の喧噪が途切れ「あれ?見落として通り過ぎちゃった?」なんて不安になるかならないかのあたりで見えてくる、勢いのある「伊勢元」の文字が入った暖簾。

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そんな立地ながらも、地元の皆様に愛されるこのお店は平日も休日もけっこうな混み具合。

でも決して一見さんでも邪険にしない、優しくて人懐っこい、昔ながらの下町の酒場です。

 

暖簾をくぐると、昭和の時代から変わらない内装、年季を感じる飴色の空間が広がります。

目の前にはL字型の7人席のカウンター。

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そして奥にはちょっとした小上がり席。

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初めて来たのに、懐かしい。

小学生の頃、夏休みになると毎年泊まりに行っていた親戚の家みたいな感じがします。

 

明るく可愛らしい女将さんがカウンターで接客を、奥の厨房でご主人が調理。

昔ながらの、古き良き酒場と言った風情がたまりません。メニューも、お値段も、空気感も、ちょうどよく等身大。

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ちなみに壁にはメディア露出も多い呑み助の先輩方のサインもあります。拝んでおきました。

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さてさて、そんな素敵酒場のニラ玉、まずはそのビジュアルをご堪能ください!

じゃ~ん!

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別のアングルからもう一度、じゃじゃ~ん!

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分かりますかね、このくるり巻かれた、なんともかわいらしいルックス。

 

ローリングにら玉。正式名称、にら玉炒め。380円。

 

ごま油の香りが、ぷんとたちます。

お箸を入れるとやや半熟の、ふんわりとろりとした黄身の誘惑。

口にいれるや鼻に抜ける出汁の旨味、そこに醤油の香ばしさが加わって、優しくもしっかりとした味わいが広がります。

けっこうなボリュームなんですけどね。独り占めして丸かぶりしてもペロリと食べきれそうなほど、美味しい。

 

この伊勢元酒場さん「変わらない」ことがモットーなんだと女将さんが教えてくれました。

にら玉炒めのこの形も、先代から続く伝統の形。

そしてそんなこのお店の「変わらない」名物メニューがこちら。

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酎ハイボールです。

 

独自のエキスに焼酎を混ぜてコップに注ぎ、レモンをイン。

炭酸で割るこの焼酎ボール、エキスも配合もお店のオリジナル。

炭酸が強くて、爽快な一杯です。

 

にら玉炒めを一口、くくっと酎ハイボールを傾けて……昭和から受け継がれる呑み助の幸せを、堪能させていただきました。

 

紹介したお店

TEL:03-3638-0622 

 

2. カレー屋さんのニラ玉はスパイシー!神田「トプカ」

はてさて、お次に紹介しますニラ玉も、一風変わった変化球ニラ玉。

実はこのトプカさん、昼はカレー屋、夜は居酒屋という変わった二毛作のお店なんです。

 

レトルトカレーの発売あり、姉妹店あり、何より国内カレー界でも評判のお店なので、皆さんもその名を耳にしたことはあるかもしれません。

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昼間の「カリー専門店」の看板が外され、酒処の赤い暖簾に赤提灯が光落とすその不思議な入口をくぐると、ふわり鼻腔をくすぐるスパイスの香り。エスニックながらも、懐かしい大衆酒場や食堂の雰囲気。不思議と落ち着く独特の世界に迷い込めます。

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ちなみに「トプカ」は「トップ・オブ・カリー」の略。

「スパイス勝負の大胆製法」なるインドカレー、「デリケートな繊細製法」なる欧風カレーは、本当にどちらも絶品。絶対におうちじゃ食べられない、料理人の味……いやもうカレー職人の味です。

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しっかり辛いインドカレー・奥深いコクの欧風カレー、どちらもおつまみカレーとして夜は小皿での提供があるので、呑み助にも安心(?)です。

 

なのにそのカレーにとどまらないのが、この居酒屋営業。

一番のウリはなんと新鮮な魚介。店主自ら毎早朝から築地に足を運び選び抜いた旬のお魚は、そこいらの居酒屋を軽く凌駕します。

 

その中でも食べなければ損!な肴がコレ、まぐろの中落ち。

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てりってりの美しい脂の乗ったマグロです。

舌でトロける融点の低いまぐろの脂。しかしあくまで歯ごたえには生魚独特のさっくり感があるこいつ。

実は原価ギリギリのご提供なのだとか……頭が下がります。

 

お酒の種類も豊富で、カレーにぴったりなギネスの黒ビールから、魚との相性抜群の日本酒まで堪能。

う~ん、大満足。ごちそうさまでした。

 

……じゃない!!

 

カレーも鮪も美味しすぎて、うっかり忘れかけておりました。

本日の主役はこちらです、ニラ玉、どーーーーん。

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直径20センチ弱の満月型。

お気づきでしょうか、卵の黄色、にらの緑に、ほんのりちょっぴりアクセントな赤。

そう、唐辛子です。

ここのニラ玉はカレー屋さんのニラ玉。なんとスパイシーニラ玉なんです!

 

お皿を揺らせばゆるゆると震えるほどの柔らかさ……絶妙すぎて胸が高鳴る!

当然、口に入れればとろっとろ。

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そして舌の上でちりっとはじけるスパイシー。

だからと言って、卵の甘さや優しさが損なわれるわけではなく、むしろその辛味が卵の旨味を絶妙にひきたてている。

でもってこれを、にらの爽やかさが下味を支えていて……なんとも鮮やかな味わいです。こんなに華やかなニラ玉があったとは。

にらと卵とスパイスのチームワークが良すぎて……脱帽です。

 

紹介したお店

 

3. シンプルイズベスト…!巣鴨「ゆたか食堂」の“これぞニラ玉”

次なるニラ玉は巣鴨にある食堂のものです。

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店頭のサンプルや本日のメニューが書かれた黒板が、まさに食堂。

白い暖簾をくぐると、思いがけず広い店内。

2人がけの小さなテーブルがくっついて並んだ様がこれまた、まさに食堂。

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壁に貼られたメニューは豊富で、どれも馴染みあるメニュー。

しかし「あぁ、最近食べてないなぁ」なんて思えるものばかり。

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親子丼カツ丼などの丼物、カレーうどん、ザルソバといった麺類、もちろんカレーライス、カツカレー。目移りするなぁ。

 

そんでもって、お安い。本日の日替わり定食は「びんちょう鮪とヒレカツ」で500円。

お隣のお父さんが注文したのでちらり見ると、それぞれが主役として登場してもおかしくないお二方が仲良く別皿に盛られて並び、さらにお新香、ミニ冷奴、小鉢までついているではないですか。しかもご飯は長野県産コシヒカリですって。

 

そんな定食をかっこむお父さんを横目に、瓶ビールを注文しがてら「ニラ玉の撮影取材、良いですか?」と可愛らしい女将さんに聞くと、ちょこっと困り顔ながら、「食べて美味しかったら……」とはにかみがち。

 

控えめな対応に思わずキュン。

 

そんなチャーミングな女将さんが届けてくれたニラ玉がこちら!

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たしかに、なんてことはない普通のニラ玉。

オムレツ風にふんわり焼き上げられていて、どどんっとサラダが添えられてるのが、食堂っぽくて良い。

予想通りにゆるり固まりきらない卵に箸をいれ、すくって一口。

ごく軽めの塩味。にらが大きめで、しゃっくりとした食感がしっかり味わえます。

卵は、これまた食感が絶妙。口当たりはふんわり。しかしとろーり。

 

女将さんの言う通り、ごく普通のニラ玉。

でもね、こういうニラ玉が、良いんです。

シンプルな味わいは、素材の持ち味を引き出していて、にらも卵もそれぞれの食感と味、ちゃんと味わえるのが嬉しい。すごくほっとする味わいです。

 

せっかくなので、定食メニューもつついてみましょう。

 

定食屋っぽいメニューで、単品で酒の肴にもなって、かつしっかり胃の腑にたまるものが食べたいなぁ……と。

お店のメニューはおそらく、トンカツを中心とした揚げ物……それならば!とカツ煮をオーダーしてみました。

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ふふふ。予想通りの、定食屋さんのカツ煮です。

今さっき揚げられて、卵とじにされましたよ~、なやつ。

まだ衣のさっくりがわずかに残っています。玉ねぎも、くったりとしゃっきりの絶妙な火の通り具合。どちらにも、甘辛い関東タレが染みていて、さらに卵でまとまって。ビールに合う、合う。

ふんわりとした女将さんの接客も嬉しい、ニラ玉はもちろんザ・定食屋のご飯とつまみたるお料理も美味しい。すごぉく落ち着くお店です。

 

紹介したお店

TEL:03-3917-0816

 

4. スープニラ玉なら、駒込「きんらん」 で間違いないです

最後は駒込駅から徒歩1分。

白い暖簾に「たち飲み きんらん」と、どどんっ。

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界隈の雰囲気も手伝って、これまた昭和感ひしひしの雰囲気。渋い。

女性1人客にとって入りやすいとは言えずとも、中の熱気にあてられてふらふら~っと。

 

店内は入口を入って左手側の厨房向かいと、それに背中合わせの壁に向かうカウンターという作り。

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そんなカウンターはどちらも渋みがしみしみで。先人たちの気配がしています。

ちなみにメニューはというと、韓国のり100円、餃子250円、シュウマイ300円、モロキュー150円、らっきょう150円、厚揚焼200円、焼そば400円……そしてありました、ニラ卵とじ300円!!!

っていうか、どれも安い!

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そして、隠しても隠し切れない、おそらく隠す気もない家庭料理感。

そんでもってお酒も、チューハイ250円が最安値で、角ハイ300円、ホッピーセット400円。

これまた、激安な酒場ラインナップに胸高まります

 

店内の雰囲気とその品ぞろえを堪能していると、出てきましたニラ玉、

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こちらのニラ玉は「ニラ玉炒め」ではなく、「ニラ卵とじ」。たっぷりのえのき茸とザク切りのにらをだし汁で煮て、卵でとじたつゆだくタイプなのです。

スープっぽいから深めのお皿で、取り皿とレンゲと共に登場します。

 

ぷわり広がる出汁の匂いと、立ち上る湯気がご登場なり呑み助を魅了する一皿です。熱々の皿にレンゲを滑り込ませ、ふうふうとやりながら口へ運ぶ。

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予想通り、お口いっぱいに広がる出汁の風味。

えのき茸とにらの異なるしゃっくり感に歯が楽しい。そしてその出汁の家庭的な優しい味わいと、卵のふんわりとした口当たりが、しっとり酒呑みの胃の腑を甘やかしてくれます。

これ、〆の1杯にも良いかも……。

 

紹介したお店

きんらん
住所:東京都北区中里1-6-4
TEL:03-3822-2670

 

 

というわけで、今回は都内でニラ玉が美味しいお店を4軒紹介させていただきました。

ね、けっこうなかなかのバリエーションでしょ。

どのお店でも、なんとなくマスターや女将さんの人柄がにじみ出ていて、酒場の優しさまで味わえちゃう。

気になるお店があれば、是非チェックしてみてください。

どのお店も、ニラ玉はもちろん他の料理やお酒も楽しめる、素敵な酒場です!

 

さいころ文庫 プロフィール

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編集・ライターの山﨑あやさとデザイナー・イラストレーターの上坂俊吾の2人組。東京都内の立ち呑み屋を紹介する情報誌「東京女子立ち呑み」などを発行。女性にも入りやすい酒場を探して、都内近郊を日々呑み歩いている。

Twitter : https://twitter.com/saikorobunko
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