近江牛柳川丼が驚愕の540円!どう考えても高級な京都の焼肉懐石店に奇跡のメニューがあった

京都の焼肉懐石というと高級な、お高いイメージがあります。今回紹介する「鴨川たかし」も敷居の高そうなお店ではあるのですが、実はランチタイムには数量限定ながら540円という驚愕の値段で「近江牛柳川丼」が食べられるのです。しかもこのメニュー、こんなにお手頃価格なのに近江牛が使われていて、しかもメチャクチャ旨い!驚きのコスパ、まさに奇跡のメニューと言えます。 (四条河原町周辺・寺町のグルメランチ

近江牛柳川丼が驚愕の540円!どう考えても高級な京都の焼肉懐石店に奇跡のメニューがあった

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まいど憶良(おくら)です。

京都市は中京区にやってきました。

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鴨川はゆったりと歩くのにいい所。

川沿いをてくてくと歩きながら、川に浮かぶ鳥をぼーっと眺めてたり、ただ単に川のきらめきを見ているだけでも、ちょっと心が満たされる気がします。

 

しかし、やっぱりお腹がすきます。

そんなときには四条河原町から少し歩いたところにある、隠れ家的名店がおすすめです。

いきなり結論から言うと、今回紹介するお店ではなんと540円でメチャクチャ旨い近江牛柳川丼が食べられます。

 

本当に何という事のない通りに、美味しい店があります。

逆に言うと、何という事のない通りであろうと、行きにくい道であろうと人を惹きつける、それが名店なのだと思います。

 

近江牛柳川丼が驚愕の540円!

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ここ「鴨川たかし」が今回紹介するお店です。

 

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「厳選された近江牛」と言われるとかなり敷居が高い気がします。しかし、注意してみてみると、凄いメニューがそこにありました。

 

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数量限定ながらも、540円。

えっ、540円!?

 

そうなんです。このお店では、厳選した近江牛が、限定ながらも常識をはるかに超えたリーズナブルなお値段で食べられるというお店だったのです。

恐る恐るも、店内へ。

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これは気軽に入る店ではない気がします。が、もう時既に遅し。

 

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美味しいものを食べたいという本能には逆らえず、しっかりと入店済みです。

そこで勇気を出して、表の看板にあった、 近江牛柳川丼を注文しました。

店のご主人は、まじめを絵にかいたような方、というイメージ。

もの静かに、そして丁寧に、作ってくださいました。

 

このクオリティーの柳川丼が540円とは!

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玉葱のスライスを鍋に。

そこにスジ肉を食べやすいサイズにカットし、投入します。

 

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と、言うものの、このスジ肉が食べやすいとか、食べにくいとかいう次元の物ではないのです。が、この時点ではそんなこともわからず、工程を眺めています。

 

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出汁を加えて、煮ていきます。

 

 

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スジ肉も、いい表情を帯びています。

 

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はい、この時点でひとつまみだけ味わいたい。

 

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こちらはお味噌汁。

こいつが、またとんでもない飛び道具で、こののち正体が明らかになる代物です。

もちろん、普通のお味噌汁であるわけがありません。

 

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そうこうしているうちに、具材に火が通ってきました。

 

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玉子は、2段階に投入。

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とじる用と、半熟ふわふわ用です。

 

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タイミングは職人の魂に刻まれた、コンマ何秒の世界。

 

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丼に投入され、

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完成します。

 

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なんてことはないビジュアル、なんて、甘く見たでしょ。

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これはもう、本当にっ。ぜひ、食べてみてください。

 

なぁるほど、次元が違う。そう思って頂けるはずです。

スジ肉は、柔らかい。トロトロ、なんて表現をよく見ますが、そういう物とはもう根本から違うものです。

柔らかい。けれども、歯ごたえも、ちゃんと残しています。

 

歯ごたえ無く、とろけるスジ肉に仕上げるというのは、そんなに難しいものではない。

「とろけるけれども、歯ごたえがある。」

それが鴨川たかしの提供するスジ肉。

 

美味しく仕上がっている、ギリリッという食感を残したスジ肉でもなく、トロッと消える、何時間、何日も丁寧に煮込んだスジ肉でもない。

 

なんで、こんなに旨いんですか、そして、どれだけ煮込んだら、こんな食感になるんですか、と、お聞きしました所、「いや、そんなに煮込まないんです」という意外な答え。

「本当にいい肉、本当にいい脂は、丁寧に処理さえしてあげれば、短時間で美味しくなるんですよ」とのこと。

 

 

なぜこんなに安いのか?

そうして、この奇跡と言っていいメニューがなぜ提供されているのかという核心部分のお話をお聞きしました。

まず、「やっぱり半分は宣伝費と思って作ってます」との事でした。

でも、ここからがちょっと違うんです。

「ただし、材料費もかけません。」

普通の料理人が肉を処理した時に捨ててしまうような部分、

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こういうお肉の脂部分などを処理してできた、

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これを使います。

こういう部分を美味しく提供できないか、と考えた時に、

手間は確かに掛かる。でも、こうすれば、美味しく食べてもらえるという調理法が浮かび上がる。

そういう所が料理の、そして、料理人の価値なんだと思います。

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肉を掃除した時にでる余りの部分と、宣伝費と思って投入する、普通の肉部分のバランスをとって作られる。

もちろんそこに職人技がプラスされたのが、この絶品、柳川丼です。

「そして、スタッフの全員が厳しい修行をして、美味しさを日々追求しているから店の料理全体のクオリティが維持されている。そういう物なんです」

最初、怖いのではと思っていたご主人は、料理の話、肉の話をしているとき、目がキラキラと光っていました。

 

牛脂入り味噌汁もスゴい

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お味噌汁。

ぷかぷかと浮かんでいるのは、牛の脂。

みなさん、牛脂入りのお味噌汁って、飲んだことがありますでしょうか。

私は初めてでしたが、これが驚きの美味しさでした。

イメージとしては、ギトっとした、ベタッとした感じになるのではと思っていたのですが、スッキリとして、余計な雑味がなく、旨味だけが残っていました。

この味噌汁の不思議な美味しさを体験するだけでも、足を運ぶ価値はあるかと思います。

 

 最後に、店のこだわりについてお聞きしました。

「お肉」

即答です。

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滋賀県日野町にある岡崎牧場で、通常よりも1年以上長く育てられた牛は、肉本来の旨みと、芳醇な香りを増した近江日野牛となります。

そのおいしさは、今回の丼でも十分にわかります。

だって、言い方が悪くなりますが、捨てる部分といってもいいスジや切れ端をメインにしても、これだけ美味しくなるわけですから、

美味しい部位なんて、とびきり旨いに決まっています。

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「岡崎牧場の肉を使ってます、というだけでも、美味しさは伝わると思うよ」

そのご主人の言葉が、この肉に対する絶大な信頼を物語っています。

「こう言ってしまうと、取材にはならないかもしれないけれど・・・。美味しいお肉を、丁寧に処理する、そして遊ばず、まじめに勉強する。ただ、それだけ。

 後は、いい先輩、いい後輩を作り、いい仲間を作る。

いい人間関係を作る事で、安心して仕事に打ち込める。

そういう環境を自分で積極的に整える事が、何やっててもそうだと思うけれど、大切なんだと思うよ」

そう答えるご主人の笑顔をみて、あぁ、私もまじめに生きて行こう、と、今この瞬間は思いながら、店を後にしました。

 

近くの名所「護王神社」もいいゾ

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護王神社です。

 

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イノシシが祀られているというのも珍しいと思いますが、

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さざれ石という文字が。

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さざれ石とはどういう物か、知識では知っていましたが、実物を見るのは初めてです。

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なんだか、貴重な物を見る事が出来た。そんな気がしました。

 

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さざれ石の後ろにはイノシシ軍。

何気に竹ぼうきで作ったようなイノシシが混ざっているところがいい。

 

観光スポットとしては、道向かいの御苑が注目を浴びていましたが、まだまだいろんな知らない名所があるんだなぁ、と思いました。

 

紹介したお店 鴨川たかし

 

プロフィール

憶良(おくら)  :  元ゲームプランナー、元ゲームプロデューサー。

ゲーム企画講師や駄菓子屋店長などを経て現在に至る。

休日は名古屋から鳥取あたりの温泉に浸かり、地元スーパーで珍しい食材を買っては料理する。

その際食べ歩きにも積極的と、食に対してはかなり貪欲。

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